買いは半年ROMれ、売りは1年ROMれってのがもしかすると相場の常識なのかもね。
年末年始ということもあるので、大したニュースフローもないわけなので、最近はChat GPTを駆使して色々なデータを検証しているので、今回も簡単なデータ検証でわかったことについて書いていきたい。
株価動向の緊張感を見る上で、VIXの数値を見るというのは誰もがやっているごく一般的なものであるが、あらためてVIXの数値とS&P500のパフォーマンスについてどういう関係性になるのかというのをデータ化して見てみたいと思う。
まず横軸をVIXの数値、縦軸をS&P500の1年後パフォーマンスにしたデータを見てみよう。
【VIXと1年後S&P500のパフォーマンス】

このデータを見る限り、VIXが高くなった時に買うべしという説は合っているように見える。
実際にVIX30以上で1年後パフォーマンスがマイナスなんていうデータは非常に少ないわけで、VIXが高くなったら株を買うべしという理論は合っているようだ。
一方で、これも意外であったが、VIX15以下の時の1年後マイナスリターンデータは数こそそこそこあるものの、マイナス幅は意外と小さい。
このことは以前の米国個人投資家サーベイでも書いたと思うが、VIXが低いという理由だけで相場は総楽観だからここでマイケルバーリの真似して全力ショートして儲けようと思うと、逆に相場の肥やしになって燃やし尽くされる可能性があるということをやはり示しているデータだと思われる。
しかし、今度はS&P500の1年半後のパフォーマンスデータを見ると少し様子がおかしくなる。
【VIXと1年半後S&P500のパフォーマンス】

1年半後のパフォーマンスデータになると、VIXが低い位置からのデータでマイナスパフォーマンスになるデータが急に増加するのである。
つまり1年では総楽観からの夢から醒めないが、1年半後になると夢から急に醒めるということになる。
これが意味することは相場の総楽観は1年~1.5年が限界で、それ以上引っ張ろうとすると景気の過熱が懸念されるため、FRBが金融引き締め策を講じてくることによって逆金融相場に入っていって、株価が下落していくということを意味しているのだと思われる。
前回の米国個人投資家サーベイは、株価が暴落し始めたら半年ROMってから中銀が対応策に動き始めるのを観察してから動き出すべしというのが教訓であったが、逆にVIXからわかるデータは業績相場の総楽観相場は引っ張れても1年が限界なので、その先は超警戒しながらポジションを調整していって、次の暴落を待つべしという話だろうと思われる。
逆に言えばショートをするにしても、総楽観相場になってから1年は待つべしということなのではないかと思う。
ちなみに、今現在の 相場ステータスはFRBが利下げを開始しようとし始めたばかりということで金融相場なわけで、ここでおそらく俺は和製マイケルバーリだ!と勘違いしてショートすると丸焦げになる可能性の方が高いように思われることには留意が必要だ。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
年末年始ということもあるので、大したニュースフローもないわけなので、最近はChat GPTを駆使して色々なデータを検証しているので、今回も簡単なデータ検証でわかったことについて書いていきたい。
株価動向の緊張感を見る上で、VIXの数値を見るというのは誰もがやっているごく一般的なものであるが、あらためてVIXの数値とS&P500のパフォーマンスについてどういう関係性になるのかというのをデータ化して見てみたいと思う。
まず横軸をVIXの数値、縦軸をS&P500の1年後パフォーマンスにしたデータを見てみよう。
【VIXと1年後S&P500のパフォーマンス】

このデータを見る限り、VIXが高くなった時に買うべしという説は合っているように見える。
実際にVIX30以上で1年後パフォーマンスがマイナスなんていうデータは非常に少ないわけで、VIXが高くなったら株を買うべしという理論は合っているようだ。
一方で、これも意外であったが、VIX15以下の時の1年後マイナスリターンデータは数こそそこそこあるものの、マイナス幅は意外と小さい。
このことは以前の米国個人投資家サーベイでも書いたと思うが、VIXが低いという理由だけで相場は総楽観だからここでマイケルバーリの真似して全力ショートして儲けようと思うと、逆に相場の肥やしになって燃やし尽くされる可能性があるということをやはり示しているデータだと思われる。
しかし、今度はS&P500の1年半後のパフォーマンスデータを見ると少し様子がおかしくなる。
【VIXと1年半後S&P500のパフォーマンス】

1年半後のパフォーマンスデータになると、VIXが低い位置からのデータでマイナスパフォーマンスになるデータが急に増加するのである。
つまり1年では総楽観からの夢から醒めないが、1年半後になると夢から急に醒めるということになる。
これが意味することは相場の総楽観は1年~1.5年が限界で、それ以上引っ張ろうとすると景気の過熱が懸念されるため、FRBが金融引き締め策を講じてくることによって逆金融相場に入っていって、株価が下落していくということを意味しているのだと思われる。
前回の米国個人投資家サーベイは、株価が暴落し始めたら半年ROMってから中銀が対応策に動き始めるのを観察してから動き出すべしというのが教訓であったが、逆にVIXからわかるデータは業績相場の総楽観相場は引っ張れても1年が限界なので、その先は超警戒しながらポジションを調整していって、次の暴落を待つべしという話だろうと思われる。
逆に言えばショートをするにしても、総楽観相場になってから1年は待つべしということなのではないかと思う。
ちなみに、今現在の 相場ステータスはFRBが利下げを開始しようとし始めたばかりということで金融相場なわけで、ここでおそらく俺は和製マイケルバーリだ!と勘違いしてショートすると丸焦げになる可能性の方が高いように思われることには留意が必要だ。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック