後から見れば異常だったとわかるが、渦中にいるとやはりそう思うのは難しいね。
久しぶりに大和レバレッジナスダック(2倍)の資金流入金額を見てみると、資金流入がもう純資産金額におよぼす影響力がないレベルで落ちていて、ここもとまともな資金流入も入らなくなりつつあるということで名実ともにブームは終焉したなというのがわかる。
【大和レバナスのデータ元ページ】
https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3377/detail_top.html
【大和レバナスの設定来累計資金流出入金額】

実際に自分でグラフを見ると、レバナスが暴落してから
実際に日次流入金額を見ていきたい。
【大和レバナス日次資金流出入金額】

まあこれだけ見てもブーム終焉は明らかであるが、単なる日次データだとどうもデータとしては見ずらいので、複数日による平均データを見ていきたい。
10営業日(実質2週間)の平均日次流出入金額を見ていきたい。
【10営業日平均】

こう見るとレバナスブームについては4回程の波があったと思われる。
これを振り返っていきたい。
①コロナバブルの反落時(2020年10月~2020年3月)
コロナウィルスワクチンが開発されるのか・きちんと効果があるのかという疑問が浮かんでくるたびに相場が反落するのを繰り返したが、その度にコロナバブルで恩恵を受けてきた米国IT銘柄に金を突っ込めとばかりにレバナスに資金は流入していった。
この段階では、まだきちんと相場が反落したところの押し目買い中心だったということもあり、まだ投資家勢は理性的な人が多かった。
②金融引き締め前夜(2021年9月~2021年12月)の異常熱狂
コロナウィルスワクチンが効果が出てきたということもあり、先行き景気環境は楽観的な方向に傾いてきた。
しかしレバナスでは、それまでの理性的な押し目買いから、明らかに上値を追う形で相場が上がれば上がるほど資金を入れるという、まさに熱狂・狂乱と言える流れであった。
そして、現在レバナス!レバナス!と煽ったり、現在暴落煽りしているインフルエンサーはほとんどこの期間に誕生していると言える。
(つまり相場に関してほとんど大した知見を持っていない)
③押し目買い意欲は以前より格段に低くなる冷却期(2022年1月~2022年9月)
この時期はツイッター上ではレバナスどんどん買っていきますとイキる人は多かったが、その実情は上値追いで多くの素人が一括で大半の投資資金を使ってしまっていたこともあり、流入金額はピークを常に下回る流れとなった。
金融引き締めによってレバナスでは10%にもおよぶ金利負担コストが発生することも露呈し、その人気は徐々に冷めていき、押し目がきてもその買い意欲は時間が経つにつれ逓減していっている。
④ラストのスマート底値狙い買い(2022年10月)
米国のインフレはより加速化するといった妄言が市場を席巻するとともに、相場は底割れ一歩手前となった。
しかし、さすがにそれは悲観的過ぎやしないかという、本当の底値買い狙いのプレイヤーが出現して久しぶりに大きめの金額を投資していった。
しかし、実質的にはここが最後のブームだったと言える。
⑤少額のマニアとやれやれ売り期(2022年11月~)
それ以降は確かにデータ上では少し積み立て投資をしている人はいるが、その金額は大きなトレンドを作るものではない。
相場が下落すると確かに押し目買いは入るが、少しでも上昇すると怖くて利益確定に走る形で解約がとぶという、注目度としてはもうほとんどないといった終焉となった。
概ね②の熱狂ポイントでエントリーしてしまった人は未だ40%超程度の含み損を抱えており、②と③で同時に資金を入れている人も大体は30%程度ぐらいの含み損を抱えている状態が続いているように思われる。
そうした中で多額のお金を投じるわけでもなく、底値で買った人も長く持つわけではなく、上昇すればすぐに売却といった、総じてみれば無関心状況がレバナス界隈に漂っていると言える。
そういった意味では注目度が正常化したということもあり、ナスダック自体の熱狂は正常化したと言えるわけで、相場にお金を入れるのはさほど怖くなさそうといった感触を個人的には持っている。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
久しぶりに大和レバレッジナスダック(2倍)の資金流入金額を見てみると、資金流入がもう純資産金額におよぼす影響力がないレベルで落ちていて、ここもとまともな資金流入も入らなくなりつつあるということで名実ともにブームは終焉したなというのがわかる。
【大和レバナスのデータ元ページ】
https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3377/detail_top.html
【大和レバナスの設定来累計資金流出入金額】

