村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

投資全体観

コロナ関連カンファレンス・ブリーフィングデータから見える経済・相場へのヒント


上記はコロナウイルスに関連したプレスカンファレンス・ブリーフィングでテーマとして取り上げられているものの割合を可視化したデータのようである。
このデータを見た時非常に興味深いデータで、色々な考察が可能だと感じたし、今後の相場を考える上でも重要なヒントになると思った。
個人的な推察を書く前にブログ読者の方々も少し考えてから、私の推察を見てほしい。


考えていただけたであろうか?
では個人的な推察を書いていこうと思う。

<人工呼吸器(Respirator)に関して>
4月いっぱいまでは欧米での死者数爆増に伴って人工呼吸器の確保が最重要課題になっていた。
しかしその確保が大半終わったこともあり、足元では議論すべき項目ではなくなってきている。

<.Deathに関して>
人工呼吸器確保にも関連しているが、コロナウイルス騒動が発生して約5か月近く経つ中で医療機関もこの病気に対する対応策がかなり整ってきたことから明らかにほぼ全世界で致死率が下がってきたことから、Deathの話題はここ2週間ぐらいで急減。

<経済活動再開(Reopen)に関して>
ツイート主は経済再開の話題が減少しているとしかつぶやいていないが、これは個人的にはもうこれ以上の経済再開で議題として挙げるべき項目がないということを意味していると思われる。
経済活動再開はほぼできる国やできることの大半は既にやっているか議論済みで、逆にこれ以上の経済活動の再開は本格的にコロナウイルス感染者数の減少がないと難しい。
つまり現在の部分的経済再開以上のものはすぐには望めないということであり、それに合わせて銘柄選びもやはり意識せざるをえないと思う。

<隔離(Quarantine)について>
様々な対策で致死率は下がったものの、感染している人は確かにいて、感染者をどういう風に適切に隔離して拡大を防ぐのかという議論は未だ続いている。

<Vaccine(ワクチン)について>
ワクチンは候補みたいなのが出るとわっと話題になるけど、その後やっぱり効果がないとかそういうので話題は尻すぼみ。
これを見る限りめぼしいワクチン候補というのは未だ実質見つかっていないということを意味しているものと思われる。

<Maskについて>
経済再開に伴って外を移動するときは必ずマスクをするという衛生観念的なものは外出が増加すると同時に大幅増加している。
これはReopenにも関連していることだろうが、これを見てももうReopenはできる範囲は出尽くしていることを意味しているように思える。

<Hospitalについて>
少なくとも米国・南米以外は入院患者は各国対応できるレベルになっていることから、こうしたHospitalの話題についてもかつてよりは問題として認識されなくなってきた。

<Infection(感染)について>
ぶっちゃけこれは残りの話題を全部から引いた分というだけなので、これはあまり何かを示唆していると考えてもしょうがないと思う。
 
以上を踏まえて経済や相場で考えられるヒントを考えてみよう。

・コロナウイルス自体はバタバタ人が死ぬ未知なる病気ではなくなってきているので、3月暴落のような何もかもが暴落するようなことはなさそうだ。
・経済再活動ネタはもう残っていない。
・現状政策実行者が発表している以上の経済活動抑制緩和はすぐには期待できないので、未だ回復が見えない銘柄はやはり避けた方がいい。
・隔離についての議論が一向に減らないことを考えると、国際便での航空往来が本格的にすぐ再開する目処は立っていない。
・ワクチンはまだ期待できないのでワクチン報道での相場上昇は売りタイミング

ざっとこんなところであろうか。

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強烈な違和感を感じた米国雇用統計

米雇用統計:6月の非農業部門雇用者数480万人増-予想上回る

こんなに株と債券の人達で見方が分かれたのは気持ち悪い。

木曜日の米国雇用統計(通常は金曜日だが祝日なので前日に発表)の数値が出てきた。
ヘッドライン+480Kということもあり、発表当初は予想よりいいじゃん!経済大復活だ!ということでダウ先などがぽーんと上に跳ねた。
自分もヘッドライン数値いいね、よかったねと思って、本当にこの雇用統計の数値が良いのであれば米債30年も1.5%は行くだろうという風に考えていた。

