Oil price war spells danger for US junk bonds
原油価格は高すぎてもダメだけど低すぎてもダメ。
月曜日の市場の大きな動きはコロナウイルスというよりサウジアラビアの暴走が半分以上の要因だと個人的には考えている。
サウジアラビアがブチぎれて増産に転じたということで、それ自体が誰も予想していなかったブラックスワンだったが、原油価格も同様にブラックスワンな確率の領域に下落していった。
米国は原油輸入国だし、ガソリンを大量に使うんだからポジティブじゃないのと思う人も多いかもしれないが、節度ある下落ならば確かにそれであっているのだが、強烈な下落においてはその考え方は間違っている。
なぜなら原油価格のあまりにも大きな下げは米国の社債市場やローン市場に大きなダメージを与えるからだ。
理由としては米国企業の中でも石油関連企業というのは一大産業であり、ITと並ぶ米国のグローバル産業の一つである。
なので株式市場・社債市場・ローン市場において石油関連企業は石油上流開発・中流パイプライン・下流精製と上から下までラインナップが揃っている。
特に格付けの低いところにはシェールガス採掘企業が多く、ハイイールド社債市場やレバレッジドローン市場では時期によって幅があるが1-1.5割の幅でシェールガス関連企業のエクスポージャーが存在する。
自分が書いた記事を振り返ると去年10月頃から1月にかけて調子に乗ってこうした流動性のない債券市場へお金を流し込んでいるのが観察された。
こうしたところを見ると、期間は短いため致命傷には至らないものの、そこそここの流動性のない資産を流動性がない中で投げるというお決まりのプチ暴落パターンを描いていることは当然だろう。
<過去参考記事>
<過去参考記事>
ババ抜き化を狙って動き始めたどべジャンク社債投資
特に今回は全く誰も予想していない事態が起こったことから、ただでさえ流動性がない中で何かしらの投資決定をしなければいけないということから調整しきるのに時間がかかることは目に見えている。
それに原油価格の問題が根本的に解決する必要性もある。
原油価格の問題はサウジアラビアとロシアが緊急会合を開いて、ロシアが減産するという妥協を見せるまでは全く慈悲が見える相場にはならないだろう。
その間にシェールガス企業がいくつかバタバタ倒れる可能性もあるが、サウジアラビアとロシア間での妥協が見えない限り底打ちだと思うのは間違いだと思う。
たださすがにロシアも原油価格20ドル台は耐えられるわけがないので、おそらくそう遠くない時期に緊急会合を開く可能性は高いと思っている。
その時に相場の状況を確認しながらエントリータイミングを見定めたいと思う。



