村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

外国銘柄

開発済みワクチンで優劣が出始める

米当局、J&Jワクチン接種中断を勧告 血栓の報告受け

開発済みワクチンの間で優劣が出始めた。

これまでコロナウィルスワクチンが複数開発されているが、ワクチン間で有用性や副作用状況について差が出てきているので、少しまとめてみようと思う。

現在最も重大な副作用が少ないのはファイザー・Biontech製のワクチンとなっている。
二回目打った時にやや倦怠感が出る例があるものの、重大な副作用は今のところ報告されていないようである。
モデルナ製は血栓報告はないものの、ファイザー・Biontech製より打った後の倦怠感などの副作用報告が多いようで、米国ではファイザー・Biontech製・モデルナ製の選択権がある中で、ファイザー・Biontech製を選ぶ人が多いようである。
ただモデルナ製は冷蔵庫程度の温度保管で問題ないものの、ファイザー・Biontech製は極低温保存でないといけなく、先進国では極低温保存設備は十分あるものの新興国ではそういった設備が十分になく、新興国ではファイザー・Biontech製のものが使用しづらい状況となっている。

問題はアストラゼネカとJ&J(ジョンソンアンドジョンソン)製のワクチンである。
アストラゼネカは既に欧州で血栓が生じる報告がでて、一時的に摂取を休止したあとに年齢で区分けしている状態である。
またJ&Jのワクチンについても米国で血栓の報告があったことから、こちらも一旦摂取が停止という状況になっている。

中国のシノファーマ製のワクチンについては、効果がやや薄いといわれており、他のワクチンとミックスして打つ必要性があると報じられている。
有効性が50-60%となっており、それってそのワクチンじゃ70%の集団免疫の閾値クリアできなくないですかという話もあるが、とりあえず人体実験的に打って回っているというところだ。

こうしたのを見ると、今後はファイザー・Biontechのワクチン需要が大きくなりそうだ。
ただ株価を見ると、ファイザーは元々の図体があまりにも大きいため、コロナウィルスワクチンではそこまで劇的に業績が上がるというわけでもないようで株価の動きとしては小幅変動にとどまっている。

<ファイザーの株価>

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一方でBiontechはこのコロナワクチンで一気に売り上げが立つことに加えて、副作用の少なさの優位性で需要が予想以上に高まるかもしれないという期待感から出来高を伴いながらの上昇をしている。

<BNTXの株価チャート>
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あとは今後コロナウィルスは何回か変異を繰り返していくものと思われるが、この開発済みワクチンが変異型に対しても有効性を維持できるかどうかが焦点になるステージになりつつある。

二コラに続いてRIDEも詐欺EVメーカーの仲間入りか

ローズタウン・モーターズのEVトラック予約受注台数偽装を投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが指摘

またこのタイプの話ですか。

米国新興EV関連銘柄では完全に詐欺みたいな夢物語を語って金だけせしめてトンズラみたいな銘柄が多数存在している。
その最たる例は今のところはコマンド-もびっくりの位置エネルギー車を恥ずかしげもなく次世代車と言い張ってGMから出資を得た二コラである。

結局GMは二コラ株にド天井で出資した挙句、現在株価はバブルになる前の水準にまで下落したところを見れば二コラが夢みたいな次世代車を作れるわけはなく、位置エネルギー車プロモーションでGMからうまい具合に金をせしめることに成功しましたねというのが市場評価であろう。

<二コラの株価チャート>

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そして現在次に同様に詐欺じゃないのかとニュースを賑わせているのがローズタウンモーター(ティッカーはRIDE)である。
この会社はSPAC上場でまだ自動車生産さえしていないのに株価が大きく上昇するといった何も考えていない投資家が雰囲気だけで投資していたEVトラックメーカーである。
そして現在このローズタウンモーターが言い張っているプレオーダーが10万台あるというのに対して、リサーチ会社が嘘っぱちではないかと告発しているのである。
テスラやNIOであれば実際に販売を行っており、現物が見れてかつ販売台数なども一定程度通行量などを調べれば確認可能である。
しかし、プレオーダーははっきりいって会社側の言ったもん勝ちでその証拠は会社側しか持ちえないものである。
しかもまだ生産もしていないので、ローズダウンモーターが生産するEVトラックがどの程度の性能かも実物を用いての性能評価はされておらずよくわかっていない。