実際に自分でグラフを見ると、レバナスが暴落してから
実際に日次流入金額を見ていきたい。
【大和レバナス日次資金流出入金額】

まあこれだけ見てもブーム終焉は明らかであるが、単なる日次データだとどうもデータとしては見ずらいので、複数日による平均データを見ていきたい。
10営業日(実質2週間)の平均日次流出入金額を見ていきたい。
【10営業日平均】

こう見るとレバナスブームについては4回程の波があったと思われる。
これを振り返っていきたい。
①コロナバブルの反落時(2020年10月~2020年3月)
コロナウィルスワクチンが開発されるのか・きちんと効果があるのかという疑問が浮かんでくるたびに相場が反落するのを繰り返したが、その度にコロナバブルで恩恵を受けてきた米国IT銘柄に金を突っ込めとばかりにレバナスに資金は流入していった。
この段階では、まだきちんと相場が反落したところの押し目買い中心だったということもあり、まだ投資家勢は理性的な人が多かった。
②金融引き締め前夜(2021年9月~2021年12月)の異常熱狂
コロナウィルスワクチンが効果が出てきたということもあり、先行き景気環境は楽観的な方向に傾いてきた。
しかしレバナスでは、それまでの理性的な押し目買いから、明らかに上値を追う形で相場が上がれば上がるほど資金を入れるという、まさに熱狂・狂乱と言える流れであった。
そして、現在レバナス!レバナス!と煽ったり、現在暴落煽りしているインフルエンサーはほとんどこの期間に誕生していると言える。
(つまり相場に関してほとんど大した知見を持っていない)
③押し目買い意欲は以前より格段に低くなる冷却期(2022年1月~2022年9月)
この時期はツイッター上ではレバナスどんどん買っていきますとイキる人は多かったが、その実情は上値追いで多くの素人が一括で大半の投資資金を使ってしまっていたこともあり、流入金額はピークを常に下回る流れとなった。
金融引き締めによってレバナスでは10%にもおよぶ金利負担コストが発生することも露呈し、その人気は徐々に冷めていき、押し目がきてもその買い意欲は時間が経つにつれ逓減していっている。
④ラストのスマート底値狙い買い(2022年10月)
米国のインフレはより加速化するといった妄言が市場を席巻するとともに、相場は底割れ一歩手前となった。
しかし、さすがにそれは悲観的過ぎやしないかという、本当の底値買い狙いのプレイヤーが出現して久しぶりに大きめの金額を投資していった。
しかし、実質的にはここが最後のブームだったと言える。
⑤少額のマニアとやれやれ売り期(2022年11月~)
それ以降は確かにデータ上では少し積み立て投資をしている人はいるが、その金額は大きなトレンドを作るものではない。
相場が下落すると確かに押し目買いは入るが、少しでも上昇すると怖くて利益確定に走る形で解約がとぶという、注目度としてはもうほとんどないといった終焉となった。
概ね②の熱狂ポイントでエントリーしてしまった人は未だ40%超程度の含み損を抱えており、②と③で同時に資金を入れている人も大体は30%程度ぐらいの含み損を抱えている状態が続いているように思われる。
そうした中で多額のお金を投じるわけでもなく、底値で買った人も長く持つわけではなく、上昇すればすぐに売却といった、総じてみれば無関心状況がレバナス界隈に漂っていると言える。
そういった意味では注目度が正常化したということもあり、ナスダック自体の熱狂は正常化したと言えるわけで、相場にお金を入れるのはさほど怖くなさそうといった感触を個人的には持っている。
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