China Convenes Banks in Bid to Restore Calm After Stock Rout



一応火消しが入った。

昨日の米国時間帯の中国関連ETFの値動きは下げた分の単純反発となった。
背景としては中国証券当局が外資投資銀行の現法トップとオンラインミーティングを行い、直近のエドテック企業規制は教育政策に基づいたものであり、他の産業まで狙ったものではないと話したりするなど、足下の本土株下落でとりあえずできる対策からやろうとトップコミュニケを行ったようである。
じゃあDIDIとかMeituanとかTencent Musicとかの規制についてはなんなんだとツッコまれると苦しいところだが、とりあえず現法トップはそれを本国に伝達するしかないだろう。

昨日はこの動きを評価したため、逆にベア3倍ETFのYANGなどはかなりきつい下げとなった。
(これだからベアレバレッジETFは難しい・・・)
上記ブルームバーグ記事はそれに加えて、昨日はやはり本土株市場は国家隊が入っていたのではないかという噂があるとも報じている。

<中国3倍ベアETF(YANG)のチャート>
タイトルなし


ただ中国株はここからすんなり全面的に回復して上値追いとなる見込みは薄いと見ている。
なぜなら機関投資家にとって私有資産接収という御法度中の御法度をやらかしたわけで、ポジション積み増しした挙句今回のエドテック規制のような事態に再度直面したら顧客への説明責任を全うするのは難しく、まず間違いなくファンドマネージャーは会社をクビになる。
 また私募の顧客側もそのような資産がゼロになるリスクを取ることは絶対にできない。
なのでショート買い戻しなどの単純反発は一定程度あるものの、積極的に上値を追うという動きは期待しづらいし、諸外国株価にアンダーパフォームを続ける可能性は非常に高いと思う。
絶対におとり潰しにはならないだろうと思われる国営系企業は、発行しているドル債に投資するならまだいいが、基本的に経営が雑・でたらめということもあり単純反発の短期は狙えるが中長期はとてもではないが触る気にはならない。

一方で一応は中国当局は本土株市場は気にしているというシグナルは発しており、形だけでも火消しは行ったということで、習近平政権が大チョンボをもう一発やらかさない限りはシステミックに全部がメルトダウンするというところまではいかないだろう。
(やや本土人の資本逃避具合は気になるところだが)

以上を勘案して中国との関連性が薄くて自分がそれなりに調べて自信があるという銘柄については残しておいても問題はないだろう。
今後の自分の戦略としてはなるべく中国から遠い銘柄・あるいは中国売上比率があっても規制できない銘柄(アップルやマイクロソフトはその類)にフォーカスしていく流れになると思う。

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