ひとつ読んでいてメモしておきたいことが書いてあった。
日銀短観は先行き・足元の業況判断指数があるが、
景気回復時は足元より先行きのほうが低く、
景気後退時は先行きより足元のほうが低くなるという
普通に考えると、「逆なのでは?」と思う現象が生じるらしい。
しかしどうやら実はこれが正解のようだ。
景気回復時は、大抵の企業とかは先行きに関して
「景気は回復してるように見えるけど、楽観できない」
と答えがちなので、足元は「回復している」が、先行きは「楽観できない」と
答えるようだ。
逆に景気後退時は、景気が上から落ちてる最中なので、
足元は「悪い」が、先行きについては「前までよかったし大丈夫なのでは」
と考えがちになるようだ。
ちなみに企業は上期の利益は上方修正しやすいが、
下期は下方修正されやすいという癖もあるようだ。
これは普通企業は年度で計画を立てるが、
いくら上期が好調でも、下期の見通しを引き上げてミスをするのが嫌なので、
下期見通しを引き下げることが多々あるようだ。
あとは製品在庫水準判断指数についても、先行きは足元より低くなりがちのようだ。
これは経営者の「減らしたい」という楽観的な見通しを多分に含んでいるかららしい。