ブラックロック「投げ売り銀行資産」投資拡大へ-混乱続くと判断
バブルはこれからブーストがかかる。
最近の株価上昇でこれはバブルだからここより上を買っていくのは危ないみたいな言説が増えているが、個人的には上記ニュースを見た時、いやいやバブルはこれからで、まさにバブルスタートのブーストが点火されたと感じた。
なぜそのように感じたかを書いていきたい。
これまで危機に瀕した米国の銀行・不動産企業が負債返済のための資産投げ売りについては、下記過去記事で書いた通り、これまでブラックストーンを始め、元からなんでもありなバーリトゥードを闘ってきた猛者達が買い漁ってきているが、金融市場の動きとしてはまだメインストリームではなかった。
【過去参考記事】
なぜこのプレーヤー達がこれほど投資ができるかというと、おそらくだがこれまで中国に投資されていた資金が、もはや中国には投資できないということで資金をじゃぶじゃぶに余らせており、こうした資金がプライベートクレジットファンドに流れ込んでいるようである。
その証拠に、特にここもとは中国投資で非常に痛い目を見たシンガポールのSWFであるGICやテマセクは、もう当面中国に投資ができない中で余らせた資金はどこかに投じてリターンを出さなければいけないということで、変動金利+スプレッドが取れるプライベートクレジットファンドで資金を投じていると報道されている。
これは最悪まだ少し米国政策金利が上がっても、変動金利連動であれば損をしないという打算に基づいている。
こうしたSWF・年金基金・生保の滞留資金がプライベートクレジットファンドへの資金流入は当初こそ一時的と見られていたが、とうとうどうやら継続的に流入しそうだということにみんなが気づき始めた。
これに気づいたプレイヤーこそが、上記の記事の通りブラックロックである。
巨人ブラックロックが、ついにプライベートクレジット投資を拡充すると高らかに宣言し、顧客行脚を始めたのである。
つまりファーストペンギン達の成功を見て、二匹目のどじょうを狙いに動き始めたのである。
巨人が動けば、もはやほかのプレイヤーもこれに追随するしかなく、これまで不安視されていた資産が丸ごと買われることは、もはや想像に難くない。
ここでいやいやまだ景気は危ないとか生ぬるいことを言っていたら、全ての高利回り投資をかっさらわれてしまうという焦りさえ生じているだろう。
そう、これはもうプライベートクレジットバブルが始まるのである。
この流れはもはや止めることはできない。
なぜなら投資プレイヤーは全員金融規制外のプレイヤーであり、行きつくところまで投資を行っていくだろう。
今はまだ景気不安があるから、プライベートクレジットファンドもかなり理性的な投資をしているが、景気不安がなくなればもうなんでもありな投資態度になることは確定的だろう。
というわけで、こうしたハイエナ的に高利回り狙いの投資が動いているのに、リスク資産に投資するのはびびってはいけないと思う。
ここは勇気を持って、さらにリスク資産価格が上昇するのに賭けていく方に分があると思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
バブルはこれからブーストがかかる。
最近の株価上昇でこれはバブルだからここより上を買っていくのは危ないみたいな言説が増えているが、個人的には上記ニュースを見た時、いやいやバブルはこれからで、まさにバブルスタートのブーストが点火されたと感じた。
なぜそのように感じたかを書いていきたい。
これまで危機に瀕した米国の銀行・不動産企業が負債返済のための資産投げ売りについては、下記過去記事で書いた通り、これまでブラックストーンを始め、元からなんでもありなバーリトゥードを闘ってきた猛者達が買い漁ってきているが、金融市場の動きとしてはまだメインストリームではなかった。
【過去参考記事】
ハイイールドアセット争奪戦な米国シャドーバンキング
なぜこのプレーヤー達がこれほど投資ができるかというと、おそらくだがこれまで中国に投資されていた資金が、もはや中国には投資できないということで資金をじゃぶじゃぶに余らせており、こうした資金がプライベートクレジットファンドに流れ込んでいるようである。
その証拠に、特にここもとは中国投資で非常に痛い目を見たシンガポールのSWFであるGICやテマセクは、もう当面中国に投資ができない中で余らせた資金はどこかに投じてリターンを出さなければいけないということで、変動金利+スプレッドが取れるプライベートクレジットファンドで資金を投じていると報道されている。
これは最悪まだ少し米国政策金利が上がっても、変動金利連動であれば損をしないという打算に基づいている。
こうしたSWF・年金基金・生保の滞留資金がプライベートクレジットファンドへの資金流入は当初こそ一時的と見られていたが、とうとうどうやら継続的に流入しそうだということにみんなが気づき始めた。
これに気づいたプレイヤーこそが、上記の記事の通りブラックロックである。
巨人ブラックロックが、ついにプライベートクレジット投資を拡充すると高らかに宣言し、顧客行脚を始めたのである。
つまりファーストペンギン達の成功を見て、二匹目のどじょうを狙いに動き始めたのである。
巨人が動けば、もはやほかのプレイヤーもこれに追随するしかなく、これまで不安視されていた資産が丸ごと買われることは、もはや想像に難くない。
ここでいやいやまだ景気は危ないとか生ぬるいことを言っていたら、全ての高利回り投資をかっさらわれてしまうという焦りさえ生じているだろう。
そう、これはもうプライベートクレジットバブルが始まるのである。
この流れはもはや止めることはできない。
なぜなら投資プレイヤーは全員金融規制外のプレイヤーであり、行きつくところまで投資を行っていくだろう。
今はまだ景気不安があるから、プライベートクレジットファンドもかなり理性的な投資をしているが、景気不安がなくなればもうなんでもありな投資態度になることは確定的だろう。
というわけで、こうしたハイエナ的に高利回り狙いの投資が動いているのに、リスク資産に投資するのはびびってはいけないと思う。
ここは勇気を持って、さらにリスク資産価格が上昇するのに賭けていく方に分があると思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック