アルファベットの7~9月、売上高6%増 市場予想下回る
社内統制が効いていない・コストコントロールができない会社は足下のような環境ではかなり厳しそうだ。
今日の朝一でマイクロソフトとアルファベットの決算が出てきたわけだが、前期はどちらも増収だったが販管費が増加してしまって減益となりましたと境遇が似ていたところから、マイクロソフトは売上伸び鈍化ながらきっちりコストコントロールしてきたことによって増益に転じた一方で、アルファベットはコストコントロールが全然できていないくて大幅減益となった。
全体として言えることは社内統制が緩い企業の業績が駄目と言える状態になってきている。
特にIT系の企業でこれまで高成長を謳歌してきた企業は、とにかく人手をかき集めるのに必死でそのために従業員を好待遇で引っ張ってきていた。
しかし、逆を言えば不況や自分が所属しているセクターの業況が悪くなってきた時は膨大なコストの塊として業績を襲うために、途端に業績が悪くなる。
もちろん無能な社員を即刻クビを切れば問題ないのだが、問題はこの決断を経営者ができるのかできないのかというところがある。
特にアルファベットはそもそも論これまで少数の優秀エンジニアから出発した比較的若い会社で、これまで大規模なリストラなしでここまで会社運営が行われてきており、加えてオフィスには優秀な社員に働き続けてもらうための接待的なスペースが非常に多いことは有名で、下記を見てもらえればすぐわかると思う。
【参考動画】
もはや住めるレベル!シンガポールのGoogleオフィスが充実しすぎて笑えてきたw
下記Youtube動画を見てもらえればわかる通り、ジムがあって無料で社員が飲食できるものが大量に揃えられていて、シェフもいて無料でランチ・ディナーがふるまわれていて、シャワールームもあり、会社からシャトルバスも走らせていて、スパもマッサージ師もいるし、ゲームで遊ぶスペースがあり、卓球ができるスペースもある。
業績が良い間はこうした遊び心あるスペースというのが優秀な人を惹きつけて好業績を叩き出していると賞賛されやすいが、一度業績が悪くなると途端に外部から見れば無駄なコストだらけのスペースのように見える。
日本でもリーマンショック前にぶいぶい言わせていたワイキューブという人材系企業ではバーのスペースを作った会社もあったが、その後はお察しの通り派手にデフォルトした。
【過去参考記事】
私、社長ではなくなりました。 ワイキューブとの7435日
GAFAMの中でいうと、とりわけそういった無駄コストが非常に多いのはアルファベットとメタの2社だが、この2社はとりわけコスト管理が緩い会社として有名であり、それが会社文化の一つになってしまっているのは今回の相場の中ではかなりのマイナス要因となるだろう。
アルファベットはそもそも苛烈なリストラを行ってきた実績がなく、CEOであるピチャイ氏もそうした鬼のようなリストラを決断できる能力があるかどうか非常に疑問符であることもマイナスだ。
逆にマイクロソフトやアマゾンなど社内統制が非常に効いていて、コストコントロールの上手い会社(特にアマゾンは死ぬほどケチ)の方がしっかりとコストを抑制してきて業績目標を必達できる可能性が高いので、こうしたケチな企業の方が足元は優位だろう。
村越誠の投資の小ネタページはこちら
社内統制が効いていない・コストコントロールができない会社は足下のような環境ではかなり厳しそうだ。
今日の朝一でマイクロソフトとアルファベットの決算が出てきたわけだが、前期はどちらも増収だったが販管費が増加してしまって減益となりましたと境遇が似ていたところから、マイクロソフトは売上伸び鈍化ながらきっちりコストコントロールしてきたことによって増益に転じた一方で、アルファベットはコストコントロールが全然できていないくて大幅減益となった。
全体として言えることは社内統制が緩い企業の業績が駄目と言える状態になってきている。
特にIT系の企業でこれまで高成長を謳歌してきた企業は、とにかく人手をかき集めるのに必死でそのために従業員を好待遇で引っ張ってきていた。
しかし、逆を言えば不況や自分が所属しているセクターの業況が悪くなってきた時は膨大なコストの塊として業績を襲うために、途端に業績が悪くなる。
もちろん無能な社員を即刻クビを切れば問題ないのだが、問題はこの決断を経営者ができるのかできないのかというところがある。
特にアルファベットはそもそも論これまで少数の優秀エンジニアから出発した比較的若い会社で、これまで大規模なリストラなしでここまで会社運営が行われてきており、加えてオフィスには優秀な社員に働き続けてもらうための接待的なスペースが非常に多いことは有名で、下記を見てもらえればすぐわかると思う。
【参考動画】
もはや住めるレベル!シンガポールのGoogleオフィスが充実しすぎて笑えてきたw
下記Youtube動画を見てもらえればわかる通り、ジムがあって無料で社員が飲食できるものが大量に揃えられていて、シェフもいて無料でランチ・ディナーがふるまわれていて、シャワールームもあり、会社からシャトルバスも走らせていて、スパもマッサージ師もいるし、ゲームで遊ぶスペースがあり、卓球ができるスペースもある。
業績が良い間はこうした遊び心あるスペースというのが優秀な人を惹きつけて好業績を叩き出していると賞賛されやすいが、一度業績が悪くなると途端に外部から見れば無駄なコストだらけのスペースのように見える。
日本でもリーマンショック前にぶいぶい言わせていたワイキューブという人材系企業ではバーのスペースを作った会社もあったが、その後はお察しの通り派手にデフォルトした。
【過去参考記事】
私、社長ではなくなりました。 ワイキューブとの7435日
GAFAMの中でいうと、とりわけそういった無駄コストが非常に多いのはアルファベットとメタの2社だが、この2社はとりわけコスト管理が緩い会社として有名であり、それが会社文化の一つになってしまっているのは今回の相場の中ではかなりのマイナス要因となるだろう。
アルファベットはそもそも苛烈なリストラを行ってきた実績がなく、CEOであるピチャイ氏もそうした鬼のようなリストラを決断できる能力があるかどうか非常に疑問符であることもマイナスだ。
逆にマイクロソフトやアマゾンなど社内統制が非常に効いていて、コストコントロールの上手い会社(特にアマゾンは死ぬほどケチ)の方がしっかりとコストを抑制してきて業績目標を必達できる可能性が高いので、こうしたケチな企業の方が足元は優位だろう。
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