グラフとして見えてきたので、以前の記事とかぶるがあらためて記事化。

下のツイートのグラフを見てほしい。

記録的な米国の財政支出とそれを賄うための債券発行に対して、FRBの国債買い入れ金額についてはかなりビハインドしている状況にある。
FRBの国債買い入れが足りない分は市中から資金を取ってこなければいけない。
そうなると現在より高い金利を持って市場でオファーを出す必要性が生じると個人的には思っている。
一般的にはこれが過剰に起こるとクラウディングアウトが起こる。

<参考ページ>

クラウディングアウト - Wikipedia




少し前までは新規失業保険申請数の減少幅がかなり遅いということから、FRBの追加金融緩和、つまり実質的にFRBが国債買い入れ枠を増やすだろうという観測を基に米金利は低下を続けていた。
しかし、7月終わり頃から新規失業保険申請件数の減少が再び速まってきたことから、FRBは追加緩和はこの雇用回復ペースが維持されている間は追加金融緩和バズーカを温存するのではないかという観測が台頭しているように思われる。
住宅関連統計の絶好調もやはり金融緩和バズーカを温存したいと思わせるインセンティブの一つになっている。

<過去参考記事>

米国住宅は住宅ローン金利低下で金持ちの爆注が下支えする展開

さらに上記グラフの国債新規発行とFRB買い入れのギャップは年内いっぱい続く予定である。
なので中途半端な景気回復+FRB金融政策据え置き観測は自然と短期はともかく中長期金利上昇ドライバーとなるだろう。

これを抑制するには、やはりどこかのタイミングでFRBが実質的な国債買い入れ枠の増大をする必要性があると思われる。
YCCだと短期だけの買い入れになってしまうので、やはり超長期部分の買い入れ増枠発表が必要ではないかと個人的には考えている。
足下は米国の経常赤字がそんなに大きくないことと、インフレ率も低いことを考慮すればFRBが買い入れ枠の増大を行うことに特段大きな問題を起こすとは考えにくい。
ただし、それを早々と発表することは中銀の手詰まり感を示してしまうし、イールドカーブが一定程度の範囲でたつことは、銀行の利ザヤにプラスに影響することからFRBとしても一定程度許容をしてくるだろうと思われる。
実際にあらためてYCCについては否定的なFOMC議事録が出てきたということもあり、現時点では金融緩和玉温存姿勢になっている。

<参考ニュース>
TREASURIES-Yields rise after Fed disappoints on yield curve control

しかし、問題はそのFRBが対策として動くまでにはタイムラグが生じる可能性は相当程度高いだろう。
これが瞬間風速で米超長期金利を押し上げる効果を生む可能性について個人的に注目している。
昨日も米債20年債がどすべりしたということもあり、これが金利上昇反転材料になった。
今の利回りかつFRBのビハインド状態だと、大規模発行吸収は厳しいということがあらためて浮き彫りになっている。

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