なぜエルサレムの衝突が、ガザでの7年ぶりの大規模戦闘にエスカレートしたのか

このブログ読者が生きている間は多分無理。

上記ニュースの通り、久々にイスラエル・パレスチナ間のドンパチが話題になっている。
一応は今のところ相場には影響は出ていないが、なぜこの付近の地域がこうも紛争ばっかり起こるのか整理がてらメモしておきたいと思う。

このバルカン半島付近から中東のこの間というのは金銭面では全く解決できないいざこざが続いている。
国際情勢に疎い方だとなぜここがこんなにもゴタゴタが続くのか理解できないと思う。
特に日本含め東アジア地域の人と米国人はこの辺はよっぽど政治関連に関わる仕事とか、国際的な動向追いながら投資を検討している人とか、ミリタリー情報オタクみたいな人じゃないとほとんど何が原因なのか知らなかったりする。
(米国人だと北朝鮮の場所プロットしろと言われて米国内にプロットする人がいるぐらいだし・・・)

このバルカン半島付近から中東にかけては民族・部族問題と宗教問題がごった煮で絡まっており、どうやっても解決できない状態にある。
バルカン半島付近はオスマントルコ帝国の解体が大きな問題になっている。
中世時代は絶大な軍事力を持っていたオスマントルコ帝国だが、その後軍事的に民主主義国家による総戦力体制が有利になってきたことに加えてイギリスが産業革命に成功し、次々と西欧が産業革命を成していく中でこの流れに乗り遅れた。
そのため、オスマントルコ帝国の状況は徐々に劣勢になっていき、一時期は勢力をハンガリーあたりまで伸ばしたのが押されていく中で領土を縮小していった。
しかし、その際にオスマントルコ帝国は多くの人種が入り乱れるような構造になり、範図が縮小していく中で新興国家に様々な民族がごった煮する形で形成されてしまった。
ここに米国が民族自決を掲げたことから、各民族が独立国家を作るインセンティブに駆られていき、泥沼の紛争が発生する地帯となってしまった。
自分達の民族が根絶されないように命を賭しても独立しようと考えるような場合は残念ながら金銭面では紛争を止めることができない。
しかも昔とは違い、一兵器当たりの殺人可能人数が大幅に増えてしまったことから、概して悲惨な紛争になりがちだ。

そして中東はそれに加えて宗教問題も絡んでくる。
元々この地域はイスラム教というもののまとまりで中世時代は西欧に対して優位に立っていたのだが、オスマントルコ帝国と同様に産業革命や民主主義国家による総力戦体制の構築ができずに劣勢となった。
そこから各自が欧州各国に振り回される形でばらばらに独立していったが、そこに自らの軍事力で勝ち上がってきたという歴史がないため、部族が自分の縄張りを確保するために自分達の信じるイスラム教こそ正統であると論じ、縄張り確保的な紛争が第二次世界大戦後も頻発している。

そしてこのイスラエル・パレスチナの問題はここに戦前にイギリスがそれぞれに領土を割譲するといった二枚舌外交といったとんでもない外交が原因で、お互いに領土を譲り合えない状態になっており、ちょっとしたきっかけで紛争がエスカレートしていくという展開が上記ニュースのように起こってしまうのだ。
 
なので基本的にはこの地域でのこうしたいざこざははっきり言えば、今このブログを読んでいる読者が生きている間にまず解決することはないということである。

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