しかし、発表された直後は米債30年金利がぽーんと上に跳ねたがあれよあれよと押されて強烈な上髭となった。

<米債30年利回りのチャート>
タイトルなし


この時点で強烈な違和感を感じた。
本当に雇用統計の数値が米国経済の復活を示すのであれば株が上昇すると同時に米債30年金利が少なくとも5年先5年期待インフレ率ぐらいの数値ぐらいにはならんといかんでしょと思っていた。


しかし1.5%にも届かずに雇用統計の賞味期限が切れかかっているのが上髭から感じた。
通常株と債券が違う値動きをした時にどちらが間違っている場合が多いかというと一般的には株と言われている。
つまりこの雇用統計の数値は確かに良いのだが、持続性について疑問を持っている米債参加者がかなりいるのではないかと感じた。
この時点で違和感を感じたので米国市場が始まって三連休前日だが勢いでTLTロングをお試しで入れた。


そこから米国コロナウイルス感染者数の数値やらおかわり給付金について高官がネガティブな発言したということからだらだらっと米債利回りが下がり始めたのを見て、この雇用統計数値出て米債金利下がるならもう投資的なリスク資産アップポテンシャルないって思われてるんじゃないかと感じた。
そういった意味ではこの木曜日が再度当面の株の天井になりかねないと感じてきている。
6月8日まではいわゆる株も上昇して金利も上昇するという経済回復シナリオを順調にたどっていたのだが、それ以降は株は上昇しても金利は上がらないという状況で途中まではゴルディロックス的な扱われ方がしていたが、この木曜日の雇用統計後の動きはゴルディロックスというより純粋に経済停滞が長引くことを織り込み始めているのではないかと感じる。

少なくとも流動性が薄いリスク資産については厳重注意して、ロングするにしても非常に流動性の高い超有名銘柄に絞るのが無難だと思われる。
個人的には特にマザーズ銘柄には注意が必要だと思っている。

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VIX先物建玉変化を見る限り、今回はまだ押し目買いは禁物

Cboe Futures Exchange Daily Market Statistics

CBOEのVIX先物データを見ていてこちらも何か相場を考える上ではヒントにならないかと思いデータをスクレイピングして収集し、加工してみようと思いついた。
(上記はそのリンク先)

なおスクレイピング手法について知りたい方はこちらをご覧ください
<参考記事>
【コピペでOK】CBOEサイトからVIX先物のデータをPythonでスクレイピングする方法

さっそく2019年初めから足元までのデータを収集し、日次変化のグラフ化してみた。

<VIX先物建玉の日次変化>
タイトルなし

こういう日次でどたばた動くようなデータというのはやはりデータを一定程度移動平均などにしてならしてやる必要性がある。
そこで5営業日移動平均線(実質1週間)と20営業日移動平均線(実質1ヵ月)でデータを加工してみた。

<20営業日移動平均データ>
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20営業日移動平均はかなり興味の持てるデータになった。
明らかにリスクオフ時には建玉が有意にマイナス圏に突っ込むことが確認できた。
ただ、これだけだとリスク資産を買えるチャンスは1年半で6回ぐらいと中長期投資をしている人にとってはそれでもいいだろうが、もっと売買の回転を回したいという人には役に立つかどうか言われると難しいデータになってしまっている。

<5営業日移動の場合>
タイトルなし

5営業日移動平均にするとやはり20営業日移動平均と比べると随分ノイズが出るが、これは逆に売買を頻繁に行う人にとっては少し面白いデータかもしれない。
1年半で19回も建玉変化がマイナス圏につっこむ期間があるわけで、一ヵ月に一回ぐらいそういうサインは出てくる。
後から見れば4月20日前後、5月21日前後、6月12日はこの建玉変化がマイナス圏に突っ込んだことを考えれば短期でぶん回すには買いで入るには十分な理由があったということになるだろう。

