ベラルーシ大統領選巡るデモ、最大規模に ロシアは軍事支援表明

個人的にロシアが嫌いな理由の一つ。

足下でベラルーシで実質独裁を強いていたルカシェンコ氏が選挙で負けたのを無理やりひっくり返そうとしたところ、大規模抗議デモに発展して収拾がつかなくなってしまったという状況に陥っている。
そこに対してロシアが治安維持のためにロシア軍を投入すると表明してきている。

基本的にロシアの外交というのは弱っている相手につけこむことと西側からの防衛が前提となっている。
未だ冷戦時代の後遺症を引っ張っているのか、欧米諸国との陣取り合戦というのを意識しており、ロシア周辺国で政治的不安定さが出た国に対してはすかさず陸軍を投入して影響力を保持しようとするところにある。
しかも大体は利害関係に位置する西側諸国と事前協議なんてせずに、いきなり有無を言わせない投入というのを行う。
中国と大きく違う点としては、中国は接している国が多いものの、基本的に外交姿勢は海域にはかなりちょっかいを出してたり利権を得るために現政権に対して資金援助をするという行為は行うものの、直接的に政治に地殻変動が起こっている国に対して軍を投入するような、直接的に陸を支配しに行くような傍から見ると不信感しか出ないような外交というのはあまり行わない。
 
冷戦時代ならともかく、冷戦も終わってもう30年近くが経とうとしているが、ロシア側の外交姿勢というのはこの期間から全く進化していないと言わざるをえない。
これがロシアから中東欧にかけて資本を持っている側があまり本腰を入れた投資資金を入れられない事情となっている。
中国でさえここらへんの政治的不安定さは資金が投入できないということで、一帯一路上に位置する国ならともかく、それ以外は一切資金を入れる気なんてのはないみたいな姿勢を見せている。
(どちらかというと西欧側に資金を大量導入している)

まあロシアという国自体が多民族国家で、こういう変な政治不安定さが周辺国で見られるとそれに触発された自国内の一部民族が蜂起する危険性とか、米国がミサイル配備拠点を増やしてくるという脅威からそういう外交の仕方しかできないことはまあ理解はできなくないが、プーチン氏がいる間は基本的にこの外交姿勢から進化することはないと思っている。

このことを考えると、西欧諸国とロシアに挟まれた東欧諸国群というのは常に政治の不安定性に伴って直接的に軍事衝突が起こりやすい地域という歴史からまだ脱し切れていないことがうかがえるだろう。
ここらへんの地政学パワーバランスについては、知識がない方はぜひとも下記書籍を読んで勉強してみてほしい。

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