欧州の国債金利はどこかの年限がミスプライスされているような気がするんだけどねえ。
足下ドイツ国債2年のチャートを見ていると、急速にECBの金利引き上げ動向に疑義が持たれ始めているように思える。
【ドイツ国債2年のチャート】

上記を見ると債券投資家はECBの利上げ路線についてかなり懐疑的というよりは、既に言うことを真に受けていない状態にあるように思える。
本当に利上げ1%まで持っていけるのであれば、ドイツ国債2年が0.4%などという数値には本来ならないはずで、数週間前にあった1%という金利になるはずである。
利上げ1%まで瞬間的に持って行った挙句すぐに0.2-0.4%ぐらいの範囲にまで利下げしていくのか、そもそも最初から1%になんてなるわけなくて、せいぜい0.5%がせいぜいなんちゃうかという見立てになる。
この動向のヒントとなるFRBの政策金利可能性について確認したい。
現在FRBの利上げ可能性については7月75bps、9月50bps、11月25bps行って12月以降は利上げなしor利下げになっていくという見方に変更してきている。
【米国金融政策プロバビリティ】
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html

しかしここ数日は米国の経済指標で軟調なものが発表されるといきなりピーク金利が3.5%が3.25%にダウンしている。
年内に政策金利はピークを迎えるというのが今の市場コンセンサスなのだが、それは11月であり、あと4ヵ月ある中で経済指標でさらに軟調なものが出てくるとさらにピーク金利が下がる可能性がある。
7月27日の75bps利上げはダンディールなので、影響があるとすれば9月からのものになる。
仮に9月25bpsしか上げられなければ、自動的にピーク金利は2.75%になるだろう。
そうなるとピーク金利は3.5%→2.75%になるわけである。
つまり75bpsもピーク金利が下がるのである。
ECBの場合一発75bpsの利上げは難しく、9月50bps、10月25bps、12月25bpsで最終金利着地点は1%というのが米国政策金利のピーク3.5%の時の予想であった。
しかしFRBの金利引き上げ幅が75bpsも縮んだ後に、果たして賃金インフレも大きく米国に劣後する欧州が1%のピーク金利が維持できる可能性は低く、普通にFRBが引き下げた分だけピーク金利は下がることになる。
つまり1%→0.25%という話になる。
そうなるとドイツ国債2年の0.4%という金利はその可能性を織り込んでいるというのが合理的な話になる。
しかしそうなると奇怪なのが、欧州金利のイールドカーブである。
米国の金利カーブは既に2年2.97%が一番高くそこから先は逆イールドになっているので、既に短期国債がほぼ金融政策を織り込んだ上で先々の金利引き下げを織り込んでいるので合理的なカーブになっている。
一方で、ドイツ国債のイールドカーブは3年0.45%、5年0.7%、10年1%と利上げも利下げも織り込みがなにもかも中途半端である。
もし利上げが最終到達地点1%となるならば2-3年の金利が限りなく間違っているし、一方で利上げ限界点は1%にいかないというのであれば7年以降の金利が間違っていることになる。
それとも長期はターミナルレート付近に居ついて、短いところは当面の金利ピーク付近になるというあまりにも都合が良い論理なのだろうか?
いずれにしろ欧州金利はどこかの年限が間違っていると考えるべきなのではなかろうかと考えている。
個人的にはやはり利上げ路線が基本間違っており、長期ゾーンがブルフラットする流れになるのではないだろうかと考えている。
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足下ドイツ国債2年のチャートを見ていると、急速にECBの金利引き上げ動向に疑義が持たれ始めているように思える。
【ドイツ国債2年のチャート】

上記を見ると債券投資家はECBの利上げ路線についてかなり懐疑的というよりは、既に言うことを真に受けていない状態にあるように思える。
本当に利上げ1%まで持っていけるのであれば、ドイツ国債2年が0.4%などという数値には本来ならないはずで、数週間前にあった1%という金利になるはずである。
利上げ1%まで瞬間的に持って行った挙句すぐに0.2-0.4%ぐらいの範囲にまで利下げしていくのか、そもそも最初から1%になんてなるわけなくて、せいぜい0.5%がせいぜいなんちゃうかという見立てになる。
この動向のヒントとなるFRBの政策金利可能性について確認したい。
現在FRBの利上げ可能性については7月75bps、9月50bps、11月25bps行って12月以降は利上げなしor利下げになっていくという見方に変更してきている。
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しかしここ数日は米国の経済指標で軟調なものが発表されるといきなりピーク金利が3.5%が3.25%にダウンしている。
年内に政策金利はピークを迎えるというのが今の市場コンセンサスなのだが、それは11月であり、あと4ヵ月ある中で経済指標でさらに軟調なものが出てくるとさらにピーク金利が下がる可能性がある。
7月27日の75bps利上げはダンディールなので、影響があるとすれば9月からのものになる。
仮に9月25bpsしか上げられなければ、自動的にピーク金利は2.75%になるだろう。
そうなるとピーク金利は3.5%→2.75%になるわけである。
つまり75bpsもピーク金利が下がるのである。
ECBの場合一発75bpsの利上げは難しく、9月50bps、10月25bps、12月25bpsで最終金利着地点は1%というのが米国政策金利のピーク3.5%の時の予想であった。
しかしFRBの金利引き上げ幅が75bpsも縮んだ後に、果たして賃金インフレも大きく米国に劣後する欧州が1%のピーク金利が維持できる可能性は低く、普通にFRBが引き下げた分だけピーク金利は下がることになる。
つまり1%→0.25%という話になる。
そうなるとドイツ国債2年の0.4%という金利はその可能性を織り込んでいるというのが合理的な話になる。
しかしそうなると奇怪なのが、欧州金利のイールドカーブである。
米国の金利カーブは既に2年2.97%が一番高くそこから先は逆イールドになっているので、既に短期国債がほぼ金融政策を織り込んだ上で先々の金利引き下げを織り込んでいるので合理的なカーブになっている。
一方で、ドイツ国債のイールドカーブは3年0.45%、5年0.7%、10年1%と利上げも利下げも織り込みがなにもかも中途半端である。
もし利上げが最終到達地点1%となるならば2-3年の金利が限りなく間違っているし、一方で利上げ限界点は1%にいかないというのであれば7年以降の金利が間違っていることになる。
それとも長期はターミナルレート付近に居ついて、短いところは当面の金利ピーク付近になるというあまりにも都合が良い論理なのだろうか?
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