Cboe Futures Exchange Daily Market Statistics

CBOEのVIX先物データを見ていてこちらも何か相場を考える上ではヒントにならないかと思いデータをスクレイピングして収集し、加工してみようと思いついた。
(上記はそのリンク先)

なおスクレイピング手法について知りたい方はこちらをご覧ください
<参考記事>
【コピペでOK】CBOEサイトからVIX先物のデータをPythonでスクレイピングする方法

さっそく2019年初めから足元までのデータを収集し、日次変化のグラフ化してみた。

<VIX先物建玉の日次変化>
タイトルなし

こういう日次でどたばた動くようなデータというのはやはりデータを一定程度移動平均などにしてならしてやる必要性がある。
そこで5営業日移動平均線(実質1週間)と20営業日移動平均線(実質1ヵ月)でデータを加工してみた。

<20営業日移動平均データ>
タイトルなし

20営業日移動平均はかなり興味の持てるデータになった。
明らかにリスクオフ時には建玉が有意にマイナス圏に突っ込むことが確認できた。
ただ、これだけだとリスク資産を買えるチャンスは1年半で6回ぐらいと中長期投資をしている人にとってはそれでもいいだろうが、もっと売買の回転を回したいという人には役に立つかどうか言われると難しいデータになってしまっている。

<5営業日移動の場合>
タイトルなし

5営業日移動平均にするとやはり20営業日移動平均と比べると随分ノイズが出るが、これは逆に売買を頻繁に行う人にとっては少し面白いデータかもしれない。
1年半で19回も建玉変化がマイナス圏につっこむ期間があるわけで、一ヵ月に一回ぐらいそういうサインは出てくる。
後から見れば4月20日前後、5月21日前後、6月12日はこの建玉変化がマイナス圏に突っ込んだことを考えれば短期でぶん回すには買いで入るには十分な理由があったということになるだろう。

なお上記2つを今の相場にあてはめると相場は弱含みしている割にはVIX先物建玉を閉じる動きは見えていないことを示している。
これは足元の下落というのは市場参加者が驚くような水準にあるわけではなく、ノイズ程度にしか感じていないことの証左である。
少なくとも少しでも下落に緊張感があるのであれば5営業日移動平均建玉変化がマイナス圏に突っ込む必要性はあると思うし、それを見てから買いエントリーするのでも十分遅くはないと思う。
しかし6月26日の金曜日はあれだけ株価が下落した割には逆にVIX先物のポジションは増加しており、相場に悲観が現れていないように感じる。
現状それさえ見えていない状態でかつマイクロソフトをはじめナスダック大型銘柄が過去統計から見れば過熱感あるレベルに現状株価がいることを考えればフルポジで全部取るなんて欲張ったことは考えず、一定程度のキャッシュを持ちながら次の下落時にどうポジションを取るのかを考えるステージであることは確かだと思う。

<過去参考記事>

統計学的にはマイクロソフトの株価は調整局面に入るはずだが

 
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