Global chip shortage spreads to toasters and washing machines
国家パワーバランスに翻弄され始めている予感。
去年後半ぐらいからずっと半導体不足という話は続いている。
この半導体不足が深刻化していくたびに個人的にはTSMCに色んな意味で世界の公器としてのプレッシャーがかかりはじめているように感じている。
今日はその理由についてメモしておきたい。
現在TSMCは以前にニュースに出ていたと思うが、世界各国から増産をせっつかれている状況にある。
しかし、この増産要求については必ずしも利益率の高い商品ではなく、利益率の低い商品も多数含まれており、TSMCとしては高利益率を保つためにはあまりそういった商品には取り組みたくないと考えている節が見られ、そういったことをほのめかすようなコメントもちらほら出ている。
<参考ニュース>
台湾TSMC、生産技術で独走 各国政府が増産要請
これが米国企業であれば、基本的にはそういった要求を平気でつっぱねるということも可能だろう。
しかし問題はTSMCが台湾の企業ということであり、政治力学に巻き込まれやすいことにある。
ご存じのとおり、台湾というのは実は未だ未承認国家で、中国は目と鼻の先に米軍基地がある台湾を非常に鬱陶しく感じで降り、度々台湾を巡って米国と中国間の対立が先鋭化する。
(未承認国家とかそこらへんの話は下記書籍を参考)
未承認国家と覇権なき世界
ただし、これまで中東やバルカン半島のようなごたごたになってこなかったのは、そもそも利害関係者が米国と中国の二か国しかなく、その上お互い陸続きではない地域を巡るもの、かつお互いが本当に戦闘に入ってしまうと莫大なコストがかかること、あと民族・宗教間の対立ではないことからくすぶりつつも安定した状況が続いている。
しかし今やTSMCが半導体受注生産の5割のシェアを占めている中で、昨今の自動車向け半導体が不足するといったニュースに加え、ついにスマートフォン向け半導体も不足し始めているというニュースが出ている中、世界的に先進各国からTSMCは増産の突き上げを食らっている。
ここに政治力学が加わることはほぼ目に見えていることで、特に米国政府からは中国からの国防がらみとセット技でTSMCの半導体増産指示は出ているだろう。
そしてこの半導体増産指示は必ずしも高性能なものだけの話ではなく、採算の悪いものも含まれている。
しかし国防で脅迫をちらつかせられているとしたら、TSMCは台湾政府から採算は悪くても増産しろという指示が出るはずだろうし、これをTSMCが断ることも難しい。
ということでTSMCについては今後の利益率動向についてはやや注意が必要に思える。
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去年後半ぐらいからずっと半導体不足という話は続いている。
この半導体不足が深刻化していくたびに個人的にはTSMCに色んな意味で世界の公器としてのプレッシャーがかかりはじめているように感じている。
今日はその理由についてメモしておきたい。
現在TSMCは以前にニュースに出ていたと思うが、世界各国から増産をせっつかれている状況にある。
しかし、この増産要求については必ずしも利益率の高い商品ではなく、利益率の低い商品も多数含まれており、TSMCとしては高利益率を保つためにはあまりそういった商品には取り組みたくないと考えている節が見られ、そういったことをほのめかすようなコメントもちらほら出ている。
<参考ニュース>
台湾TSMC、生産技術で独走 各国政府が増産要請
これが米国企業であれば、基本的にはそういった要求を平気でつっぱねるということも可能だろう。
しかし問題はTSMCが台湾の企業ということであり、政治力学に巻き込まれやすいことにある。
ご存じのとおり、台湾というのは実は未だ未承認国家で、中国は目と鼻の先に米軍基地がある台湾を非常に鬱陶しく感じで降り、度々台湾を巡って米国と中国間の対立が先鋭化する。
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ただし、これまで中東やバルカン半島のようなごたごたになってこなかったのは、そもそも利害関係者が米国と中国の二か国しかなく、その上お互い陸続きではない地域を巡るもの、かつお互いが本当に戦闘に入ってしまうと莫大なコストがかかること、あと民族・宗教間の対立ではないことからくすぶりつつも安定した状況が続いている。
しかし今やTSMCが半導体受注生産の5割のシェアを占めている中で、昨今の自動車向け半導体が不足するといったニュースに加え、ついにスマートフォン向け半導体も不足し始めているというニュースが出ている中、世界的に先進各国からTSMCは増産の突き上げを食らっている。
ここに政治力学が加わることはほぼ目に見えていることで、特に米国政府からは中国からの国防がらみとセット技でTSMCの半導体増産指示は出ているだろう。
そしてこの半導体増産指示は必ずしも高性能なものだけの話ではなく、採算の悪いものも含まれている。
しかし国防で脅迫をちらつかせられているとしたら、TSMCは台湾政府から採算は悪くても増産しろという指示が出るはずだろうし、これをTSMCが断ることも難しい。
ということでTSMCについては今後の利益率動向についてはやや注意が必要に思える。
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