村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

2019年01月

トヨタの中国新車販売台数の目標数値に注目

トヨタ、中国販売160万台
トヨタの今年の中国の新車販売目標は前年度比+8.5%とかなり強気な数値を出してきている。
トヨタはリーマンショック時に無理な販売目標を出して爆死した経験があることから、リーマンショック後は基本的には保守的な数値を見積もってくるという評判になっていることから、この+8.5%という数値は何かしら根拠を持った数値だと思われる。

記事では輸入乗用車に対する関税引き下げを織り込んでいると書いてあるが、それだけではこの数値目標は出せないと思う。
となると、近いうちにやはり自動車で追加の景気対策が中国政府から出てくる可能性が相当程度高いと考えるべきではと思う。
また、この目標数値が根拠あるものであるならば、中国景気に対して悲観的になりすぎないことが重要な気がする。

 

アップルは機械学習事業はさっぱり

アップル、極秘の自動運転開発で200人超削減
アップルはいわゆるハード屋、パッケージアプリケーション屋であり、機械学習に関してはさっぱりノウハウがないと言われている。
その証拠に今回IT各社が競い合っている自動運転開発事業の人員を削減することを決めた。

アップルは残念ながら機械学習系はほんとにさっぱりで、音声アシスタント関連もアマゾン、グーグルに完全に負けている状況だ。
なかなかアップルはiPhoneの次はなにで儲けるんでしたっけという芽が見えてこないのがつらい。
株価の戻りが鈍いことも、成長しない株に対する米国市場の冷たい仕打ちということだろう。

<アップルの株価チャート>
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原油価格の過剰な下落はシノペックの売りが原因

中国石油化工の取引部門、750億円の損失-原油相場読み誤る

原油価格が10-12月下落していたが、そのうちの12月分の下落はシノペックのトレーディング部門ユニペックの解消売りが原因だった可能性が高いようだ。
どうやらユニペックはまだ原油価格が上昇しそうだという見通しのもと、大量に買いポジションを保有したようだが、それが10月頃からの下落で結局750億円におよぶトレーディング損失をとりあえず実現化させるために、年末の流動性が薄い中、無理やり売らざるを得なかったようだ。

<WTI原油チャートとユニペックが売ったと思われる箇所>
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これが12月に原油価格がWTIベースで40ドル台に突っ込む原因になったようだ。
逆にいえば、ここから原油価格が40ドル前半になるには、さすがに同じようなクラスの売り役がいないとさすがにおこらなそうということではなかろうか 

繰り返される鉄鉱石採掘が原因のブラジルダム決壊

Death toll rises after Vale dam collapses in Brazil

これって前にもやらかして大問題になった気がするんだけど、またヴァーレがやらかして、ブラジルの村一つ沈めるほどのダム決壊をやらかしたようだ。
過去に一回ダム決壊で村を沈めているのに、再度やらかすとは全然ガバナンスもくそもないことが、この企業の体質だと推し量ることができる。

しかも今回の事故でヴァーレは配当を払えなくなる可能性があり、それが確定するとヴァーレ株にしこたま売りが飛ぶのは目に見えている。 
(無配当株に投資できないファンドは結構多い)

ブラジルマーケットあけて、やはり-20%という数値で取引は開始されている。

チャートは重要な分岐点にいる米国株と中国株

<S&P500のチャート>
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<香港ハンセン指数のチャート>
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こう見ると米国株、中国株ともにチャート上は非常に重要な分岐点に現在到達している。
この抵抗ラインを抜けていけば、少なくとも無節操な下落相場は終了しており、中国の景気対策や米国の利上げ延期といった対策に対して効果があると期待感を持って相場は動いていることが確信できるだろう。
ナスダックはすでに上抜けているが、やはり米国株の重要指数であるS&P500が上抜けてこないと確信が出てこないと思う。

 
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村越誠

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