コロナウィルス暴落以降はほとんど投資対象としては先進国(特に米国株)しか見ていなかったために、加えてアジア以外は特に見る価値もいまのところはないなと思っていてかなりの期間ウォッチをしていなかったのだが、一部新興国でかなりインフレが進み始めているように思える。
ひさしくブラジルなんてみていなかったのだが、気づけば3月インフレ率6.1%みたいな結構きてる数値になってきていた。
ブラジルについては国内景気を犠牲にしてかなりの長期間にわたって財政・経常収支健全化策を続けていてインフレ率も落ち着いていたということもあり政策金利を2.75%まで切り下げてきたのだが、ここにきて利上げの必要性に迫られ始めるという難しい局面に差し掛かっている。
トルコは例のごとくインフレ率16%と相変わらず国際収支の天井にぶつかっているにもかかわらず、それを無視した金融政策を行っていることから高インフレに悩まされながらの経済運営となっている。
インドもまだ政策金利をどうこうという話にまでは至っていないものの、インフレ率2020年以降常に5%以上の数値を強いられており、やや苦しい状況が続いている。

インドはやや国内事情が大きいものの、その他新興国のインフレ率上昇についてはコモディティ高や相当程度絡んでおり、特に一人当たり所得が低いためにコモディティ高が家計にインパクトを与えるレベルが高い新興国のインフレ率がここもと上昇してきている。
これが先進国や比較的所得が高く経常収支が安定している新興国(主にアジア)は全然そういうレベルのインフレ率にいたっていないということもありかなり対照的な動きとなりつつあるように思える。

特に足元で政策金利引き上げにせまられている新興国には非常に注意が必要だ。
現在はまだ米国が景気支援のために財政・金融のどちらもじゃぶじゃぶに緩和させて、これが結果として新興国にも還流することによって、こうしたインフレ率が許されている状態となっている。

これが一度米国にてテーパリングが始まりそうというのに市場の焦点が向かえば、輸出動向にキレがない万年経常赤字の低~中所得新興国というのはひとたまりもなく、相場が粉々になるというのが2013~2015年に起きたことである。
米国テーパリングについては当ブログではまだ先とみているが、市場がどの段階で反応し始めるかは読みづらいところである。
まあ今のご時世でトルコやブラジルに変なポジション持ち続けていますというのはかなり少ないように見えるが、もし持っているようであれば相場が強いうちに処分をどうするかは少し検討しておきたいところだと思う。