2030年すべてが加速する未来に備える投資法
KADOKAWAとプレジデント社から投資書籍が販売されると曲がる。
自分は色々な投資関連書籍や経済書籍を読んでいるが、その中で上記リンクの書籍が個人的には衝撃であった。
それは内容が衝撃的であったからではない。
上記書籍は2020~2021年に大流行りした米国・中国新興銘柄バブルのテーマに沿ったビジネスがこれから大活躍すると豪語している内容であった。
そしてこれが2022年1月に発売されている。
つまり出版計画されたところらへんで、この書籍で言及されている銘柄の株価はドピークを迎え、そして発売したころはその崩壊のど真ん中にいて、この書籍の内容を鵜呑みにして投資したら多額の損失を被るといった話である。
こうした逆神的な書籍を時々見かけるが、どうやったらこういう事象に気づけるのだろうか?
個人的に注意したいのは、どこの出版社が発売している書籍なのかというところにありそうと思う。
例えばこれが日経や東洋経済とかだと、まだぎりぎり救いようがある。
なぜかと言えば、彼らは経済関連情報を主として扱っており、出版元もちゃんとした調査機関であったり、当事者であったりするため、まだ一般に認知される前から技術的な解説をしてくれる書籍だったりするため、逆に相場の手がかりになったりする。
一方で、駄目なのはこうした経済関連情報を主として来ていない出版社からの投資書籍が出版されるケースである。
最近だとその筆頭格はKADOKAWAとプレジデント社である。
どちらもまともに経済情報や相場がわかっていない編集者が、多くの人が気づいて人気沸騰なネタに基づいて何を出版するか決めるため、出版が決まったところがそのテーマのドピークであったりする。
そして出版する頃には既にそのネタが終了して相場が崩壊している状況で出版されて、低評価が付きまくるという構図になる。
KADOKAWAは単純に編集者の経済に対するセンスのなさというのがあるが、プレジデント社はメイン読者層が低収入層であるため、下手に相場に取り組んでいる人もいて相場ドピークで破産するような投資ポートフォリオ組んじゃう人に合わせているのでより厄介だったりする。
今回ブログ記事の最初にリンクを貼ったプレジデント社から出ている書籍は2022年1月に発売されたものだが、ものの見事にこうしたまだ金になるか不明・あるいは絶対に金にならない新ビジネスに取り組んでいる新興銘柄バブルの相場が崩壊しているど真ん中での発売となった。
その他、KADOKAWAから発行された悪名高き風〇氏の悪魔的投資リターン(棒)が得られるレバナス投資書籍について、本人が「書籍販売が決定しました!」とツイッターでうきうきにつぶやいたところがレバナスのドピークで、結局発売した時はレバナス信者全員が資産の半分を失った段階であったことは記憶に新しい。
【参考書籍】
米国株「レバナス」投資 月1万円の積み立てから狙う“悪魔的リターン”
米国株積み立て投資ぐらいの内容だと、投資の中では王道中の王道ということであまり曲がらないのだが、こうした特殊なテーマの書籍刊行が予定された段階で、その相場テーマは既に旬が終わっており、危険であることに気づくべきであり、特にKADOKAWA・プレジデント社・幻冬舎あたりから出てきた時はかなり危険なんではないかと考えるべきだろう。
ちなみに、KADOKAWAからはこれまで相場暴落でナスダックショートが大正義と豪語してきたYoutuberが8月に投資書籍を発売すると言っているので、このショートのテーマが曲がり続ける可能性は相応に高いだろうと思われる。
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