Zara billionaire grabs chance to buy up discounted real estate
経済は口をだす人ではなく、金を出す人で動く。
上記ニュースではファストファッション大手のZARAの創業者がプライベートファンドで積極的に欧米の不動産、特に割安になっている商業不動産を買っているという話が報じられている。
現在多くの市場参加者がなぜ欧米景気がソフトランディングするのかと首をかしげているが、ここに答えがあるのは明白なので、この記事を読んだ所感をまとめていきたい。
ZARA創業者のプライベートファンドは基本的に持株の配当金で構成されているようで、言ってみればコストフリーな資金がたくさんあるということだ。
足下では欧米では厳しい金融引き締めにより、負債コストが高まってしまったことを背景に、多くの不動産会社が負債の返済のために手持ち不動産売却を迫られている。
一般的な景気がショック的に駄目な時は全員が同時に大量の負債を抱えているために、全員が同じように不動産を売ろうとするために買い手が足りず、不動産価格が暴落する。
しかし、今回の景気サイクルでは大量にレバレッジをかけている主体が存在しないために、意外とみんな余剰資金を抱えた状態であり、買い手側は上記のように金持ちが虎視眈々と案件を待っている上に、売り手側も理性的な範囲での売却をしている。
これまで当ブログではSVB破綻以降、こうした負債返済に追われて資産を投げ売りせざるを得ないプレイヤーからBuy the dipで割安に資産を買う流れが報道でたくさん見られていると書いてきたが、上記のニュースもその一つであることがわかる。
世間一般では商業不動産がやばいだーのデフォルトするだーの言われているが、そういう雑音は金持ちが一発でかい資金でそれらを買う意向があればそんな懸念は吹き飛ぶ話なのである。
いくら悲観論者が口では悲観論を言っても経済を動かす力はなく、実際に経済を上にも下にも動かす力があるのは金を大量に持っているプレイヤーと負債を大量に抱えたプレイヤーなのである。
こういった不動産サイクルの流れについては下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
住宅不動産価格の先行きを予想するために知っておくべき不動産需給サイクルとは?
そういった観点でこうした割安資産を購入するプレイヤーの続出を見れば、余剰資金を余らせていて足下の景気の軟調さを利用して資産を構築しようという動きは非常に活発なわけで、モルスタのマイケルウィルソンのような悲観論者の話は金を持っている人は完全に無視して行動しており、これがストレートに株式相場に反映されていると見るのが妥当なのである。
金持ちが積極的に資産を購入しているわけなので、そういった意味で個人投資家も基本的にはBuy the dip、押し目狙いで相場に居続けることが今は重要だろうと思われる。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
経済は口をだす人ではなく、金を出す人で動く。
上記ニュースではファストファッション大手のZARAの創業者がプライベートファンドで積極的に欧米の不動産、特に割安になっている商業不動産を買っているという話が報じられている。
現在多くの市場参加者がなぜ欧米景気がソフトランディングするのかと首をかしげているが、ここに答えがあるのは明白なので、この記事を読んだ所感をまとめていきたい。
ZARA創業者のプライベートファンドは基本的に持株の配当金で構成されているようで、言ってみればコストフリーな資金がたくさんあるということだ。
足下では欧米では厳しい金融引き締めにより、負債コストが高まってしまったことを背景に、多くの不動産会社が負債の返済のために手持ち不動産売却を迫られている。
一般的な景気がショック的に駄目な時は全員が同時に大量の負債を抱えているために、全員が同じように不動産を売ろうとするために買い手が足りず、不動産価格が暴落する。
しかし、今回の景気サイクルでは大量にレバレッジをかけている主体が存在しないために、意外とみんな余剰資金を抱えた状態であり、買い手側は上記のように金持ちが虎視眈々と案件を待っている上に、売り手側も理性的な範囲での売却をしている。
これまで当ブログではSVB破綻以降、こうした負債返済に追われて資産を投げ売りせざるを得ないプレイヤーからBuy the dipで割安に資産を買う流れが報道でたくさん見られていると書いてきたが、上記のニュースもその一つであることがわかる。
世間一般では商業不動産がやばいだーのデフォルトするだーの言われているが、そういう雑音は金持ちが一発でかい資金でそれらを買う意向があればそんな懸念は吹き飛ぶ話なのである。
いくら悲観論者が口では悲観論を言っても経済を動かす力はなく、実際に経済を上にも下にも動かす力があるのは金を大量に持っているプレイヤーと負債を大量に抱えたプレイヤーなのである。
こういった不動産サイクルの流れについては下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
住宅不動産価格の先行きを予想するために知っておくべき不動産需給サイクルとは?
そういった観点でこうした割安資産を購入するプレイヤーの続出を見れば、余剰資金を余らせていて足下の景気の軟調さを利用して資産を構築しようという動きは非常に活発なわけで、モルスタのマイケルウィルソンのような悲観論者の話は金を持っている人は完全に無視して行動しており、これがストレートに株式相場に反映されていると見るのが妥当なのである。
金持ちが積極的に資産を購入しているわけなので、そういった意味で個人投資家も基本的にはBuy the dip、押し目狙いで相場に居続けることが今は重要だろうと思われる。
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