米ミシガン大消費者信頼感、5月速報値悪化 22年6月以来低水準
明らかに理論数値より一般米国民のインフレ恐怖感が大きすぎる。
金曜日に米国でPCE統計とミシガン大の消費者信頼感・期待インフレ率の統計が発表された。
その中でPCEはほぼ市場予想数値とぴったりであり、ここには何かあーだこーだいう余地はほとんどなく、市場影響もほとんどないという内容となった。
一方で個人的に注目したのはミシガン大の期待インフレ率の数値である。
4月段階だとまだ関税インフレがどれぐらいかという予想がつきにくかったが、色々なエコノミストが試算する中で、関税によるインフレ率上昇効果は大体+1.5%ぐらいと試算され始めていて、CPIも先行き半年ぐらいで前年同月比3.4%ぐらい跳ねたあとは徐々に低下すると見られている。
普通に考えるとその試算値に沿った期待インフレ率ぐらいになるはずなのだが、1年期待インフレは+6.6%と明らかに数理的計算から導かれる期待インフレとは全く異なる異次元な数値となっている。
【ミシガン大 1年期待インフレ率】

https://tradingeconomics.com/united-states/michigan-inflation-expectations
1年はともかくだが、テンポラリー影響しかないはずの5年期待インフレでさえ4.2%に跳ねており、5年期待インフレにといては2022年でさえ変な跳ね方をしなかったことを考慮すると、米国一般人から見た関税影響への恐怖感が実態より大きいことがわかる。
【ミシガン大 5年期待インフレ率】

https://tradingeconomics.com/united-states/michigan-5-year-inflation-expectations
実際にPCE物価統計の過去の推移を見ると、2022年は一般国民のインフレ懸念が強かったが、その時は1年期待インフレが5%に対してPCE物価は+7%となっていたので、一般国民の考えより実態の方がひどかったわけであるが、今回は完全に真逆の動向となっているわけである。
【前年同月比PCE推移】

https://tradingeconomics.com/united-states/pce-price-index-annual-change
しかもミシガン大の期待インフレはこれまでガソリン価格に大きく振らされると言われていたが、原油価格がどんどん下がる中でそこでの上振れ心配はなく、過剰に期待インフレ率が上昇しているのは関税政策の不確実性が一般庶民の間であまりにも大きすぎるということである。
つまりそれだけ恐怖を感じている人が多く、これが中間選挙を気にしているトランプの足枷になることに加えて、消費を抑えて金利が下がる方向に働きやすいし、個人投資家の株式投資の取り組みもこのインフレ恐怖によって抑制されていると考えるのが妥当だと思う。
そう考えるとこの明らかに過剰なミシガン大インフレ期待統計結果は個人的には相場に取り組みやすい数値だなと思っており、相場に対しては引き続き楽観的な見方をしている。
PCE統計の実態と米国一般市民が予想する期待インフレのギャップが縮小するまでは不安に伴う景気下押し圧力が働くわけで、その間は金融緩和期待が働き続けるので粘り強くロングを持つことが重要だと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
明らかに理論数値より一般米国民のインフレ恐怖感が大きすぎる。
金曜日に米国でPCE統計とミシガン大の消費者信頼感・期待インフレ率の統計が発表された。
その中でPCEはほぼ市場予想数値とぴったりであり、ここには何かあーだこーだいう余地はほとんどなく、市場影響もほとんどないという内容となった。
一方で個人的に注目したのはミシガン大の期待インフレ率の数値である。
4月段階だとまだ関税インフレがどれぐらいかという予想がつきにくかったが、色々なエコノミストが試算する中で、関税によるインフレ率上昇効果は大体+1.5%ぐらいと試算され始めていて、CPIも先行き半年ぐらいで前年同月比3.4%ぐらい跳ねたあとは徐々に低下すると見られている。
普通に考えるとその試算値に沿った期待インフレ率ぐらいになるはずなのだが、1年期待インフレは+6.6%と明らかに数理的計算から導かれる期待インフレとは全く異なる異次元な数値となっている。
【ミシガン大 1年期待インフレ率】

https://tradingeconomics.com/united-states/michigan-inflation-expectations
1年はともかくだが、テンポラリー影響しかないはずの5年期待インフレでさえ4.2%に跳ねており、5年期待インフレにといては2022年でさえ変な跳ね方をしなかったことを考慮すると、米国一般人から見た関税影響への恐怖感が実態より大きいことがわかる。
【ミシガン大 5年期待インフレ率】

https://tradingeconomics.com/united-states/michigan-5-year-inflation-expectations
実際にPCE物価統計の過去の推移を見ると、2022年は一般国民のインフレ懸念が強かったが、その時は1年期待インフレが5%に対してPCE物価は+7%となっていたので、一般国民の考えより実態の方がひどかったわけであるが、今回は完全に真逆の動向となっているわけである。
【前年同月比PCE推移】

https://tradingeconomics.com/united-states/pce-price-index-annual-change
しかもミシガン大の期待インフレはこれまでガソリン価格に大きく振らされると言われていたが、原油価格がどんどん下がる中でそこでの上振れ心配はなく、過剰に期待インフレ率が上昇しているのは関税政策の不確実性が一般庶民の間であまりにも大きすぎるということである。
つまりそれだけ恐怖を感じている人が多く、これが中間選挙を気にしているトランプの足枷になることに加えて、消費を抑えて金利が下がる方向に働きやすいし、個人投資家の株式投資の取り組みもこのインフレ恐怖によって抑制されていると考えるのが妥当だと思う。
そう考えるとこの明らかに過剰なミシガン大インフレ期待統計結果は個人的には相場に取り組みやすい数値だなと思っており、相場に対しては引き続き楽観的な見方をしている。
PCE統計の実態と米国一般市民が予想する期待インフレのギャップが縮小するまでは不安に伴う景気下押し圧力が働くわけで、その間は金融緩和期待が働き続けるので粘り強くロングを持つことが重要だと思う。
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