なお上記2つを今の相場にあてはめると相場は弱含みしている割にはVIX先物建玉を閉じる動きは見えていないことを示している。
これは足元の下落というのは市場参加者が驚くような水準にあるわけではなく、ノイズ程度にしか感じていないことの証左である。
少なくとも少しでも下落に緊張感があるのであれば5営業日移動平均建玉変化がマイナス圏に突っ込む必要性はあると思うし、それを見てから買いエントリーするのでも十分遅くはないと思う。
しかし6月26日の金曜日はあれだけ株価が下落した割には逆にVIX先物のポジションは増加しており、相場に悲観が現れていないように感じる。
現状それさえ見えていない状態でかつマイクロソフトをはじめナスダック大型銘柄が過去統計から見れば過熱感あるレベルに現状株価がいることを考えればフルポジで全部取るなんて欲張ったことは考えず、一定程度のキャッシュを持ちながら次の下落時にどうポジションを取るのかを考えるステージであることは確かだと思う。

<過去参考記事>

統計学的にはマイクロソフトの株価は調整局面に入るはずだが

 
住宅ローンの借り換えはモゲチェック

楽観投資家にパンチを食らわせたIMFの世界経済見通し

IMF、世界経済の見通し下方修正-新型コロナの「容赦ない拡大」で

足元の株価は期待持ちすぎな感じではなかろうか。

IMFは毎年4回世界経済見通しを発表しているのだが、6月調査分にて世界経済見通しを2021年のところまで下方修正かけてきたということもあり、一部楽観投資家にパンチを食らわせるような形でリスクオフに傾かせつつある。
ここまではコロナウイルスの影響なんて今年いっぱいで経済はバラ色にすぐなるだろうし、給付金ももらったことだし株買いボタン連打すればいいんでしょという単純なやり方をしていたが、本当にそれでいいのかと考える人が増え始めてきたということだろう。

ちなみにIMFワールドエコノミックアウトルックは原著は誰でも無料で見れるので見たことないという方は一度自分の目で見てほしい。

<最新リリース分>
https://www.imf.org/en/Publications/WEO/Issues/2020/06/24/WEOUpdateJune2020

そして問題の表はこちらになる。

<IMFの各国・各地域経済成長率予想>
タイトルなし

(小さいのでクリックして拡大して見てください)

これを見る限りまず2020年は余裕の下方修正である。
先進国ではやはり感染拡大が厳しかった欧米での下方修正が目立つ。
特に南欧州国家はEUの救済支出がやはり全然足りないということもあり平気で2%以上の下方修正が当たり前になっている。
一応その分2021年分を少し上方修正しているが、2年間トータル見ても下方修正ですよねというのがうかがえる。
新興国もどえらい下方修正で2020年は3%以上下方修正している国がどかどか出ている。
インドとかは2021年も下方修正になっており、2年以上影響が続くとIMFが見込んでいる。
こう見ると感染者の抑え込みが上手くいったアジアはまだ下方修正幅はマシではあるものの、他の地域があまりにも駄目なので貿易的観点から見るとこりゃ当分あきませんわという話になる。

そうなると当初コロナの影響なんて2020年中にぶっ飛ばせると楽観的に動いていた投資家もさすがにちょっと色々考えた方がいいんじゃないかと改めて気づく頃ではないかと思う。

それに無駄に株を買い上げていったせいか、やはり全体的に市場参加者が薄くなっているように感じる。
特に下記ニュースに対する反応が顕著にそのことを物語っている。

<参考ニュース>

米国、英・EU製品に新関税検討-31億ドル相当に最高100%も



普通に考えると、いやいや米中貿易問題の時は2000億ドルとかの規模だったじゃないですか、31億ドルなんてゴミみたいな数値でしょというのが普通の反応なのだが、市場はこのニュース出てから株価中心に比較的大きめに下げで反応した。
そういった意味では買い手層が薄くなっていて、ちょっとしたネガティブニュースで反応しやすい地合いに変化しつつあるように思える。

