China's army can intervene in Hong Kong, says Beijing
事態を落ち着かせたいのはわかるけど、ちょっと今この発言するのはどうかなと思う。
香港では引き続き逃亡犯引き渡し条例の余波で香港政府に対する抗議やデモがゲリラ的に行われており、不安定な情勢が続いている。
特に今回の香港の抗議は雨傘運動の時と違い、企業や富裕層側もいつ自分が不当に逮捕されて引き渡されるかわからなくなるため、抗議やデモに対して嫌悪感を抱いていないどころか下手すると応援側に回っていることにある。
これが抗議集団側の心理的にも有利に働いている。
抗議が想定より長引いているのか、香港政府が改めて泣きついているのかはよくわからないが、ここで中国政府が「いざとなったら中国軍を派遣して介入することもできる」というけん制をかけてきた。
デモを抑圧するという点では効果は大きいかもしれないが、これは香港のアジアの金融センターという中長期的な戦略を放棄しかけているのではないかと個人的には懸念している。
金融センターには一にも二にも法治であることが求められ、不当な理由での財産没収の懸念がないように配慮しなければいけない。
しかし中国軍がいつでも介入できるとなれば、おそらく逃亡犯引き渡し条例についてもそう遠くない未来再び審議にかけられる可能性があることは見えやすいのではなかろうか。
そうなれば香港に資産を置いておくことに懸念を抱く人はやはり多いと思われるので、どこかに資産移転しようと考えることは目に見えている。
香港の金融センターの位置づけはアジアの金融センターではなく、中国本土の金融センターの位置づけに落ちる可能性があり、再びシンガポールがアジアの金融センターとなるべく行動することは容易に想像ができると思われる。
事態を落ち着かせたいのはわかるけど、ちょっと今この発言するのはどうかなと思う。
香港では引き続き逃亡犯引き渡し条例の余波で香港政府に対する抗議やデモがゲリラ的に行われており、不安定な情勢が続いている。
特に今回の香港の抗議は雨傘運動の時と違い、企業や富裕層側もいつ自分が不当に逮捕されて引き渡されるかわからなくなるため、抗議やデモに対して嫌悪感を抱いていないどころか下手すると応援側に回っていることにある。
これが抗議集団側の心理的にも有利に働いている。
抗議が想定より長引いているのか、香港政府が改めて泣きついているのかはよくわからないが、ここで中国政府が「いざとなったら中国軍を派遣して介入することもできる」というけん制をかけてきた。
デモを抑圧するという点では効果は大きいかもしれないが、これは香港のアジアの金融センターという中長期的な戦略を放棄しかけているのではないかと個人的には懸念している。
金融センターには一にも二にも法治であることが求められ、不当な理由での財産没収の懸念がないように配慮しなければいけない。
しかし中国軍がいつでも介入できるとなれば、おそらく逃亡犯引き渡し条例についてもそう遠くない未来再び審議にかけられる可能性があることは見えやすいのではなかろうか。
そうなれば香港に資産を置いておくことに懸念を抱く人はやはり多いと思われるので、どこかに資産移転しようと考えることは目に見えている。
香港の金融センターの位置づけはアジアの金融センターではなく、中国本土の金融センターの位置づけに落ちる可能性があり、再びシンガポールがアジアの金融センターとなるべく行動することは容易に想像ができると思われる。