そのような中で資本獲得のためだけに嘘っぱちプレオーダーで株価を吊り上げたのであれば、もはやこのEVトラックメーカーには価値はほとんどないと思われる。
そもそも自動車メーカーの株価評価自体、きちんと実物を見ての評価・販売動向・リベート費用の上下・販管費動向を確認して株価バリュエーションが妥当かどうかを判断している。
実物なし・販売実績なしだけのCGポンチ絵だけで自動車メーカーとして株価がつくということ自体がそもそも間違っていて、せめて生産がきちんと開始されてから株価は評価されるべきだろう。
そういった意味ではまだクソダサ極小EVを生産・販売しているSOLOの方がまだまともだと思える。

<ローズタウンモーターの株価チャート>
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まあよっぽど業界に精通しているとか、その個別銘柄に詳しいとか、投資金額全額なくしてもいいという覚悟がなければポンチ絵しか提示できないような銘柄には投資しない方がいいという真っ当な話に帰結する。
というかこの銘柄もGMが出資しているとか、GMは一体何を見て出資を決めているのか不思議でしょうがない。
あとこれからSPAC上場でこういう詐欺みたいな話は続々と出てくると思うけど、バブっている間はみんなすぐ忘れてまた投資するんだろーなーと思う次第だ。

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Clubhouse人気からの連想ゲームで3日で4倍になったLIZIから見る今の相場

<LIZIの株価チャート>
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とりあえず買ってから考えろという無茶ぶり相場。

巷ではClubhouseという招待性音声SNSが話題になっており、日本でも著名人が信者集め・マネタイズ・新規ビジネス拡張を狙ってここぞと参入している。
また一部自己顕示欲を満たすために一般人もわっと入って駄弁り部屋っぽいトークルームなどを立ち上げたりなどしている。

そんな中株式市場では似たようなことをやっている中華音声コミュニティ運営会社のLIZIという銘柄が、このClubhouse人気を見て同様にユーザー数が爆発的に増えて企業価値が増加するのではないかとイナゴが発生した。
その勢いはなんと3営業日で4倍となんとも目まぐるしい株価推移となった。
これが現在の相場の状況を示す例の一つであることは間違いない。

音声SNSとかお前どうやってそれマネタイズすんねんとか既存の広告業界だってテレビ>新聞>>ラジオでそもそも音声広告とかビジネスの拡張性あるのかとかそういう疑問は真っ当であるし、大真面目な人であればバリュエーションうんぬんを色々日数かけて調査したりモデル組んで推測したりするだろうが、そんなのをチマチマ時間かけて計算してたらアッという間にイナゴられて投資チャンスを逃してしまう。

この前のゲームストップ株買い占め事件の時に言及したが、現在の金余り相場では将来のマネタイズ可能性とかはもちろん少しぐらいは考慮されているが、以前の相場に比べてはるかに可能性の計算については軽んじられて未来がありそうという何となく的なものでありえねーだろというレベルに一気に株価を押し上げられる異常相場になっている。

<過去参考記事>

バリュー株からグロース株への資金移動が始まった


ゲームストップみたいにどう理屈をこねくり回しても、お前それは未来はないだろという銘柄は巨大イナゴピラミッドを作っても結局買いエネルギーが続かず暴落して元の株価水準にまで戻るというのが今回の生贄実験でわかったが、LIZIの場合はマネタイズ可能性は未知数だが少なくともClubhouseの例を考えれば何かあるかもしれないという期待があるのでおそらくは下がったとしても暴騰前水準にまでは下がらないと個人的には推測するが、ここも生の実験として見ておきたい一つの事象である。

またLIZIのケースを見ると、少しでも未来がありそうだと思う銘柄を見つけて、しかもそれがまだ暴騰前とかであればまずはあーだこーだ考える前に少額でもいいのでエントリーするぐらいの悪ノリ投資が一定程度求められるバブル相場であることが再び示されたと思われる。
さらにいえば暴騰一発目あるいは二発目半ばぐらいであればいけるやろぐらいの本来であれば素人丸出し投資も、かしこぶって見送るよりも足下ではクレバーな投資なのかもしれない。
つまりは考えるよりも前に買えということだ(気絶)

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ゲームストップ株を巡る前代未聞の空売り屋踏み上げ事件


GameStop Record Run Gives Win to Reddit Army in Citron Clash

前代未聞の大事件。

GME(ゲームストップ)というゲーム小売店舗小型ボロ銘柄(リストラはしているが未だネットロスの小売株)があるのだが、これがコロナショック以降ロビンフッダーが殺到することによって株価が高騰していた。
ここに空売り実行やショートを会員に推薦したりして儲けることを生業としているシトロンがGME株について空売り推奨という動画をリリースした。
まあ実際個人的にもこのGMEの株価が企業バリュエーションに対して妥当かというとそんなわけなくねと思うのはその通りだとは思っている。

