どこもかしこもお茶濁すコメントばっかりしていてうんざり。
今個人的に気になっているのは、現在のコロナウイルス不況で一体銀行の不良債権がどのぐらい増加しそうなのか、どれぐらいの企業が返済に苦しんでいるのかということである。
そのために欧米などの主要銀のカンファレンスや資料を確認したり、さらには念のため新興国の銀行の決算資料まで確認したりしている。
ただ実際にどれぐらい不良債権比率が出てきそうなのか、主要銀行の決算カンファレンスを聞いてもみんなお茶を濁すように「まだ精査中」「適切に不良債権引当金を積む」といったコメントしか出さず、具体的な数値的な見通しを出してこず、現状把握がかなり難しいと感じていた。
現状ではまだ不良債権としても認定しておらず、開示資料見ても何の役にも立たない資料ばかりではてどうしたものかと
そのような中でインドネシアの銀行が 爆弾みたいな開示資料を出してきているのを発見した。
まあ正直なことは良いことだと思うがちょっとこの数値は引くなあと思う次第だ。
下記がその資料である。
誰でも見られる開示資料なので、見たい方はリンク先に飛んで見てもらいたい。
<インドネシア大手銀行のコロナウイルス影響による不良債権比率>
開示資料のアドレスはこちら

一応この銀行はコロナウイルス前まではグロスで2%ちょっとぐらいの不良債権比率だった。
それが今回のコロナウイルスの影響で不良債権確定なのが7.3%にジャンプし、潜在的不良債権をカウントすると19%にのぼると開示が出されている。
これはかなり想像を絶する数値だろう。
しかもこれは4月24日時点の数値で、アジア国は全体的に5月いっぱいはロックダウンを継続する見込みであることから状況は6月いっぱいぐらいまで悪化が続く可能性が高いと見込む。
インドネシアでこれなら、インドネシアより脆弱な経済を抱えている新興国はより状況がひどいことは容易に想像ができるし、欧米の銀行でもゲロ吐きたくなるような不良債権開示してくるところも出てくるかもというのは想定の範囲に入れておくべき事項だろう。
ちなみにシンガポール大手銀もコロナウイルスの影響受けている貸出について開示しており、これを見てもやはり10%ちょい影響受けているのは世界平均かもしれないねと感じている。
<シンガポール大手銀の開示資料>
リンク先はこちら

ただ、もちろんここから状況の深刻化に伴い財政支出によるサポートが出現してくるので、これがどれだけこの不良債権比率の上昇を止めてくれるのかというのはアンテナを高くして考えておきたいと思う。
企業の資金繰りがサポートできない国は景気が回復してきても銀行のバランスシートに大量の不良債権が残るので、貸出ではなく不良債権処理に追われて景気回復は他国比劣後することを念頭に置きながら余剰資金振り向け先は考えていきたいと思っている。
今個人的に気になっているのは、現在のコロナウイルス不況で一体銀行の不良債権がどのぐらい増加しそうなのか、どれぐらいの企業が返済に苦しんでいるのかということである。
そのために欧米などの主要銀のカンファレンスや資料を確認したり、さらには念のため新興国の銀行の決算資料まで確認したりしている。
ただ実際にどれぐらい不良債権比率が出てきそうなのか、主要銀行の決算カンファレンスを聞いてもみんなお茶を濁すように「まだ精査中」「適切に不良債権引当金を積む」といったコメントしか出さず、具体的な数値的な見通しを出してこず、現状把握がかなり難しいと感じていた。
現状ではまだ不良債権としても認定しておらず、開示資料見ても何の役にも立たない資料ばかりではてどうしたものかと
そのような中でインドネシアの銀行が 爆弾みたいな開示資料を出してきているのを発見した。
まあ正直なことは良いことだと思うがちょっとこの数値は引くなあと思う次第だ。
下記がその資料である。
誰でも見られる開示資料なので、見たい方はリンク先に飛んで見てもらいたい。
<インドネシア大手銀行のコロナウイルス影響による不良債権比率>
開示資料のアドレスはこちら

一応この銀行はコロナウイルス前まではグロスで2%ちょっとぐらいの不良債権比率だった。
それが今回のコロナウイルスの影響で不良債権確定なのが7.3%にジャンプし、潜在的不良債権をカウントすると19%にのぼると開示が出されている。
これはかなり想像を絶する数値だろう。
しかもこれは4月24日時点の数値で、アジア国は全体的に5月いっぱいはロックダウンを継続する見込みであることから状況は6月いっぱいぐらいまで悪化が続く可能性が高いと見込む。
インドネシアでこれなら、インドネシアより脆弱な経済を抱えている新興国はより状況がひどいことは容易に想像ができるし、欧米の銀行でもゲロ吐きたくなるような不良債権開示してくるところも出てくるかもというのは想定の範囲に入れておくべき事項だろう。
ちなみにシンガポール大手銀もコロナウイルスの影響受けている貸出について開示しており、これを見てもやはり10%ちょい影響受けているのは世界平均かもしれないねと感じている。
<シンガポール大手銀の開示資料>
リンク先はこちら

ただ、もちろんここから状況の深刻化に伴い財政支出によるサポートが出現してくるので、これがどれだけこの不良債権比率の上昇を止めてくれるのかというのはアンテナを高くして考えておきたいと思う。
企業の資金繰りがサポートできない国は景気が回復してきても銀行のバランスシートに大量の不良債権が残るので、貸出ではなく不良債権処理に追われて景気回復は他国比劣後することを念頭に置きながら余剰資金振り向け先は考えていきたいと思っている。