きっかけはFOMC議事録。

以前にブログで書いた通り、FOMC議事録以降に過剰流動性の相場後押しエンジンは弱まってきているのではなかろうかという考えが日々強まってきている。

<過去参考記事>

どこかのタイミングでFRBの超長期国債買い入れ増枠は必要ではなかろうか

金曜日に発表された中古住宅販売を見ても、もうコロナ前のレベルに戻ったことを考えれば、FRBが金融緩和強化については一旦判断を保留しそうな可能性がより高まっていると言わざるをえないだろう。
米債についてはオペスケジュールが控えているということもあり、一旦は金利低下で反応していることに加えて、米ドルの方向性も米ドル安がやっと止まった程度となっており、本格的な資金吸収はまだ始まってはいないが、そうは言えど一部市場では米ドル流動性の減少を懸念した動きがちらほら見え始めている。



最初に反応したのはやはり過剰に上昇しすぎた貴金属であったことは間違いないだろう。
ここはバリュエーションがきちんと計れない上に、そもそもキャピタルゲイン以外にリターンを得られる術がない、加えて新興国が外貨準備として貴金属をポジションを増やすというファンダメンタルズ的なところがないということもあり、ゴールド・シルバー中心に調子に乗りすぎといった反動が起きている。
ちなみに2016年10月に日経平均が9000円になるという書籍を出版したところをド底にして盛大に曲がった江守哲氏がゴールド2000ドル時代という本を緊急出版した直後から再び盛大に曲がっていることを考えると、少し長めの休憩が発生することは考えておきたいところだ。



次にやはり反応を示し始めたのは仮想通貨市場である。
特に盛り上がったDefiのLINKコインの調整が目立つ上に、中国でとりあえず値動き追っかけて熱狂マネーを注ぎそうな人達のセミナーを見ていると、さすがに過剰流動性の増加なしというのは厳しいんではなかろうかと思う。
ちなみに仮想通貨市場は個人的にはまさに米ドル余りをストレートに反映する市場ではないかと思っており、次々と生まれる理解不能な仮想通貨のうち一部が盛り上がり、それに対して老舗コイン(ビットコインとか)が連動して動く市場と認識し始めている。
今は先導がLINKコインだが、またそのうち先導仮想通貨は変わるものと思う。



次に株式市場でいうと決算滑ったうえに展望もクソもないセクターが弱まり始めている。
具体的には米国エネルギーセクターだ。
個人的には初回エントリーから若干踏まれて苛立っていたところだが、ようやく少なくとも決算ド滑って展望も描きにくいところは駄目だという評価が浸透し始めたように思う。
2か月ぐらい前から鉄火場相場に参戦すべく米債と貴金属ロングを行っていたが、鉄火場短期トレードロングポジションも全て売り払い株ショートぐらいしかもはやできるものがなさそうという中で、足元の個人的なショート本命はここじゃないかと思っている。


こういった抜かれた資金の大半はこれから大量発行される米国債というブラックホールに資金が吸い込まれるわけだが、一部はまだ生き残っているものへの集中投資が起こっているというのが現状だろう。
具体的には、やはりナスダック指数orアップル・テスラ・エヌビディアの決算が滑らなかった絶好調組への資金集中である。
日本市場でもテック系銘柄への資金集中度はすさまじく、BASEやらVEGAやらとりあえず利益はともかく売上成長している株に資金突っ込んだれというえいやー買いがすさまじい。
 
資金が引き抜かれている組と資金が投下されている組の他には、まだ資金が引き抜かれていないが投下もされていない組もある。
例えばLQDやHYGといった社債ETFはベース金利上昇によって若干ダメージは出ているものの、まだ微小な下げしか演じていない。
新興国も一部を除けば株価や通貨がまだ全体として大崩れしているわけではない。
米国株でもエネルギーセクター以外はまだはっきりとした下げを演じる雰囲気が出ていない。
なので米ドルの過剰流動性懸念がどの資産の順番に広がっていくかについて注意深く見ていき、弱くなった順にショートするかどうかを考えていくと、面白いアイデアが浮かぶかもしれない。

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