NYダウ614ドル安 中国恒大不安、リスク回避広がる

今さら認識するとか2015年から何も学んでない。

金曜日まではエバーグランデや中国不動産セクターについてのニュースフローは増えていたものの、そこまで劇的には増加していなかった。
しかし月曜日になって香港株が爆落すると同時に一気にニュースフローが増加し、欧米人がようやく事態の深刻さに気付いた模様だ。
おそらく初めてエバーグランデ問題について聞いたみたいな人もいるとかいうレベルの欧米投資家も相当程度いるように思える。
ただし、まだLQDにまで波及していないところを見ると、認識が初日ということもありまだまだ甘いように思える。




欧米人は基本的に中国情報をキャッチして真剣に考えるまでにタイムラグが生じる。
中国がGDP世界2位になったにもかかわらず、相場全体に与える影響については欧米投資家の認識は2010年前半とほとんど認識が変わっていない。
2015年の中国株暴落と人民元切り下げなんてまさにその典型例であった。
2015年に中国株はプチバブルになっていたところから当局の引き締めで何日も多くの本土株銘柄の値がつかなくなるというまさに無制限メルトダウンみたいな現象が起きた。
さらに天津で化学工場が大爆発して流動性ひっ迫が加わったところで人民元安もぶつかってきた。
しかし欧米株は最終局面の人民元安がぶつかってくるところまではほとんど中国材料を無視して推移し、最後の最後で短期間で織り込みに行って顔を真っ赤にしながらリスク資産をぶん投げていた。
そして事態の深刻さが認識されてから1か月半~2ヵ月程度グローバル相場はひどい状態になった。
(そのあとドイツ銀行AT1ショックはあったがおまけみたいなものであった)

2015年の時も中国で起こっていたことはクレジットクランチであり、今回のエバーグランデの件もクレジットクランチである。
当ブログでは何回も言及している通り、相場が大崩れする時というのはクレジットクランチが起きてリスク資産を投げざるを得ない人が増加することだと説明している。
今回リスク資産を投げざるを得ない人達というのは中国国内プレイヤー・中国と関係が強いアジアPE・生保といった面々であろうか。
リスク資産を投げざるを得ない人がいる時というのは需給が全てであり、テクニカル分析なんていうのは関係なくゲロ吐くほど売られるので、はっきり言えば比較的長い目線の移動平均線以外のテクニカル分析はほとんどあてにならなくなる。

ちなみに欧米人がぎゃーぎゃーいったところで習近平上層部は動くことは決してない。
そういった外とのやりとりはほとんどしないのが中国共産党の特色であり、中国の政治家が長生きと言われるのはこうしたストレスの溜まる中国外とのやり取りが全然ないからである。

<参考書籍>

超大国・中国のゆくえ2 外交と国際秩序

中国政府が動く時は唯一国民が一揆を起こしそうな時と共産党絡みの国営企業に悪影響が出てきた時である。
 
LINE FX 新規FX口座開設&1取引で現金5000円がプレゼント

LINE証券 新規口座開設で3株分の購入代金がもらえるお得なキャンペーン