一般的に相場が下がる時は弱いところ・相場が下がると被害が大きくて困る人から順番に下がっていく。
なぜなら機関投資家の立場から考えればまずいものから順番に切っていく上に、機関投資家同士でポジションがかぶっていれば売り圧力が他銘柄よりも増加するからである。
こういった観点から足下でまずいポジションは主に3つある。
一つ目は中国IT株だ。
これはもうこのブログで何回も言及しているが、中国IT株はこれまで高いリターンを叩き出してきた・今後の中国の経済成長や個人消費増大にベットしたい機関投資家が数多く参入した市場であり、SWF(ソブリンウェルスファンド)といった超ロングタームで投資する人達が非常に多い。
そのため、今回の習近平政権の規制強化はある程度は予想していたとしても、現在のような気が狂ったような規制強化は全く想定外であり、日に日に損失が拡大していっている。
しかしポジションが大きいだけにすぐに全売却することも難しく、各SWFとも頭が痛い状態だと思う。
例えばシンガポールのSWFであるテマセクを見ると、中国株のポジションは普通にダブルデジットぐらいの比率はあり、これからどうするのかは議論中だと思う。
テマセクのアニュアルレポート
二つ目はやはりARKファンド構成銘柄だろう。
2020年からファンドコンセプト・高いリターンから注目され急速に残高を積み上げたアクティブETFであるARKシリーズは、ファンドコンセプトに対してあまりにも不釣り合いな残高積み上げを行ってしまった。
さらに途中からこうした公募ファンドが数多く立ち上がり、皆似たようなポジションを構築してしまい、流動性がそこまで高くない銘柄を過剰に積んでしまった。
しかもARKに至ってはETFであることから日次でその銘柄群の保有量を開示しており、常に監視されていることから売ればすぐにその銘柄が下がる危険性も高い。
こうした事情でARKは身動きが取れない状況にある上に、相場が下がれば下がるほど取れる選択肢が少なくなるので、現在相場が下がると困る人の上位陣に入るだろう。
三つ目はソフトバンクグループ銘柄である。
現在ソフトバンクは実質的に超巨大機関投資家・PEになっているわけだが、問題は信用力の裏付けになっているアリババ株が追いつめられているところにある。
現在このブログでは何回も言及している通り、中国大手IT株が下げ止まっておらず、アリババ株なんかはその筆頭銘柄になっている。
アリババ株が下がれば下がるほど、アリババ株を信用力の裏付けにしているソフトバンクは借入先から圧力を受ける。
そしてアリババ株を除くと、ポートフォリオはかなり流動性の低い銘柄が多い。
そこに借入先銀行からのレバレッジ削減圧力をかけられると自分の売りで相場を崩すという悪循環に陥る。
前回の決算説明会でも孫氏のテンションが非常に低いなと見てて感じており、そうした取れる選択肢が狭まっているということが大きく影響していると思われる。
もちろんいきなりソフトバンクがぶっ潰れるとかそういうわけではないものの、やや混乱は大きいものになるのではないかと思っている。
はじめての仮想通貨投資なら コインチェック
なぜなら機関投資家の立場から考えればまずいものから順番に切っていく上に、機関投資家同士でポジションがかぶっていれば売り圧力が他銘柄よりも増加するからである。
こういった観点から足下でまずいポジションは主に3つある。
一つ目は中国IT株だ。
これはもうこのブログで何回も言及しているが、中国IT株はこれまで高いリターンを叩き出してきた・今後の中国の経済成長や個人消費増大にベットしたい機関投資家が数多く参入した市場であり、SWF(ソブリンウェルスファンド)といった超ロングタームで投資する人達が非常に多い。
そのため、今回の習近平政権の規制強化はある程度は予想していたとしても、現在のような気が狂ったような規制強化は全く想定外であり、日に日に損失が拡大していっている。
しかしポジションが大きいだけにすぐに全売却することも難しく、各SWFとも頭が痛い状態だと思う。
例えばシンガポールのSWFであるテマセクを見ると、中国株のポジションは普通にダブルデジットぐらいの比率はあり、これからどうするのかは議論中だと思う。
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二つ目はやはりARKファンド構成銘柄だろう。
2020年からファンドコンセプト・高いリターンから注目され急速に残高を積み上げたアクティブETFであるARKシリーズは、ファンドコンセプトに対してあまりにも不釣り合いな残高積み上げを行ってしまった。
さらに途中からこうした公募ファンドが数多く立ち上がり、皆似たようなポジションを構築してしまい、流動性がそこまで高くない銘柄を過剰に積んでしまった。
しかもARKに至ってはETFであることから日次でその銘柄群の保有量を開示しており、常に監視されていることから売ればすぐにその銘柄が下がる危険性も高い。
こうした事情でARKは身動きが取れない状況にある上に、相場が下がれば下がるほど取れる選択肢が少なくなるので、現在相場が下がると困る人の上位陣に入るだろう。
三つ目はソフトバンクグループ銘柄である。
現在ソフトバンクは実質的に超巨大機関投資家・PEになっているわけだが、問題は信用力の裏付けになっているアリババ株が追いつめられているところにある。
現在このブログでは何回も言及している通り、中国大手IT株が下げ止まっておらず、アリババ株なんかはその筆頭銘柄になっている。
アリババ株が下がれば下がるほど、アリババ株を信用力の裏付けにしているソフトバンクは借入先から圧力を受ける。
そしてアリババ株を除くと、ポートフォリオはかなり流動性の低い銘柄が多い。
そこに借入先銀行からのレバレッジ削減圧力をかけられると自分の売りで相場を崩すという悪循環に陥る。
前回の決算説明会でも孫氏のテンションが非常に低いなと見てて感じており、そうした取れる選択肢が狭まっているということが大きく影響していると思われる。
もちろんいきなりソフトバンクがぶっ潰れるとかそういうわけではないものの、やや混乱は大きいものになるのではないかと思っている。
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