The Fed restarts commercial paper facility to help market
一旦流動性パニックは終了か。
火曜日の夜にFRBはCPFFを発表し、CPの買い入れをリーマンショックから10年ぶりに再会することにした。
このCPFFの対策はもう本当に雑な言い方をすると「健全な米国企業にFRBが金利コスト2%台で短期運転資金を融通する」というわけだ(超意訳)
足元は欧米に広がったコロナウイルスによるビジネス活動の急減速からMMFからの資金引き上げ懸念が発生し、米国企業の運転資金の命綱であるCP市場が凍り付いてしまい、急速にファンディングコストが高まっていた。
そこでこのファンディングコストを通常レベルに押し下げるためにこのCPFFを発表したわけで、これは利下げなんかより直接的に足元では効果のある金融政策である。
流動性懸念は、本来売る必要性もないのに現金を作るために売りに回る必要性が出る人が増加するため、長く放置すると根本的にマーケットが壊滅状況になるし、企業の資金繰りが本当に目詰まりするので本来助かる企業も資金繰りに詰まって助からなくなったりする。
VIX指数が無秩序に上昇してきたのは、この流動性懸念まで今回波及していることがひとつ要因として挙げられる。
リーマンショックの時はこの流動性対策が出遅れたことにより危機が深刻化したという側面があるため、今回はかなり早めに手を打ってきたということだろう。
これで一旦無秩序に上昇してきて意味不明なレベルの高さになっているVIX指数もさすがに落ち着いてくると思われる。
ただ、CPFFについてコストは3か月OIS+200bps+10bpsかかるということもあり、リーマンショックの時のOIS+100bpsと比べると踏み込み方が少し甘く見える。
スタンス的には念のため流動性危機のファイアーウォールは作っといて、基本的には銀行がFRBの窓口貸出を使って資金を引っ張ってきて市場に流動性を供給することを期待している。
これでもまだ市場の流動性懸念が続くならおそらくCPFFのコストを下げて対応するだろう。
そういった意味で本来売る必要性がない人まで売りに回る懸念はこのCPFFにより減少してきた。
ただし、米国企業にしか適用されないので、今問題になっている欧州勢のファンディングがどうなるかというのがちょっとまだわからない。
あとまだ本質的に売らなきゃいけない人が残っている売り玉は予定通り売りで出てくるし、これだけでファンダメンタルズが改善するというわけでもないので、そこは勘違いしてはいけない。
ここから参戦なら大怪我にはならないような気もするが、まだ市場では原油安懸念による米国エネルギー銘柄のデフォルト増加懸念という異常事態が残っているので、個人的にはこれのクライマックスを見ておきたいと考えている。


