本当にやばい時はこんなもんじゃないから。

いよいよ米国株の雰囲気は悪くなりつつある。
賢明なブログの読者の方々は既に相当程度防御を固めて現在の相場に参加しているということもあり、おそらく今回の下げ相場では枕を高くして寝れていると思われるが、そろそろどの時点で押し目買いをすべきなのかというのを考えなければいけない時期になってきている。

<S&P500のチャート>
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昨日時点では主要株価は引け間際に月末ということもありバカスカ売られる展開となり、なんとなく大型指数でリバランスしている人達メインの売りだったのかなあという感じである。
しかし、水曜日に馬鹿売られしたハイグロース(笑)銘柄が木曜日はやや反発したということでまだ相場は総悲観に至っていないなと感じる次第である。

またアジア時間でも米株に対するセンチメントを考えることもできる。
米株先物やCFDがアジア時間に前日比上昇している間というのは基本的には総悲観になっていない証拠である。
理由としてアジアのプレーヤーは米国株については基本的にロング姿勢であり、アジア時間に前日比上昇するのはまだ投資家が米株に期待を持っているからである。
日本でも個人投資家の米株投資意欲は高いが、これはお隣の韓国も同様で韓国の機関投資家や個人も米株を熱心に買っているというのは周知の事実だ。
台湾も経常赤字がだだ余りな中でドル建て投資適格社債などを積極的に購入していることを考えれば、米株に投資していることはそこまで想像に難くない。
こうした人達が期待を持っている間は総悲観とは言えないだろう。

もう一つ為替ではドル円がまだ崩れていないことも総悲観に至っていないなと思える理由の一つだ。
相場全体としてはドル高でリスクオフに傾きつつあることは確かなのだが、円も安くなっている。
通常相場がヤバい時は日本投資家が外国資産の撤収をするため円高に振れる傾向にあり、ドル円を見る限りはインフレ継続のFRB金融引き締め期待で相場には混乱が起きない形でドル円買いみたいな思惑が強いように思える。

<ドル円のチャート>
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CBOE公表のVIXコールの買い動向を見てもさほど量が増えておらず、下げに対してガードが低いように思える。

<参考ページ>
https://www.cboe.com/us/options/market_statistics/daily/

こうしたことを考えれば、今回の押し目買いをスタートさせる時期は期待を最後まで持ち続けたアジアプレーヤーが投げ始めたところ・つまりアジア時間も強烈に米株先物・CFDが売られ始めたところかつドル円が円高に振れたタイミングで押し目買いを入れていくイメージではないだろうか。 
まあいずれにしろ本格押し目買いエントリーはもっと本格的に投げられてからということには変わりがない。


どのような状況が見えれば株が投げられていると判断できるかは繰り返しになるが下記過去記事を参考にしてもらいたい。

<過去参考記事>
どのようにして株式相場で投げ売りされていると判断すべきか注目すべき3つのポイント
 
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