Gold price is in 'no man's land' after $40 drop as outlook on U.S. economy shifts

しかし、一方でゴールドの動きはずっと冴えない状態が続いている。
まあゴールドだけじゃなくシルバーもプラチナも冴えない状況が続いていて、貴金属系は状況が壊滅的となっている。

リベ大とかの信者はゴールドガチホ信者が多いように思えるが、現状のゴールド含めた貴金属投資環境はあまり良くない。
ゴールドは株のようにEPS成長で価値が上昇するわけではないのでゴールドが上昇するには個人的には以下の条件のうちいずれかをクリアしていないといけないと考えている。

1、米国が金融緩和を強化する流れ
2、インフレ率上昇幅の拡大
3、米国の大量の経常赤字垂れ流しによる新興国の経常黒字化

1については既に米国が年内テーパリングを考えているということもあり、これは残念ながら既に終わったテーマになっている。
しかもこの前の小売が良かったり、雇用をリアルタイムで把握できる新規失業保険申請件数とかも引き続き改善傾向を示しているわけで、FRBが再度金融緩和に傾いてくれる気配は全くないということで諦め売りみたいなものが大量に出てしまったことも印象が悪い。

そうなると2か3に賭ける必要性がある。
2については前回のインフレ率がようやく事前予想内に’おさまる範囲になってきたということで、投資家の認識はインフレ上昇幅拡大よりも落ち着く方向に賭け始めているように見える。
確かに原油価格はまだ上昇していてインフレ圧力が高いように見えるものの、その他コモディティは以外と弱いものが多くなりつつあり、どうなんですかねという感じがしている。

3については米国は財政支出バンバン出してかなり吹かしたものの、新興国全部が経常黒字になるようなレベルにはならなかった。
リーマンショック前の好景気の時には1も2も該当しなかったにもかかわらずゴールドが上昇したのは、米国がすさまじい量の経常赤字を出す中でほとんどの新興国が経常黒字によって大量に外貨を余らしていたため、これら新興国が外貨準備高のバランスを取るためにゴールドを買っていたからである。

こうしたことを考えると去年の8月時点でゴールドの買い材料は完全に出尽くしてしまっており、どうやらこのままだと次の金融緩和サイクルが来るまでは鳴かず飛ばずといった形になりそうな感触がしている。
特に今は欧米のETFに流入するマネーの一本足打法でここもと元気がさっぱりない。
ようは2013年~2019年の間のように米国が金融引き締めから金融緩和に転じるまでは鳴かず飛ばずで株価に置いて行かれるような展開になるように思える。
ゴールドは確かに無価値にはならないものの、利回りがあるものや価値の自律的な成長がないのでおいていかれるリスクというのを実ははらんでいるのである。

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