【FRBのDiscount Window利用金額】

買い方・売り方どちらもポジション構築理由が作れる綱引き相場だが、どちらに賭けるにしてもきちんと理解してやるべきだろう。
米国金融不安については、一旦新しい金融機関のベイルイン(破綻)は出ていないものの、まだ状況としては不安がくすぶっていることは確かだ。
特に足元で注目されているのはチャールズシュワブである。
【チャールズシュワブの株価チャート】

チャールズシュワブの大きな懸念点としては、受け入れ預金の大半が未だゼロ金利であるスイープ口座に入っていることと、資産サイド側はSVBのように満期の長い国債・MBSで占められていることにある。
これによって預金は金利が高いMMFにどんどんシフトする可能性を払拭しきれておらず、あるいはこれから同社はこの実質ゼロ金利預金に対して高い金利を提示する必要性が生じ、利益状況が悪化するのではないかと懸念される。
(ていうか証券会社系なのに、なんでこんなに自己勘定でポジション組んでるんだ・・・)
預金がシフトが大きければ含み損の国債・地方債・MBSの売却を迫られるし、預金金利を引き揚げれば損益が悪化するという板挟みにあるというのが現状である。
【チャールズシュワブの2022年末ポートフォリオ状況】

【参考ニュース】
シュワブの隠れたリスク-低金利で築いた920兆円規模帝国のひび示唆
一応記事一番上のFRB Discount Windowの利用金額は増加しなかったことから、預金流出は落ち着いていると評価できてはいるし、最悪BTFPで資金手当てできるという期待はあるものの、株価を見る限り完全な懸念払しょくはできていない。
今回はリーマンショックのように資産性が不透明でいったいいくらで売れるのかよくわからない資産を大多数の金融機関が持っている状況とは異なり、保有資産事態は元本の確実性には何の問題もなくてセカンダリー市場でいくらで売れるかがしっかりわかっている国債・地方債・MBSだが、米国で多くの金融機関が甘い金利見通しを基に金利ヘッジせずに国債・地方債・MBSをコロナ禍で生じた過剰貯蓄に起因した預金でポジションを取ったら、盛大に逆に持っていかれたことによる含み損と、ポジション構築原資であった預金がより高い金利を求めて流出したり、自分の預金の安全性に不安を持った人がバンクランに走ったことが全ての原因となっている。
SVB・シグネチャー銀行破綻によって、米国金融当局の管理の甘さが露呈してしまったためにこれから米国全銀行に検査が入る上に、確保している預金の堅実性にもチェックが入るだろう。
その際に不十分だと指摘された場合には経営陣のクビは吹っ飛ぶので、新規貸出を絞りに絞って流動性確保アピールをする必要性に迫られる。
これが前回FOMCでパウエル議長が複数回の利上げ効果を持つと示したものの正体である。
これら全ての問題は基本的には利下げをすれば解決する話であることは明らかなので、買い方側の市場参加者はそれを期待してもう動き始めているというのが実情で、結局買い方は「金融当局が色々配慮して対応するし、利下げもする」という前提で立ち回っている。
一方で売り方は「金融当局の対応が間に合わないし、インフレで利下げしない」というのに賭けているわけである。
つまり、足下ポジションを取る場合は金融当局をどれだけ信用するかのファクター一本に絞られているわけである。
個人的にはこれまでの対応の素早さ・適切さ・そもそもリーマンショックとは性質が異なることを総合的に勘案して金融当局を信じるという方向でまあてきとーにロングすればどうとでもなると思っているが、ショートしている人はショートしている側で理由が作れるというのを意識して相場を各人は考えていって欲しいと思う。
また不安定要素は続くので、一直線に上がるわけではなく、比較的ボラティリティ大きい形で上にも下にもいくことを前提として立ち回るべきだろうと思う。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック

買い方・売り方どちらもポジション構築理由が作れる綱引き相場だが、どちらに賭けるにしてもきちんと理解してやるべきだろう。
米国金融不安については、一旦新しい金融機関のベイルイン(破綻)は出ていないものの、まだ状況としては不安がくすぶっていることは確かだ。
特に足元で注目されているのはチャールズシュワブである。
【チャールズシュワブの株価チャート】

チャールズシュワブの大きな懸念点としては、受け入れ預金の大半が未だゼロ金利であるスイープ口座に入っていることと、資産サイド側はSVBのように満期の長い国債・MBSで占められていることにある。
これによって預金は金利が高いMMFにどんどんシフトする可能性を払拭しきれておらず、あるいはこれから同社はこの実質ゼロ金利預金に対して高い金利を提示する必要性が生じ、利益状況が悪化するのではないかと懸念される。
(ていうか証券会社系なのに、なんでこんなに自己勘定でポジション組んでるんだ・・・)
預金がシフトが大きければ含み損の国債・地方債・MBSの売却を迫られるし、預金金利を引き揚げれば損益が悪化するという板挟みにあるというのが現状である。
【チャールズシュワブの2022年末ポートフォリオ状況】

【参考ニュース】
シュワブの隠れたリスク-低金利で築いた920兆円規模帝国のひび示唆
一応記事一番上のFRB Discount Windowの利用金額は増加しなかったことから、預金流出は落ち着いていると評価できてはいるし、最悪BTFPで資金手当てできるという期待はあるものの、株価を見る限り完全な懸念払しょくはできていない。
今回はリーマンショックのように資産性が不透明でいったいいくらで売れるのかよくわからない資産を大多数の金融機関が持っている状況とは異なり、保有資産事態は元本の確実性には何の問題もなくてセカンダリー市場でいくらで売れるかがしっかりわかっている国債・地方債・MBSだが、米国で多くの金融機関が甘い金利見通しを基に金利ヘッジせずに国債・地方債・MBSをコロナ禍で生じた過剰貯蓄に起因した預金でポジションを取ったら、盛大に逆に持っていかれたことによる含み損と、ポジション構築原資であった預金がより高い金利を求めて流出したり、自分の預金の安全性に不安を持った人がバンクランに走ったことが全ての原因となっている。
SVB・シグネチャー銀行破綻によって、米国金融当局の管理の甘さが露呈してしまったためにこれから米国全銀行に検査が入る上に、確保している預金の堅実性にもチェックが入るだろう。
その際に不十分だと指摘された場合には経営陣のクビは吹っ飛ぶので、新規貸出を絞りに絞って流動性確保アピールをする必要性に迫られる。
これが前回FOMCでパウエル議長が複数回の利上げ効果を持つと示したものの正体である。
これら全ての問題は基本的には利下げをすれば解決する話であることは明らかなので、買い方側の市場参加者はそれを期待してもう動き始めているというのが実情で、結局買い方は「金融当局が色々配慮して対応するし、利下げもする」という前提で立ち回っている。
一方で売り方は「金融当局の対応が間に合わないし、インフレで利下げしない」というのに賭けているわけである。
つまり、足下ポジションを取る場合は金融当局をどれだけ信用するかのファクター一本に絞られているわけである。
個人的にはこれまでの対応の素早さ・適切さ・そもそもリーマンショックとは性質が異なることを総合的に勘案して金融当局を信じるという方向でまあてきとーにロングすればどうとでもなると思っているが、ショートしている人はショートしている側で理由が作れるというのを意識して相場を各人は考えていって欲しいと思う。
また不安定要素は続くので、一直線に上がるわけではなく、比較的ボラティリティ大きい形で上にも下にもいくことを前提として立ち回るべきだろうと思う。
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