巨大原油ETFの魅力喪失、16年以来の大幅資金流出-混迷時に人気
原油は構造的に厳しい状況が継続。
銅価格は比較的堅調に動いている一方で原油はずっと上値が重たい状態が続いている。
そして一時期原油価格がマイナスになった時はみんな原油ETF(USO)に突撃していたりしたのだが、6月以降は順ざや分だけずっとETF内で先物ロールが行われるたびに減価していったということもあり、いよいよしびれを切らした人から原油ETFから離脱する人が増加し始めてきた。
原油価格が上昇しないことにはいくつか理由があるのでまとめておきたいと思う。
「需要面」
需要面では原油価格は産業鉱物と違って日常使い的な側面が大きい。
いわゆるガソリン・灯油・軽油(ジェット燃料)といった人が移動するのに使われる側面が大きい。
通常であれば景気刺激を行うと旅行や人の移動が活発化することによって原油需要も回復していく。
しかし、今回の不況ではコロナウイルス拡大による人の移動制限が未だ解除されていない。
ほかの人の移動があまり関係ない産業鉱物(銅や鉄鉱石)などは比較的堅調な値動きをする一方で、原油の動きが鈍いのは結局はコロナウイルスによる移動制限が一番の問題であり、原油価格は足元では景気ではなくコロナウイルス新規感染者数の動向に左右されているといっても過言ではないだろう。
「供給面」
供給面では複数の要素が絡んでいる。
1、リビアの生産再開
カダフィ政権が崩壊して以降、内戦が続いていたリビアではまともな原油輸出ができなくなっていた。
しかしこの内戦というのはリビアの中の内輪もめという側面というよりはそのバックについているトルコ・ロシアなどの代理戦争的な側面が強かった。
しかし古今東西と言えばそうなのだが、足下のような皆不景気で資金が足りないとなると、もはや遠隔地の戦争に構っている場合ではなくなり、一旦停戦して無駄資金を使うのをやめようという動きになる。
<参考ニュース>
リビア停戦合意 暫定政権と軍事組織 関係国の支持必要
そして停戦できれば輸出再開できますよねということでリビアは原油輸出の再開をし始めたということもあり、新しい原油供給ソースが生まれてしまった。
2、OPECプラスの全員の資金繰りが苦しい
OPECプラスの各国は正直に言うと今すぐ減産を緩和したいと思っている。
理由は簡単で財政が非常に苦しいからだ。
まだサウジアラビアやカタールといった元々財政健全国は耐えられる余地が大きいが、もっと財政がしょぼい国は外貨債務も多く、外貨債務返済のための原油収入が非常に厳しい。
OPECプラスの減産自体は5月以降もうかれこれ5ヵ月も続いており、異例の長期間になってきておりそろそろ耐えられないという国も出かねない状況になっている。
本来は上記リビアの供給再開に合わせて減産を強化すべきだが、もう既に全員ぎりぎりのところまで減産しているということもあり、追加減産しようという議論が出てくる措置はほとんどないと考えている。
以上を考えると原油価格は当面上値が重たい状況が続くだろう。
また改めて2014年以降なんでこんなに原油価格が弱い状態が続くのかについてはぜひとも下記書籍を参考にしてもらいたい。
<参考書籍>
原油暴落の謎を解く (文春新書)
一休高級ホテル・旅館が最大60%OFF!
原油は構造的に厳しい状況が継続。
銅価格は比較的堅調に動いている一方で原油はずっと上値が重たい状態が続いている。
そして一時期原油価格がマイナスになった時はみんな原油ETF(USO)に突撃していたりしたのだが、6月以降は順ざや分だけずっとETF内で先物ロールが行われるたびに減価していったということもあり、いよいよしびれを切らした人から原油ETFから離脱する人が増加し始めてきた。
原油価格が上昇しないことにはいくつか理由があるのでまとめておきたいと思う。
「需要面」
需要面では原油価格は産業鉱物と違って日常使い的な側面が大きい。
いわゆるガソリン・灯油・軽油(ジェット燃料)といった人が移動するのに使われる側面が大きい。
通常であれば景気刺激を行うと旅行や人の移動が活発化することによって原油需要も回復していく。
しかし、今回の不況ではコロナウイルス拡大による人の移動制限が未だ解除されていない。
ほかの人の移動があまり関係ない産業鉱物(銅や鉄鉱石)などは比較的堅調な値動きをする一方で、原油の動きが鈍いのは結局はコロナウイルスによる移動制限が一番の問題であり、原油価格は足元では景気ではなくコロナウイルス新規感染者数の動向に左右されているといっても過言ではないだろう。
「供給面」
供給面では複数の要素が絡んでいる。
1、リビアの生産再開
カダフィ政権が崩壊して以降、内戦が続いていたリビアではまともな原油輸出ができなくなっていた。
しかしこの内戦というのはリビアの中の内輪もめという側面というよりはそのバックについているトルコ・ロシアなどの代理戦争的な側面が強かった。
しかし古今東西と言えばそうなのだが、足下のような皆不景気で資金が足りないとなると、もはや遠隔地の戦争に構っている場合ではなくなり、一旦停戦して無駄資金を使うのをやめようという動きになる。
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リビア停戦合意 暫定政権と軍事組織 関係国の支持必要
そして停戦できれば輸出再開できますよねということでリビアは原油輸出の再開をし始めたということもあり、新しい原油供給ソースが生まれてしまった。
2、OPECプラスの全員の資金繰りが苦しい
OPECプラスの各国は正直に言うと今すぐ減産を緩和したいと思っている。
理由は簡単で財政が非常に苦しいからだ。
まだサウジアラビアやカタールといった元々財政健全国は耐えられる余地が大きいが、もっと財政がしょぼい国は外貨債務も多く、外貨債務返済のための原油収入が非常に厳しい。
OPECプラスの減産自体は5月以降もうかれこれ5ヵ月も続いており、異例の長期間になってきておりそろそろ耐えられないという国も出かねない状況になっている。
本来は上記リビアの供給再開に合わせて減産を強化すべきだが、もう既に全員ぎりぎりのところまで減産しているということもあり、追加減産しようという議論が出てくる措置はほとんどないと考えている。
以上を考えると原油価格は当面上値が重たい状況が続くだろう。
また改めて2014年以降なんでこんなに原油価格が弱い状態が続くのかについてはぜひとも下記書籍を参考にしてもらいたい。
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