【三ツ星ベルトの株価チャート】

配当増加余地がない+中堅企業だとこんなもんなのかなと。
これまで低PER・PBR銘柄は大幅増配をかますことによって株価を上昇させてきたわけで、個人的にその中で強烈な印象を持っているのは自動車部品メーカーの三ツ星ベルトである。
下記過去記事ではじめてそれについて言及したわけであるが、もう2年前の話なのである。
【過去参考記事】
(もちろん増配前よりはまだ十分に高い位置ではあるが)
三ツ星ベルト自体はメイン自動車部品メーカーということで、言ってみれば足下でこれ以上すぐに増益して増配される見込みがない銘柄である。(場合によっては米国関税でマイナス影響が出る可能性もある)
そういった中で、既に一株当たり利益と比較した時にほぼ限界レベルで配当を同社は出しているわけで、これ以上の増配はなかなか見込みづらい。
こういった事情を総合的に勘案すると、現在同社の配当利回りは5%ぐらいなのであるが、増益増配期待が薄い銘柄で中堅企業みたいなのになると、配当利回り5%より低いバリュエーションは中々積極的に手掛けづらいよねという話なのだと思う。
例えば、米国の石油大手のエクソンモービルがPER15倍・配当利回り3%+自己株買いのセットがあるわけなので、これと比較した時にどっちに投資したいかという天秤があるわけで、その境目的なところにいるのだと思う。
四季報全体を見ていると、このようにオールド中堅銘柄で配当利回りは4~5%あるが、一株当たり利益と一株当たり配当金額の差が既に増配によって差が縮んでおり、さらに業績ネタがあんまり芳しくない企業はほとんど同じようなチャートになっており、大体そういう銘柄のPERはぎりぎり二桁(11倍とか)みたいなラインが多く、この配当利回り4~5%・PER10倍以上というのが業績アッパーポテンシャルがない無名銘柄の限界だなと感じるようになってきた。
ということで日本株はこれまでこのような東証改革による増配期待で押しあがってきたバリュー銘柄がわんさかあるわけであるが、概ね増配すべき企業は増配してきた中で、外国人からの認知度が薄い中堅企業以下になると株価上昇できる追加ネタがないと増配しきった銘柄をさらに上攻めするのは難しいわけで、単に増配期待が高い・配当利回りが高いという理由以外も見出していかないといけないなあと思う次第である。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック

配当増加余地がない+中堅企業だとこんなもんなのかなと。
これまで低PER・PBR銘柄は大幅増配をかますことによって株価を上昇させてきたわけで、個人的にその中で強烈な印象を持っているのは自動車部品メーカーの三ツ星ベルトである。
下記過去記事ではじめてそれについて言及したわけであるが、もう2年前の話なのである。
【過去参考記事】
三ツ星ベルトの株価から考える高配当株の潜在的上昇ポテンシャル
しかし、今回最新号の四季報をばーっと確認する中で、あらためて三ツ星ベルトの株価を見ると5000円手前をピークにじわりと下落している。(もちろん増配前よりはまだ十分に高い位置ではあるが)
三ツ星ベルト自体はメイン自動車部品メーカーということで、言ってみれば足下でこれ以上すぐに増益して増配される見込みがない銘柄である。(場合によっては米国関税でマイナス影響が出る可能性もある)
そういった中で、既に一株当たり利益と比較した時にほぼ限界レベルで配当を同社は出しているわけで、これ以上の増配はなかなか見込みづらい。
こういった事情を総合的に勘案すると、現在同社の配当利回りは5%ぐらいなのであるが、増益増配期待が薄い銘柄で中堅企業みたいなのになると、配当利回り5%より低いバリュエーションは中々積極的に手掛けづらいよねという話なのだと思う。
例えば、米国の石油大手のエクソンモービルがPER15倍・配当利回り3%+自己株買いのセットがあるわけなので、これと比較した時にどっちに投資したいかという天秤があるわけで、その境目的なところにいるのだと思う。
四季報全体を見ていると、このようにオールド中堅銘柄で配当利回りは4~5%あるが、一株当たり利益と一株当たり配当金額の差が既に増配によって差が縮んでおり、さらに業績ネタがあんまり芳しくない企業はほとんど同じようなチャートになっており、大体そういう銘柄のPERはぎりぎり二桁(11倍とか)みたいなラインが多く、この配当利回り4~5%・PER10倍以上というのが業績アッパーポテンシャルがない無名銘柄の限界だなと感じるようになってきた。
ということで日本株はこれまでこのような東証改革による増配期待で押しあがってきたバリュー銘柄がわんさかあるわけであるが、概ね増配すべき企業は増配してきた中で、外国人からの認知度が薄い中堅企業以下になると株価上昇できる追加ネタがないと増配しきった銘柄をさらに上攻めするのは難しいわけで、単に増配期待が高い・配当利回りが高いという理由以外も見出していかないといけないなあと思う次第である。
日々金融市場で思ったことや金融データをつぶやいている村越誠のツイッターはこちらのリンクをクリック