米FDIC、ファースト・リパブリックを近く管理下に=関係筋
米国金融不安ではなく、当局の誠意対応が評価されるステージ。
ずっと経営維持できるのかどうか注目されていたファーストリパブリック銀行であったが、金曜日の株価動向は強烈な動きとなった。
まず日本時間23時半前後で一気にファーストリパブリック銀行の株価が急落していった。
そこから売買停止を挟みながら結局半値近くにまで下落する形の暴落で終えた。
【ファーストリパブリック銀行の一日の動き】

一方で、その他の株の雰囲気は非常に良好であった。
S&P500もこのファーストリパブリック銀行が23時半頃ぐらいから下落したのをきっかけに一瞬下落したが、その後は全部取り返す形で上昇していった。
【S&P500の一日の動き】

さらに言えば、問題の焦点になっている米国地方銀行ETFであるKBWBでさえも、同様に11時半前後から一旦下落したものの、その後は全部取り返して何事もなかった形で推移した。
【KBWBの一日の動き】

そして場が引けた後にファーストリパブリック銀行がFDICの管理下に置かれる可能性+JPモルガン・PNCが共同で買収する可能性が報じられた。
この事象を一体どう解釈すべきだろうか考えると答えは一つであると思う。
まずファーストリパブリック銀行の下落は、当然だがFDICの管理下に置かれる形でベイルインされることになりそうというのを、何かしらの事象で情報キャッチして売りに動いた人がいたということだと思う。
(ヒントは現地で近しい人物であればいくらでも転がっていたように思う)
当初、他の米国株もFRCの動きに釣られてアルゴに捉えられる形で下落したものと思われる。
一方で、その後の戻りをどう考えるかがさらに重要である。
この株価の戻りは何かを好感・評価して戻しているはずである。
それは何だろうか?
一つはFDIC管理下に置かれるということは、既に米国金融当局はこの米国地銀問題について継続的に取り組んでいるということである。
さらにJPモルガン・PNCが共同で買収するという話が出てきたことも考慮すると、その後処理方法でさえ内々で事前に決められていたと考えるのが自然だろう。
これによって、米国金融当局は絶対に金融システミックリスクを生じさせないという覚悟を見せてくれているということになる。
また、こうした対応を阻害しないようにFRBだってもう金融引き締めについては加減することになるし、年末に向けての利下げも確実性が高まったということを市場はかぎ取ったのだと思う。
総合的に見れば米国当局の誠実な対応は続いており、それは市場フレンドリーであることを市場は評価したのだと思う。
そしてこうした対応がこれまで株価の下落原因となっていた将来の不確実性をどんどん消してくれている。
結局こうした人間の問題解決姿勢が相場を押し上げており、テクニカルもクソも関係ないというのが今の相場だと考えている。
この辺の考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
なぜ株価は傍から見れば最悪な経済状況・タイミングで底打ちするのか
それに早々とJPモルガン・PNCによる共同買収が報じられたことは、今回の米国金融機関の不安の原因になっている含み損が元本の確実性に不安要素のない国債・MBS・地方債で占められていることにあり、リーマンショックの時のような元本の確実性が低い資産が原因ではないことから、買収金額が算定しやすく、他金融機関による買収がスムーズに進んでいる証拠ともなっている。
以上からまだ多くの薄い相場知識しか保有していない投資インフルエンサー(特にYoutubeに動画UPしているやつら)がまだ先行き不安・暴落の可能性は十分にあると言っている間は相場は引き続き上目線で動き続けるだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック
米国金融不安ではなく、当局の誠意対応が評価されるステージ。
ずっと経営維持できるのかどうか注目されていたファーストリパブリック銀行であったが、金曜日の株価動向は強烈な動きとなった。
まず日本時間23時半前後で一気にファーストリパブリック銀行の株価が急落していった。
そこから売買停止を挟みながら結局半値近くにまで下落する形の暴落で終えた。
【ファーストリパブリック銀行の一日の動き】

一方で、その他の株の雰囲気は非常に良好であった。
S&P500もこのファーストリパブリック銀行が23時半頃ぐらいから下落したのをきっかけに一瞬下落したが、その後は全部取り返す形で上昇していった。
【S&P500の一日の動き】

さらに言えば、問題の焦点になっている米国地方銀行ETFであるKBWBでさえも、同様に11時半前後から一旦下落したものの、その後は全部取り返して何事もなかった形で推移した。
【KBWBの一日の動き】

そして場が引けた後にファーストリパブリック銀行がFDICの管理下に置かれる可能性+JPモルガン・PNCが共同で買収する可能性が報じられた。
この事象を一体どう解釈すべきだろうか考えると答えは一つであると思う。
まずファーストリパブリック銀行の下落は、当然だがFDICの管理下に置かれる形でベイルインされることになりそうというのを、何かしらの事象で情報キャッチして売りに動いた人がいたということだと思う。
(ヒントは現地で近しい人物であればいくらでも転がっていたように思う)
当初、他の米国株もFRCの動きに釣られてアルゴに捉えられる形で下落したものと思われる。
一方で、その後の戻りをどう考えるかがさらに重要である。
この株価の戻りは何かを好感・評価して戻しているはずである。
それは何だろうか?
一つはFDIC管理下に置かれるということは、既に米国金融当局はこの米国地銀問題について継続的に取り組んでいるということである。
さらにJPモルガン・PNCが共同で買収するという話が出てきたことも考慮すると、その後処理方法でさえ内々で事前に決められていたと考えるのが自然だろう。
これによって、米国金融当局は絶対に金融システミックリスクを生じさせないという覚悟を見せてくれているということになる。
また、こうした対応を阻害しないようにFRBだってもう金融引き締めについては加減することになるし、年末に向けての利下げも確実性が高まったということを市場はかぎ取ったのだと思う。
総合的に見れば米国当局の誠実な対応は続いており、それは市場フレンドリーであることを市場は評価したのだと思う。
そしてこうした対応がこれまで株価の下落原因となっていた将来の不確実性をどんどん消してくれている。
結局こうした人間の問題解決姿勢が相場を押し上げており、テクニカルもクソも関係ないというのが今の相場だと考えている。
この辺の考え方は下記過去記事を参考にしてもらいたい。
【過去参考記事】
なぜ株価は傍から見れば最悪な経済状況・タイミングで底打ちするのか
それに早々とJPモルガン・PNCによる共同買収が報じられたことは、今回の米国金融機関の不安の原因になっている含み損が元本の確実性に不安要素のない国債・MBS・地方債で占められていることにあり、リーマンショックの時のような元本の確実性が低い資産が原因ではないことから、買収金額が算定しやすく、他金融機関による買収がスムーズに進んでいる証拠ともなっている。
以上からまだ多くの薄い相場知識しか保有していない投資インフルエンサー(特にYoutubeに動画UPしているやつら)がまだ先行き不安・暴落の可能性は十分にあると言っている間は相場は引き続き上目線で動き続けるだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック