Fed governor plays down inflation risks as ‘transitory surge

これはこれまで記事にした通りの話。

IMFのワールドエコノミックアウトルックを見てもらうと米国の財政については2021年は莫大な赤字を出して経済を支えているが、まだ2022年については議論がなされていないので今のところは対GDP比でいうと2019年比若干多いレベルの支出ぐらいとなると見られている。
もちろんこれは今年後半になってくれば改めてそこから財政刺激策の継続有無について議論がなされるので、そこでの財政支出上振れ度合いによるが、もしIMF通りの予測であれば現在インフレプッシュを懸念させる過剰モノ需要については一旦おさまるものと思われる。
そうなるとその時点でインフレについてはスピードダウンすることも見える。

<参考サイト(IMFのワールドエコノミックアウトルックのデータベース)>

April 2021 Database



そうした財政支出の正常化の前時点でFRB・ECBが金融緩和の縮小を検討することは非常に難しいということはこのブログでは何回も言及してきた。

<過去参考記事>

米国・欧州以外では金融緩和縮小策に言及する中銀は増えそう


カナダの量的金融緩和縮小は大国では当てはまらず


今回のFRB・ECB高官の足下のインフレ率だけを見てマーケットはQE縮小だのわいわい言っているけど、これについて米国財政正常化前時点でFRB・ECBが可能性を検討しているという文言でさえやはり言うことは上記FT記事からはマーケットの動揺を心配して・かつ米国財政負担延長がなされないように金融緩和は何が何でも継続するというメッセージを出さざるをえないということだろう。
あとはFRBのリスク点検において新興国も入っており、脆弱新興国はこんなまだコロナパンデミックが全然収まっていない中でFRBの金融緩和縮小なんてくらったらもはや耐えられないことは明白なので、やはり検討しているという文言でさえ高官やパウエル議長が言及することは難しいだろう。

そういうわけでインフレが原因で相場が暴落するというのはさすがに事象としてはないなと個人的には思っている。
足下で株価が下がっているものは単に企業の真バリュエーションに対してやりすぎでそれが是正されているというのが一番の原因だと思われる。
あとはインフレリスクにかけた銘柄取引もそこまで旬は長くないんじゃないかなと思う。
次年度財政の議論になり始めて、次年度は今年みたいな大盤振る舞いはないということが分かり始めるとこのインフレ期待トレードは鳴りをひそめていくものと思われる。

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