China cut lending to Africa in 2019 as debt fears grew
まああんなゆるい資金融通してたらそうなるよねと。
上記FT記事は中国がアフリカへの貸出が債務残高の大きさを背景にコロナ前から既に減少傾向であったと報じている。
これが意味することは多くの弱小アフリカ・南米国家にとって最後の金づるが消滅したことを意味する。
リーマンショック前は米国の爆輸入によって多くの新興国が経常黒字国家であったことから外貨で資金を借り入れていても余裕で返済することができていたので問題なかった。
一方、リーマンショック以降はリーマン前の勢いで新興国が消費を途中まで増やしていく一方で、先進国が以前のような輸入を行わなくなったことから外貨バランスの帳尻が合わなくなり、続々と多くの新興国が経常赤字国に転落していった。
資源価格の下落とともに多くの弱小新興国がこの時点で多く借りすぎた外貨建て借金の返済に苦しみ始め、先進国の多くの投資家はこうした経常赤字状況を見てやはりリーマン前のようにほいほい金を貸すことはなくなってしまった。
そこに目をつけたのが中国であり、ここから本格的な資金援助外交である。
資源開発やインフラ開発で自国企業の進出こみこみで多くの資金を援助するという形で弱小新興国の取り込み目的で中国は金をばらまいた。
ただこうした自分のテリトリーから遠く離れた国家との金銭やり取り込みの国際外交というのは中国は1970年の対外開放を進めて実質的には初めての試みであったはずであり、回収見込みとか費用対効果というのはかなり二の次的な貸出であった。
先進国の経済援助を追い越すために相当ゆるく資金を融通してきたことは明白で、既にいくつか金を返す気がない国は中国に対して返済はできないと言った上に、さらに追い貸ししてくれないかとまで図々しいお願いをする始末である。
その筆頭格は南米ベネズエラであり、反米国家で資源もあるので南米の進出足がかりとして使えそうと目論んだロシアと中国がこぞって資金を融通したが、結局全ての金は無駄に使われた挙句、ロシアがかなり早い段階で手を引いたものの中国はそれにさえ出遅れて何回か余計な追い貸しをしてしまったと手痛い勉強代となった。
基本的にかなりの割合の中南米国家とアフリカ国家というのは外貨で金を借りるが、大半が汚職で政治家やそこに癒着している企業に金が流れてしまい、外貨獲得のための投資に回らずに消えていくというのがよくあるケースだ。
しかも借りた側は途中から開き直って口八丁でごまかしながら厚顔無恥に追い貸しをおねだりする始末だからやっかいだ。
追い貸しできない場合はこれまで借りた資金は一切返せないと脅してくる。
上記FTの記事を見てもわかる通り、もうコロナ前時点でこうした中国の援助外交は尻すぼみになっていったことは明白となっている。
これから中国の援助外交はあくまで地理的に近い国と一帯一路上にある国に限定され、それら以外は中国は捨て金としてこれまでの融資は諦める方向に向かうだろう。
いくら面子のためとはいえ、これ以上回収見込みも立たない国にさらに金をくれてやるほど中国もアホではない。
それ以外の国は今後は再度最後の砦であるIMFに泣きつくしかないが、その際は厳しい条件が課されるはずで、このコロナ禍ではたしてどこまで耐えきれるものなのかはかなり微妙な気がする。
20ギガ1991円(税抜1810円)【LIBMO】
まああんなゆるい資金融通してたらそうなるよねと。
上記FT記事は中国がアフリカへの貸出が債務残高の大きさを背景にコロナ前から既に減少傾向であったと報じている。
これが意味することは多くの弱小アフリカ・南米国家にとって最後の金づるが消滅したことを意味する。
リーマンショック前は米国の爆輸入によって多くの新興国が経常黒字国家であったことから外貨で資金を借り入れていても余裕で返済することができていたので問題なかった。
一方、リーマンショック以降はリーマン前の勢いで新興国が消費を途中まで増やしていく一方で、先進国が以前のような輸入を行わなくなったことから外貨バランスの帳尻が合わなくなり、続々と多くの新興国が経常赤字国に転落していった。
資源価格の下落とともに多くの弱小新興国がこの時点で多く借りすぎた外貨建て借金の返済に苦しみ始め、先進国の多くの投資家はこうした経常赤字状況を見てやはりリーマン前のようにほいほい金を貸すことはなくなってしまった。
そこに目をつけたのが中国であり、ここから本格的な資金援助外交である。
資源開発やインフラ開発で自国企業の進出こみこみで多くの資金を援助するという形で弱小新興国の取り込み目的で中国は金をばらまいた。
ただこうした自分のテリトリーから遠く離れた国家との金銭やり取り込みの国際外交というのは中国は1970年の対外開放を進めて実質的には初めての試みであったはずであり、回収見込みとか費用対効果というのはかなり二の次的な貸出であった。
先進国の経済援助を追い越すために相当ゆるく資金を融通してきたことは明白で、既にいくつか金を返す気がない国は中国に対して返済はできないと言った上に、さらに追い貸ししてくれないかとまで図々しいお願いをする始末である。
その筆頭格は南米ベネズエラであり、反米国家で資源もあるので南米の進出足がかりとして使えそうと目論んだロシアと中国がこぞって資金を融通したが、結局全ての金は無駄に使われた挙句、ロシアがかなり早い段階で手を引いたものの中国はそれにさえ出遅れて何回か余計な追い貸しをしてしまったと手痛い勉強代となった。
基本的にかなりの割合の中南米国家とアフリカ国家というのは外貨で金を借りるが、大半が汚職で政治家やそこに癒着している企業に金が流れてしまい、外貨獲得のための投資に回らずに消えていくというのがよくあるケースだ。
しかも借りた側は途中から開き直って口八丁でごまかしながら厚顔無恥に追い貸しをおねだりする始末だからやっかいだ。
追い貸しできない場合はこれまで借りた資金は一切返せないと脅してくる。
上記FTの記事を見てもわかる通り、もうコロナ前時点でこうした中国の援助外交は尻すぼみになっていったことは明白となっている。
これから中国の援助外交はあくまで地理的に近い国と一帯一路上にある国に限定され、それら以外は中国は捨て金としてこれまでの融資は諦める方向に向かうだろう。
いくら面子のためとはいえ、これ以上回収見込みも立たない国にさらに金をくれてやるほど中国もアホではない。
それ以外の国は今後は再度最後の砦であるIMFに泣きつくしかないが、その際は厳しい条件が課されるはずで、このコロナ禍ではたしてどこまで耐えきれるものなのかはかなり微妙な気がする。
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