チャーリー・バイレロ:米国のクレジットカード延滞率は12.4%に達し、2011年以来の高水準に
数字自体は嘘ではないが、暴落煽りのための材料にされている。
米国株は下落間近で危ないと言う人は多く、その材料も色々提示してくるのでなまじあまり投資経験が少ない人は情報の洪水から重要なことの取捨選択ができておらず、そのまま情報洪水にのまれてしまうケースが多いように思う。
その最たる例が下記米国のクレジットカードの延滞率である。
【クレジットカードの延滞率(件数ベース)】

https://www.newyorkfed.org/medialibrary/interactives/householdcredit/data/pdf/hhdc_2025q3.pdf?sc_lang=en
大体XやYoutubeで見かけるクレジットカード延滞率はこちらのデータを掲示し、既にクレジットカードの延滞率が水準が既にリーマンショックの水準に近づきつつあるとして、米国景気はメルトダウン状態であり、米国株暴落はもう時間の問題的な形で主張する人は多い。
しかし、実は上記延滞率は件数ベースの延滞率であり、これを金額ベースでの数値を見ると大分様相が違う。
【クレジットカードの延滞率(金額ベース)】

https://www.federalreserve.gov/releases/chargeoff/chgallsa.htm
金額ベースで見ると、4%ちょっと程度しか延滞率はないわけで、10%近くあったリーマンショックの時と比べると率としてはちょっと景況感悪いこと考えれば妥当な数値ぐらいな位置に留まっているし、ここもとはなんなら改善傾向で進みつつあるわけで、メルトダウンとはどう考えても言えないような動きとなっている。
これが意味することは米国の格差拡大・状況の二極化と同時に、金融市場への影響は件数ベースほど高くはないという話である。
件数だけ見ると確かにリーマンショックかと思えるほどの悲壮感がある。
しかし、金融の世界というのは残酷であるが金額が全てである。
なので、件数ベースで延滞が多くても、金額ベースで問題なければ問題ないのである。
件数ベースではリーマンショックに近づいているという評価になる一方で、金額ベースで見ると実は2024年3Qからじりじりと改善している状況かつ絶対水準もリーマンショックの10%という数値から考えると極めて健全な位置で踏みとどまっているのであり、金融市場はこちらの方を評価しているわけである。
しかし、逆をいえばこれは異様にクレジットカードの延滞が低所得者層に寄っていることを意味するわけで、米国経済の格差拡大・二極化がさらに進んでいることを意味しているわけである。
これは度々政治的な混乱イベントが生じるので、市場にボラティリティを与えるものであることは確かだし、またFRBが利下げを決断する材料であることも確かである。
こうした数字を定義からしっかり確認していくと、ちょっとこの状態で多少の政治的イベントで調整はあれども、根源的な金融危機に発展するとはさすがに主張するのは無理筋だろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
数字自体は嘘ではないが、暴落煽りのための材料にされている。
米国株は下落間近で危ないと言う人は多く、その材料も色々提示してくるのでなまじあまり投資経験が少ない人は情報の洪水から重要なことの取捨選択ができておらず、そのまま情報洪水にのまれてしまうケースが多いように思う。
その最たる例が下記米国のクレジットカードの延滞率である。
【クレジットカードの延滞率(件数ベース)】

https://www.newyorkfed.org/medialibrary/interactives/householdcredit/data/pdf/hhdc_2025q3.pdf?sc_lang=en
大体XやYoutubeで見かけるクレジットカード延滞率はこちらのデータを掲示し、既にクレジットカードの延滞率が水準が既にリーマンショックの水準に近づきつつあるとして、米国景気はメルトダウン状態であり、米国株暴落はもう時間の問題的な形で主張する人は多い。
しかし、実は上記延滞率は件数ベースの延滞率であり、これを金額ベースでの数値を見ると大分様相が違う。
【クレジットカードの延滞率(金額ベース)】

https://www.federalreserve.gov/releases/chargeoff/chgallsa.htm
金額ベースで見ると、4%ちょっと程度しか延滞率はないわけで、10%近くあったリーマンショックの時と比べると率としてはちょっと景況感悪いこと考えれば妥当な数値ぐらいな位置に留まっているし、ここもとはなんなら改善傾向で進みつつあるわけで、メルトダウンとはどう考えても言えないような動きとなっている。
これが意味することは米国の格差拡大・状況の二極化と同時に、金融市場への影響は件数ベースほど高くはないという話である。
件数だけ見ると確かにリーマンショックかと思えるほどの悲壮感がある。
しかし、金融の世界というのは残酷であるが金額が全てである。
なので、件数ベースで延滞が多くても、金額ベースで問題なければ問題ないのである。
件数ベースではリーマンショックに近づいているという評価になる一方で、金額ベースで見ると実は2024年3Qからじりじりと改善している状況かつ絶対水準もリーマンショックの10%という数値から考えると極めて健全な位置で踏みとどまっているのであり、金融市場はこちらの方を評価しているわけである。
しかし、逆をいえばこれは異様にクレジットカードの延滞が低所得者層に寄っていることを意味するわけで、米国経済の格差拡大・二極化がさらに進んでいることを意味しているわけである。
これは度々政治的な混乱イベントが生じるので、市場にボラティリティを与えるものであることは確かだし、またFRBが利下げを決断する材料であることも確かである。
こうした数字を定義からしっかり確認していくと、ちょっとこの状態で多少の政治的イベントで調整はあれども、根源的な金融危機に発展するとはさすがに主張するのは無理筋だろうと思う。
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