【米国各年限の実質金利推移】

https://muragoeinvest.com/ustmarket
やっぱり警戒を強めておきたいような気がする。
6月頭までは株持っていないやつは馬鹿?みたいな勢いで株価が全般的に上昇してきたわけであるが、ここにきて大分株価もちょっと上がりすぎたんじゃないかということでギクシャク感が強まっている。
そうした中で、個人的に上記図にある通り、米国の実質金利が手前側中心に急速に上昇し、気づけば5~10年の実質金利が2%になっていることについてはかなり嫌な感触を持っているので、それについてまとめていきたい。
この5~10年実質金利が2%に達するのは結構危ないシグナルだったりする。
20~30年の実質金利はずっと高い水準になるが、20~30年の実質金利に関係するのはせいぜい米国債の超長期金利と保険の割引率ぐらいであって、大多数の企業や個人にとってはほとんど関係ないので、究極的にいえばどれだけ上昇しようとも実経済に対するインパクトは小さい。
一方で5~10年金利というのは米国でも社債が発行される中心年限であるわけで、ここのゾーンの実質金利の増加というのは直接的に企業の資金調達コストに悪影響をおよぼす。
特に足下はAIに絡まない企業は業績が伸びない中で金利コストの上昇がさらなる業績圧迫を生む状態であるし、AIに絡んでいる企業はメガテック勢が現在全力設備投資中で、投資先行であるがために金利コストの上昇に対して投資回収はまだ先というのが投資を抑制するのではないかという懸念を生むわけで、特に遠いキャッシュフローの評価が含まれてしまっている高PER銘柄ほど株価ダメージが増幅しやすいことに注意が必要なステージになっている。
さらに、ホルムズ海峡封鎖が行われた3月頭とは違って、みんなリスクオンしか見ていない状態であり、市場参加者のガードは緩いと言わざるを得ない。
以上を考慮すると、実質金利の急速な高まりは相場のギクシャク感を生む可能性が高いと思っており、加えてこれからサマーバケーションシーズン+下記過去記事のように季節性の悪い9月を控えてしまっており、市場が状況に慣れるまでに時間がかかり、この慣れるまでの期間はどうしても相場が不安定化しやすいと思う。
【過去参考記事】
なぜ9月は株式市場が荒れやすいのかを理論的に解説
実際に過去に5~10年実質金利が2%に達した2023年8月・2024年4月・2025年1月はいずれも株価の調整や上値が抑制される現象が確認されている。
(2025年の時はここから関税ショックでさらに下振れた)
そういうことを考えると、S&P500ベースでピークから5~10%ぐらいの範囲での調整を見ておけばよいだろうと思うが、そこに余計な材料が加わればその分だけ下振れ幅が大きくなることは注意しておきたい。
期間は2~3ヵ月ぐらいが妥当ではないかと思っており、やはり9月終わりごろぐらいまで待ちかなあと思う。
その間のFOMCが特に要注意点かと思うので、そこらへんを随時見ながら個人的には追加投資の待ちステータスを維持したい。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック

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やっぱり警戒を強めておきたいような気がする。
6月頭までは株持っていないやつは馬鹿?みたいな勢いで株価が全般的に上昇してきたわけであるが、ここにきて大分株価もちょっと上がりすぎたんじゃないかということでギクシャク感が強まっている。
そうした中で、個人的に上記図にある通り、米国の実質金利が手前側中心に急速に上昇し、気づけば5~10年の実質金利が2%になっていることについてはかなり嫌な感触を持っているので、それについてまとめていきたい。
この5~10年実質金利が2%に達するのは結構危ないシグナルだったりする。
20~30年の実質金利はずっと高い水準になるが、20~30年の実質金利に関係するのはせいぜい米国債の超長期金利と保険の割引率ぐらいであって、大多数の企業や個人にとってはほとんど関係ないので、究極的にいえばどれだけ上昇しようとも実経済に対するインパクトは小さい。
一方で5~10年金利というのは米国でも社債が発行される中心年限であるわけで、ここのゾーンの実質金利の増加というのは直接的に企業の資金調達コストに悪影響をおよぼす。
特に足下はAIに絡まない企業は業績が伸びない中で金利コストの上昇がさらなる業績圧迫を生む状態であるし、AIに絡んでいる企業はメガテック勢が現在全力設備投資中で、投資先行であるがために金利コストの上昇に対して投資回収はまだ先というのが投資を抑制するのではないかという懸念を生むわけで、特に遠いキャッシュフローの評価が含まれてしまっている高PER銘柄ほど株価ダメージが増幅しやすいことに注意が必要なステージになっている。
さらに、ホルムズ海峡封鎖が行われた3月頭とは違って、みんなリスクオンしか見ていない状態であり、市場参加者のガードは緩いと言わざるを得ない。
以上を考慮すると、実質金利の急速な高まりは相場のギクシャク感を生む可能性が高いと思っており、加えてこれからサマーバケーションシーズン+下記過去記事のように季節性の悪い9月を控えてしまっており、市場が状況に慣れるまでに時間がかかり、この慣れるまでの期間はどうしても相場が不安定化しやすいと思う。
【過去参考記事】
なぜ9月は株式市場が荒れやすいのかを理論的に解説
実際に過去に5~10年実質金利が2%に達した2023年8月・2024年4月・2025年1月はいずれも株価の調整や上値が抑制される現象が確認されている。
(2025年の時はここから関税ショックでさらに下振れた)
そういうことを考えると、S&P500ベースでピークから5~10%ぐらいの範囲での調整を見ておけばよいだろうと思うが、そこに余計な材料が加わればその分だけ下振れ幅が大きくなることは注意しておきたい。
期間は2~3ヵ月ぐらいが妥当ではないかと思っており、やはり9月終わりごろぐらいまで待ちかなあと思う。
その間のFOMCが特に要注意点かと思うので、そこらへんを随時見ながら個人的には追加投資の待ちステータスを維持したい。
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