PCE inflation in July report shows Fed's rate-cut path on track
まだあんたらショートしたいんか。
FRBの金融政策を決める上で最重要統計であるPCEが発表されたので、内容と市場反応をまとめていきたい。
PCEの内容については総合は市場予想YoY+2.5%に対して結果も+2.5%、コアについては市場予想YoY+2.7%に対して結果は2.6%と若干下振れたものの誤差の範囲であった。
個人所得は市場予想MoM+0.2%に対して結果+0.3%、個人支出は市場予想MoM+0.5%に対して結果は+0.5%とこちらも誤差程度の範囲での動きで、結果としてサプライズなしという結果に終わった。
これに対する市場反応は相変わらず債券プレイヤーがショートに偏っているなあという動きとなった。
インフレという点だけ見れば、金融政策はタイムラグをもって効いていくことを考えれば、ここ数回のPCE発表ではサプライズがなかったことからもう緩やかな低下の軌道から外れることはないというのが当然の話になっている。
いや、逆に遅行もいいところであるPCEがもはや軌道から外れていない時点で、ちょっとでも金融緩和が出遅れすれば逆に景況感が想定以上に下振れるリスクの方が大きいわけである。
にも拘わらず、PCE発表後の反応は金利上昇であった。
しかも奥側より手前側が上昇する形の金利上昇である。
本当に景況感の鈍化に対して利下げが順調に進むのであれば、相対的には手前側より奥側の方が金利が上昇しなければいけない。
この辺のイールドカーブに関する考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
国債イールドカーブ変化が株価・実経済に与える影響(Pythonで米国のイールドカーブ動向が見れるコード付き)
特にソフトランディングで何も波乱なしに順調に事が進むというのであれば、奥側売って手前側を買うというブルスティープポジションを取らなければいけない。
しかし、実際の反応は手前側の方が売られるフラットポジションであった。
【米国2年債のチャート】

このことからも米債をトレードしているプレイヤーも確固たる方向性の自信がない中で、だらだらと米債のショートポジションを引っ張ってしまっているというのが現状だろうと思う。
結局米債プレイヤーは何かしら景気が明らかに下振れる米国経済統計が出るまでは何も自信がないがために、ついつい逆イールドであるために米債ショートやロングの利益確定をしてしまうという流れが今回のPCE発表でも進んでいるということなのだろう。
株価はほとんど意味のない範囲での動きしかしておらず、こちらもパウエルプットが発動するような景況感下振れがないとおそらく最高値をズバズバ更新していくようなことにはならないと思うので、安値で仕込んだポジションは維持したままじっくりと待つべき時が続いているという状態だろう。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
まだあんたらショートしたいんか。
FRBの金融政策を決める上で最重要統計であるPCEが発表されたので、内容と市場反応をまとめていきたい。
PCEの内容については総合は市場予想YoY+2.5%に対して結果も+2.5%、コアについては市場予想YoY+2.7%に対して結果は2.6%と若干下振れたものの誤差の範囲であった。
個人所得は市場予想MoM+0.2%に対して結果+0.3%、個人支出は市場予想MoM+0.5%に対して結果は+0.5%とこちらも誤差程度の範囲での動きで、結果としてサプライズなしという結果に終わった。
これに対する市場反応は相変わらず債券プレイヤーがショートに偏っているなあという動きとなった。
インフレという点だけ見れば、金融政策はタイムラグをもって効いていくことを考えれば、ここ数回のPCE発表ではサプライズがなかったことからもう緩やかな低下の軌道から外れることはないというのが当然の話になっている。
いや、逆に遅行もいいところであるPCEがもはや軌道から外れていない時点で、ちょっとでも金融緩和が出遅れすれば逆に景況感が想定以上に下振れるリスクの方が大きいわけである。
にも拘わらず、PCE発表後の反応は金利上昇であった。
しかも奥側より手前側が上昇する形の金利上昇である。
本当に景況感の鈍化に対して利下げが順調に進むのであれば、相対的には手前側より奥側の方が金利が上昇しなければいけない。
この辺のイールドカーブに関する考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
国債イールドカーブ変化が株価・実経済に与える影響(Pythonで米国のイールドカーブ動向が見れるコード付き)
特にソフトランディングで何も波乱なしに順調に事が進むというのであれば、奥側売って手前側を買うというブルスティープポジションを取らなければいけない。
しかし、実際の反応は手前側の方が売られるフラットポジションであった。
【米国2年債のチャート】

このことからも米債をトレードしているプレイヤーも確固たる方向性の自信がない中で、だらだらと米債のショートポジションを引っ張ってしまっているというのが現状だろうと思う。
結局米債プレイヤーは何かしら景気が明らかに下振れる米国経済統計が出るまでは何も自信がないがために、ついつい逆イールドであるために米債ショートやロングの利益確定をしてしまうという流れが今回のPCE発表でも進んでいるということなのだろう。
株価はほとんど意味のない範囲での動きしかしておらず、こちらもパウエルプットが発動するような景況感下振れがないとおそらく最高値をズバズバ更新していくようなことにはならないと思うので、安値で仕込んだポジションは維持したままじっくりと待つべき時が続いているという状態だろう。
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