経済指標のウソ 世界を動かす数字のデタラメな真実

読んだ書籍の中で久しぶりに感想を書きたくなったレベルだったので、まとめてみました。

タイトルが「経済指標のウソ」ということで、タイトルだけ見るとお前副島隆彦みたいな陰謀論者かよと思われるようなものだが、実際は統計開発の歴史をなぞっていった歴史書ということで、読んでなるほどと思うところがたくさんあったので、今回ブログで取り上げることにした。
(そもそも元々の表題が原題は「THE LEADING INDICATORS」、副題は「A SHORT HISTORY OF THE NUMBERS THAT RULE OUR WORLD」なので邦題が全く本の内容とそぐわない。)

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経済指標という歴史は非常に浅いものであり、その必要性から開発されたのが大恐慌以降、精度が高められていったのが戦後といった形で、その歴史は下手すると50年程度しかないことがわかる。

まず大恐慌時代になぜあれだけ経済がひどいことになったかというと、政府が現在経済で何が起こっているのか把握するための経済指標がなかったことが大きい。
失業者が明らかに増えていることはわかっていたのだが、実際にどれぐらい増えていたのか、またそれに対して政府がどれだけ支援をする必要性があったのかを判断するためのデータがなかったのである。
これが大恐慌があれだけ長期間にわたって不況を続かせた原因であった。

しかしこれを体験した米国は不況時に政府がどれだけの対応をする必要性があるのかを把握するための経済指標の必要性に気づき、開発に動くことになった。
ただし経済指標はそのデータの作成の仕方は今もそうだが試行錯誤を重ねていき、時代とともに経済の実態を表す適合性があるのかどうかが常に疑念を持たれながら進化していった。
昨今IT技術の進化で急速に社会が変化する中で、はたしてGDPなどのデータが果たして現在の経済をきちんと反映してきているのか疑問がもたれることは当然で、当局は過去との比較性を維持しながらもどうにか適合できるようにできないかと四苦八苦しながら今後も工夫していく必要性が出てくるだろう。

また経済指標というのはその性格上政府や中央銀行が政策を決めるためのツールとしての役割から発展してきた。
そのため、個々人が感じる実態とは乖離するケースは多々あり、この点は常に批判が発生する話である。
個々人が自分の生活と比べるためのツールではなく、もっと大きな政策の方向性を決めるためのつーるなのだからそうなるのは仕方がない。

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こういった大雑把に重要な点をまとめると経済指標を分析する上では以下のような点を気を付けながら見ていきたいと思う。

・経済指標のデータの集め方はどのように行っているのか、また時代の変化に伴って不都合や漏れは生じていないのか
・当局はデータを見ているのか、また政策にどのように反映させようと考えているのか
・経済指標だけで未来を測るのは難しいので、バランス感を常に持っておきたい。

こういったところだろうか。

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