金融市場を揺らす新たなコロナ変異株、現時点で分かっていること


金曜日は結局米国株の週末・月末・年末近くということもあり、南アフリカの新変異株オミクロンの出現に振らされた一日となった。

【南アフリカのコロナウィルス感染者数】
タイトルなし


現在のところで分かっていることと今後の推察についてまとめたい。

・まだ変異株の感染力は不明
現在出現が発覚したばかりで現在のところ感染力は不明なようだ。
南アフリカのワクチン接種率が低かった中で新しく判明した新変異種で、ワクチン接種者にまで強力な感染力があるのかはこれから2週間以内程度でわかる見通しのようだ。
よくもわるくも2週間以内にニュース次第ではヘッドラインだけでもう一度やや大きめな変動はあってもおかしくないということである。
ただ、もろもろのニュースを見ていると、香港では新変異株に感染している人でホテルで隔離中の部屋の向かい側に感染したみたいな話も出ており、ワクチン接種していない人への感染可能性は高いというのが一般認識になりつつある。

・ワクチンの効果は薄れるのかどうか?
一般的にmRNAワクチンは変異株に対して従来の生の病原菌を使ったワクチンよりも効果が高いと言われている。
理由として生の病原菌を使ったワクチンはその特定の型の病気しか感染を防ぐことができず、型を外されるとあまり効果が薄いというのが言われている。
一方でmRNAワクチンは生病原菌ではなく遺伝情報からmRNAを生成して設計図的なものを体内に注入して免疫効果を作ることから、やや漠然とした類似型であれば高い効果が続くと言われている。
一方で生ワクチンである中国ワクチンの効果はさらに低下することが想定される。

・とりあえずの渡航制限が続出
欧州・米国では変異株が確認された南アフリカからの渡航を制限する動きがとりあえず続出した。
報道の中では欧州に入った南アフリカから来た航空機内の客61人がこのオミクロン株に感染していると報道されており、既に欧州には侵入していることが前提のように思われる。

今後考えなければいけない問題は実は景気減速よりもさらなるサプライチェーンの痛みの可能性がある。
景気減速は金融緩和継続と財政支出支援を米国が行えば相当程度ショックを緩和することが可能であることは既に分かっている。
問題は再びワクチン接種率が低い・あるいは中国ワクチンで接種率を水増ししている新興国を中心にこのオミクロン株の感染が一気に拡大しそうなことであるが、これによりロックダウンを受けて工場や資源生産現場の操業が停止されるリスクがあることである。
これにより、景気減速でデフレかと思いきやさらなるインフレになり、加えてサプライサイドインフレであることから中央銀行当局が金融引き締めに動けないまま経済は動いていくといったようなやはりここ20年では見たことのないような経済の動きをする可能性が高まりつつある。
問題はその時にリスク資産がどう動くのか非常に想定しづらいことになる。
ファーストリアクションはとりあえずの下げであったが、最近のダラーツリーの値上げで株価が上昇するなど、値上げできれば株価はとりあえず上がるという名目的な話になると引き続き現金からの獅資産防衛的な投資の動きは止まらないようにも見えるとはっきり言えばきちんと一定程度のポジションもとりながら余裕を持った投資を以外に言えることが少ないのが現状だ。

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