そこに米国Redditの投資コミュニティ勢があのやろーむかつくから皆で買い上げてシトロンとその顧客に大損ぶっこかせてやろーぜということで、ロビンフッダー族が一気にGMEに買いを入れていき一時前日比80%の株価暴騰、そして証券取引所が一旦売買停止させるという事態にまでなった。

<GMEの株価チャート>
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さらにシトロンはツイッターアカウントやHPがハッキングされたり、家族にまで脅迫がおよぶなどさらに場外乱闘が発生し、シトロンは空売り推奨についてこれ以上のコメントを避けると完全に白旗という状態になった。

このことは裾野が広い米国株でも小型株を中心にバリュエーションとか企業優位性とかそういう深い分析は二の次で需給で一気に株価水準は変えることが出来るということである。
そしてバイデン政権になって再び直接給付1400ドルを行うということでロビンフッダーなどの個人投資家が7-8月のお祭り騒ぎを再現できる力を持っているということを意味している。
そして現在の相場では深い企業分析は逆に儲ける妨げになっており、とにかく需給を読みながら皆が群がりそうな銘柄・テーマ・セクターに資金を投じながらいつでも撤収できるように需給データをきっちりと観察していくことの重要性が高くなっているということである。
最終着地点は大体荒唐無稽な株価が暴落して全てオジャンなのだが、すぐにそうなるとは考えずひたすら需給状況を観察してうまく荒唐無稽バブル相場をエンジョイするしかない。

ただひとつ疑問に思うことはじゃあみんなでバリュエーション無視で買ってショート勢を粉々にしたところまではいいけど、この後みんなどうこの玉を捌くのか考えているのかというのが不思議なところで、生の実験として見れるいい機会だと思う。
 
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TSMCの決算所感について

とりあえず表面上さらっと。

台湾TSMCの2020年第4四半期決算
https://investor.tsmc.com/english/quarterly-results/2020/q4

全部英語だけど、英語も基本的にノンネイティブの人の英語で、ゆっくりした平易な英語しか使われていないので聞ける人は一度は聞いてみてほしいところ。

<性能別売上高>

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3Qに立ち上がった5nmが順調に稼働しており、これがグロスマージン率を引き上げている。
モバイル向けやアップルの自前CPUなど高性能品向けに積むものを中心に微細化先頭を行くTSMCへの発注が集中している状況である。
TSMCでは裏は取れていないものの、この5nmの枠確保に対して資金を積んだもの順に優先順位をふっていると言われており、おそらくはアップルが大量に資金を積んで優先的に枠を確保してきていると想定でき、これがグロスマージン率の上昇に貢献している。

<製品別需要>
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HPC、IoTが四半期成長率マイナスということでテレワーク需要は一周しましたねというのはなんとなく感じるところではある。
一方、スマートフォンはバリバリに需要が高い状態となっていることに加えて自動車需要が世界的に回復してきたことからキャパシティが限界クラスに使われているというのは日経新聞などの報道でも報じられているところ。

<参考ニュース>
半導体不足「対中制裁」が発端 台湾勢に注文集中

決算では投資してキャパシティ増加させるから今の異常高稼働率状態は続かないとはいっているが、投資した分だけ売上・利益が増加することは見込めるということから4Q決算の利益自体は市場予想を上回ってはいないものの、投資した分だけ増益することは確実なので手堅いという評価がなされている。

というわけで、みんなTSMCの生産能力ラインの奪い合いみたいな状態になっていることは確かである。
株価的には場合によってはこういうなんでもかんでも死角なしみたいな時が好調の株価のドピークとなりド天井を決め込むリスクがあったものの、そんなのどこ吹く風みたいな株価の値動きになったことからその杞憂は杞憂に過ぎないという形になった。

<TSMCの株価>
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今後も大手米国IT企業による自作CPU開発需要や今後インテルも一部をTSMCに発注することなどを考えれば、半導体株で勝負となればTSMCはどう考えても外せない銘柄という不動の地位が続いているということだろう。
というよりTSMCの決算ががたついたら、どうせ個別のTSMCより小さいところの半導体株なんて全員やばいことになっているのは確実なんだから、微細化の行き詰まりとかない限りはとりあえずTSMCを持っとけばええねんという雑な感じではあるが論理的に考えればそういう結論になるよねという話で合った。

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村越誠

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