別にショート入れろ、全部現金化なんて極端なことは自分は言わないが、少なくともフルポジ・全力二階建てなんていう場面でないことだけは確かだと思う。

マイナビ 金融AGENT

ロビンフッダーは本当にオプション市場に熱中しているのか

US youth, 20, commits suicide after thinking he lost S$1 million trading options on Robinhood

ロビンフッダーはコールオプションの裸買いをしているのかもしれない。

上記ニュースは米国の20歳の収入のない若者がオプションで70万ドルもの損失を出して自殺したというニュースで、ロビンフッダーの一部の人はかなりオプションを軽いノリで触っている人が多いことを示しているのではなかろうか?
確かに金曜日のオプション動向データを見るとVIXオプションがあまり動かない中で、個別株オプション市場で再度出来高が増加してきており、不穏な動きを見せているのは気になった。

<個別株オプション市場の日次出来高>
Ea69JoWU4AECGyf

6/5のコール急増と金曜日のコール出来高急増がいわゆるロビンフッダーによる影響が大きいということになるのだろうか?
そこまではデータ材料が辿りつかなく推察するしかないが、少なくとも影響がゼロではないと思う。
そして問題はロビンフッドでオプションを触るような個人投資家の投資姿勢にあると思う。

一般的ににわか投資家がオプションを触るというのは非常に危険な行為である。
例えばだが、手元に1000万円資金があったとして、リスク管理がガバガバなにわか投資家は株1000万円を買うノリでオプションを1000万円買ったりする。
さすがにどんなに素人の一般投資家でもオプションの売りは非常にリスクを伴うことを知っているはずだし、売りという言葉に対しては知識浅めの投資家ほど恐れるはずなので、コール売り・プット売りから入るという可能性は除外してもよさそうである。
プット買いも普通は下落に賭ける方向の取引であり、足元のGAFAMに突撃しているようなロビンフッダーが取りそうな行動でもなさそうだ。

<参考ニュース>
ロビンフッダー3900万人、GAFAM怒とう買い 南海バブル再来か

そうなるとおそらくはコール買いというのがロビンフッダーのメインオプション売買動向になるだろう。

<小口投資家のコール買いが急増しているツイート>
タイトルなし


しかもそれはヘッジとかそういうのではなく、いわゆる裸買いだろうと推察される。
裸買いオプションは量を間違えるとあっという間に自分が賭けた金額がゼロになるのである。

では次にそんなにロビンフッダーは軽いノリでオプションを触れるインターフェースなのかどうかも気になった。
残念ながら自分は米国在住でもないためロビンフッドの口座を開くことはできず、しょうがないのでとりあえずマニュアルだけでも見ておこうと思い、下記ロビンフッドのオプション取引のマニュアルを確認してみた。

Placing an Options Trade | Robinhood



<個別株売買ボタンの上にあるオプション取引ボタン>
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上記インターフェースを見てこれはやばいなと感じた。
株式の売買ボタンの上にオプショントレードボタンが存在する。
そしてこのボタンを押すと下記のオプションリストに飛ぶ。

<取引できるオプション一覧例>
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そして最後に買う量をペチペチタイピングしてオーダー通せば完了である。

<オプション取引の最終ページ>
タイトルなし

ほぼ株式売買と同じステップ数しかなくオプションの取引が可能になっている。
クリック数も3-4回でオプション売買完了にまでたどり着くことが可能だ。
このインターフェースは確かににわかトレーダーを誘引できるほど簡単に取引が可能であることを示している。
しかもロビンフッドは信用取引が可能で、その説明も下記ロビンフッドサイトに記載がある。

https://robinhood.com/us/en/support/articles/margin-maintenance/


ここで手元材料がないが、オプション買いを信用取引で建てている人間がいるのではないかということだ。

もしこの信用取引コール買いでマージンコールが多発した時に相場はどれだけアンワインドするのかは少し頭に入れておきたいと思われる。
その時はロビンフッドの信用担保掛け目があがったりなどして、ロビンフッダーの信用取引全体に悪影響を及ぼすからだ。
今はまだこれが相場下落の引き金になるかどうかは判断はできないが、少なくとも健全でないことだけは確かだ。

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プロフィール

村越誠

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