原油価格が一時急落 米国が日中などに備蓄放出を要請の報道
時間を稼いでいる間に根本的な対策を打てるのか。
ここもとの原油高によるインフレ率上昇に米国バイデン政権も段々と世論の批判が高まりつつあるということもあり、何か対応策を打つ必要性に迫られつつあった。
【WTI原油のチャート】

そのような中でバイデン政権は中国などアジア国中心に石油備蓄の放出をするよう要請し、これに対して同じように原料高に困っていた中国が応じて放出を開始したということもあり少し原油価格の押し下げに成功した。
市場の見方は時間稼ぎに過ぎないという見方が大半だが、戦略上時間稼ぎをすることも立派な作戦のうちの一つではあるものの、 時間を稼いでいる間に有効策が打てるかどうかである。
原油需給のひっ迫を解消するためには誰かが生産を増加させる必要性がある。
コロナ禍による消費量減退はあったものの、年間2%程度の消費成長率は続いている。
これに対してこれまで資源バブルで発生した余剰生産が尽きてしまい、さらに生産増加ペースが各プレーヤー長い間苦しみ続けた資源バブル崩壊で及び腰になっている。
このような背景からOPECプラスについては米国の要求をつっぱねる形で増産を拒否している。
米国のシェールガスは銀行がこれまでの資源バブル崩壊で融資を絞ったままで、PEも2020年までにひどい目にあったことから資金が引いたままであり、開発資金が回っていない。
特にESG絡みで融資が絞られたままというのがなかなか手痛く、開発したくても開発資金が得られないということもあり、ベーカーヒューズのロータリーリグの稼働数の回復は緩やかである。
ウルトラCをかけるとすれば米国がいよいよ原油高に耐えられなくなって、経済制裁によって生産が制限されているイランと、トランプ政権時代に破棄した核合意について再合意にもっていきイランの増産体制にかけるという手はある。
ただし、これは核合意が結ばれなければどうにもならない話であり、現在ニュースフローはあるものの表立ってはなかなか進展していないように見える。
以上を考えると一旦は米国・中国の原油戦略備蓄の放出で少し原油価格の押し下げに成功したが、OPECプラスの増産・シェールガスの生産拡大・イラン核合意のいずれかが本格的に進展しないと時間稼ぎは短命に終わる可能性があり、インフレの進展が継続する可能性を頭に入れておきたいと思う。
特にFRBが金融引き締めに動かない間は需要サイドに大きな動きはなさそうで、供給サイド側要因が非常に動向を見る上で重要になっている。
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ここもとの原油高によるインフレ率上昇に米国バイデン政権も段々と世論の批判が高まりつつあるということもあり、何か対応策を打つ必要性に迫られつつあった。
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そのような中でバイデン政権は中国などアジア国中心に石油備蓄の放出をするよう要請し、これに対して同じように原料高に困っていた中国が応じて放出を開始したということもあり少し原油価格の押し下げに成功した。
市場の見方は時間稼ぎに過ぎないという見方が大半だが、戦略上時間稼ぎをすることも立派な作戦のうちの一つではあるものの、 時間を稼いでいる間に有効策が打てるかどうかである。
原油需給のひっ迫を解消するためには誰かが生産を増加させる必要性がある。
コロナ禍による消費量減退はあったものの、年間2%程度の消費成長率は続いている。
これに対してこれまで資源バブルで発生した余剰生産が尽きてしまい、さらに生産増加ペースが各プレーヤー長い間苦しみ続けた資源バブル崩壊で及び腰になっている。
このような背景からOPECプラスについては米国の要求をつっぱねる形で増産を拒否している。
米国のシェールガスは銀行がこれまでの資源バブル崩壊で融資を絞ったままで、PEも2020年までにひどい目にあったことから資金が引いたままであり、開発資金が回っていない。
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