キヤノンの19年12月期、純利益37%減予想に下方修正 半導体装置が低迷

キヤノンの決算を見ると隔世の感があるなあと感じる。

前々からIT技術の進化で印刷需要は減少するといわれていたが、それでも2010年代前半ぐらいまでは緩やかな感じであったように思われ、実際数字として以前よりは成長率は下がってはいたものの複合機・プリンター事業は売り上げを伸ばしていた。
しかし2010年代半ばらへんから急速にペーパーレスが本格的に進んできた感じがあり、そこからキヤノンの複合機・プリンター事業は完全に頭打ちとなった。

またデジカメも2012年以降から趣味の写真ぐらいのレベルならiPhoneはおろか、Huaweiのスマホとかでも十分というレベルの写真が撮れるようになってきたことに加えて、伸びているミラーレスカメラの王座にソニーが鎮座したことから打開策が見えなくなってしまっている。

半導体や液晶装置関連も足元のシクリカル的な動きのせいで弱めな推移をしている。

キヤノン自体もこの危機感は昔から感じていて、だから医療分野とか頑張っていはいるものの、なかなかキヤノンの状況は難しいなと感じた。
そしてキヤノンレベルがそうだと競合先(リコーやニコン)とかはもっと苦しいんじゃないかなあと思い訳で。