FRB議長「適切なら追加利上げ用意」インフレ率高すぎる
材料自体はほとんど無難に乗り越えたが、株価上昇には時間が必要そう。
8月後半の最大イベント材料としてエヌビディアの決算とジャクソンホールでのパウエル議長の講演会であった。
エヌビディアの決算はご存じの通り、売上高・利益ともに市場予想をはるかに上回る内容となった。
決算カンファレンスでも先行きに特段何も心配があるような示唆はなかったものの、PER100倍以上ということもあり、投資家がやや弱気になっているということもあり、あの決算でも株価は横ばい推移となっている。
【エヌビディアの株価チャート】
パウエル議長のジャクソンホールでの講演会も、特段何か新しいことを言うこともなく、前回FOMCを踏襲するような特段意味のある内容ではなかった。
そもそもこれまでジャクソンホールで新しい何かが示唆される時は、緊急で何かを織り込ませる必要性がある時であり、2010年のバーナンキ議長のQE示唆や2022年のパウエル議長の金融引き締め示唆は早く金融政策の方向性を織り込ませる必要性があった。
しかし、今回は徐々に金融引き締め効果がラグをもって出てきている中で、これまで繰り返しFOMCでデータディペンデントで金融政策を決めると強調してきたわけであり、これをいきなり壊すような発言は基本出てこない
そういった意味で、材料を無難にこなした割には株価はパッとしていないことは、現在の企業利益に対する株価織り込みはほとんど進み切っているということを意味しており、企業EPS増加による株価上昇というのはここからは時間がかかるものであるということになる。
また、強烈な金融引き締めをしている状態なので、今後は金融引き締め停止+金融緩和という形での株価上昇も考えたいところだが、 これも今のところ様子を見ながら考えるしかない。
米国長期金利については、さすがにさらに過激に上昇するパワーがそんなにないと思える一方で、下がりづらいことも確かであり、株式投資家の中には金利が低下するのを待っているという人も結構いるように見える。
そういうわけで、今年前半のわーっとなんでもかんでも上昇した相場というのは、企業のリストラによるコスト削減効果の織り込み終了と米国金利上昇が邪魔してしまっているという判断が自然だろうと思う。
基本は時間が解決していく問題だと認識しているので、駄目決算をださなかった銘柄を辛抱強く持ってればいいんじゃないかなと思う次第である。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
材料自体はほとんど無難に乗り越えたが、株価上昇には時間が必要そう。
8月後半の最大イベント材料としてエヌビディアの決算とジャクソンホールでのパウエル議長の講演会であった。
エヌビディアの決算はご存じの通り、売上高・利益ともに市場予想をはるかに上回る内容となった。
決算カンファレンスでも先行きに特段何も心配があるような示唆はなかったものの、PER100倍以上ということもあり、投資家がやや弱気になっているということもあり、あの決算でも株価は横ばい推移となっている。
【エヌビディアの株価チャート】
パウエル議長のジャクソンホールでの講演会も、特段何か新しいことを言うこともなく、前回FOMCを踏襲するような特段意味のある内容ではなかった。
そもそもこれまでジャクソンホールで新しい何かが示唆される時は、緊急で何かを織り込ませる必要性がある時であり、2010年のバーナンキ議長のQE示唆や2022年のパウエル議長の金融引き締め示唆は早く金融政策の方向性を織り込ませる必要性があった。
しかし、今回は徐々に金融引き締め効果がラグをもって出てきている中で、これまで繰り返しFOMCでデータディペンデントで金融政策を決めると強調してきたわけであり、これをいきなり壊すような発言は基本出てこない
そういった意味で、材料を無難にこなした割には株価はパッとしていないことは、現在の企業利益に対する株価織り込みはほとんど進み切っているということを意味しており、企業EPS増加による株価上昇というのはここからは時間がかかるものであるということになる。
また、強烈な金融引き締めをしている状態なので、今後は金融引き締め停止+金融緩和という形での株価上昇も考えたいところだが、 これも今のところ様子を見ながら考えるしかない。
米国長期金利については、さすがにさらに過激に上昇するパワーがそんなにないと思える一方で、下がりづらいことも確かであり、株式投資家の中には金利が低下するのを待っているという人も結構いるように見える。
そういうわけで、今年前半のわーっとなんでもかんでも上昇した相場というのは、企業のリストラによるコスト削減効果の織り込み終了と米国金利上昇が邪魔してしまっているという判断が自然だろうと思う。
基本は時間が解決していく問題だと認識しているので、駄目決算をださなかった銘柄を辛抱強く持ってればいいんじゃないかなと思う次第である。
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