村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

為替

RBAが豪州は二回利下げが必要であることを言及

RBA SoMP: Growth and inflation forecasts cut – Westpac

RBAがSoMP(Statement on Monetary Policy)にて概ねRBAの金融政策の見通しはついてきた。
まずGDP成長率は今年は0.75%引き下げ1.75%、インフレ率予想も今年は1.75%に引き下げ。
さらに今後予想するGDP成長率およびインフレ率に戻すには二回25bpsの政策金利引き下げが必要だとの言及までしている。

これにてFXで豪ドルを触っている方々のスワップポイントは少なくとも2/3になるということがほぼ決定したとみていいだろう。
業者によっては半分ぐらいに減るかもね。
引き下げが完全に終われば豪ドルにも復活の芽があるかもしれないけど、少なくともまだ一回目の利下げもしていない時点では豪ドルが上がる見込みはかなり低いと思う。
しかもそこに米中貿易摩擦の再燃もきている。
短期的な噴き上げはあるかもしれないけど、基本的には豪ドルは利下げの限界点が見えてくるまではまだ対米ドルで下落基調で推移する可能性が高いと考えるべきだろう。 

ドルの独歩高に傾きつつある雰囲気

<ドルインデックスのチャート>
タイトルなし

昨日のFOMCにてとりあえずすぐに利下げに今の環境ではそりゃなりませんよねというのを確認することとなった。

FOMC、米市場関係者の見方

物価見通しは引き下げてはいるが、景気については逆に上方修正してきており、とりあえず12月の景気急減速懸念というのは杞憂でしたねやれやれという総合評価になったようだ。
年末までの利下げ確率がFOMC前は69%だったのが50%まで減少。
さすがに債券投資家中心に利下げバイアスが強すぎるんではないかという雰囲気が出始めている。
直近も米国企業が再び大型買収を模索し始めるなど、再度米国の経営者は強気に傾きつつあるような雰囲気があり、なんか債券投資家が考えるような利下げするような経済環境になるという見通しからは遠ざかっているような気がする。

あとはこのあまりにも景気に弱気バイアスだったものの修正によってどれだけドルの独歩高が続くのかを考えて、どの時点で新興国がぐらつくのかをしっかり見極めておきたいと思う。

なぜ豪ドル安が継続するのか、ひたすら裏切られ続ける個人投資家の願い

<AUDUSDのチャート>
無題

どこぞの投資情弱アフィ目的ブロガーが豪ドルに期待とか寝ぼけたこと言ってたけど、今市場参加者で豪ドルに魅力があるなんて思っている人は少ない。
理由は挙げればきりがないが、メインは以下の通りだ。

1、米国の長期金利が豪州の長期金利を超えている
2、資源バブル崩壊から経済の勢いがない
3、外人の不動産購入規制をしていることから、不動産価格が下落基調
4、与党政権がぐらついている
5、大幅な経常赤字金額
6、当面政策金利が上昇する気配がなく、当面米国との政策金利差が拡大する

経済的な側面から言うと、2の影響が一番重たい。
これは数年間解消は不可能だ。
しかも2のせいで5が改善する気配はない。
それに加えて1、6のせいで同じぐらいの対GDP比での経常赤字抱えていて、政策金利の上昇が進んでいる米国投資が豪州投資より魅力的じゃんという結論にいたってしまっている。
それに加えて3,4がその補強材になっている。

日本の個人投資家って過去の超絶政策金利が高かった時期を覚えていて、結構豪ドル投資が好きだったりするんだけど、そんな時代は終わったので、ひたすら期待は裏切られ続けると思う。

新興国通貨はどれだけ下落すれば、危機が発生するものなのか?

今回のトルコリラ大幅下落によって、トルコ国内の銀行の資本に関して危機が訪れていると噂されている。
ゴールドマンはトルコリラが対ドルで7.2を超えるとやばいと言っている。
他のセルサイドの情報を聞いても、やはり7.1~7.2を破られるとかなりやばいと言われている。

そのせいもあり、トルコ国内の銀行のドル建て社債は普通社債で軒並み単価が70とかのレベル、利回りでいうと10~15%ぐらいのレベルになっている。
さらに大手のイシ銀行の劣後債は単価が40台になっており、利回りは30%というとんでもない状態になっている。

ここで、ふと疑問に思ったのが、為替は対ドルでどの程度下落すると銀行危機が来ると噂され始めるのだろうかと気になった。

今回のトルコリラは2012年から今回の足元までで約70%下落したところで噂され始めた。
過去の通貨危機の時はどうだったのかを色々調べると、
テキーラショックの時のメキシコペソの下落率も7割程度。
ブラジルレアルもその時は7割下落。
ロシアのデフォルトの時もやはり7割下落したところらへんから騒がれ始めた。
アジア通貨危機の時のタイバーツ・インドネシアルピアも7割。

これらを見ると、大概の銀行は自国通貨が場合によっては5~8年以内に50%下がることは覚悟して資本を積んでいると思われる。
しかし、7割下落することは想定されておらず、10年以内の短期間で自国通貨が7割下落したら為替差損や不良債権で資本が全部ぶっとぶということが考えられそうだ。

結論としては新興国通貨は対ドルで7割下落すると、通貨危機と言われるものが発生するということだろう。
ここ数年のブラジルレアルやロシアルーブルは5割下がったが、通貨危機は発生しなかったことを考えれば、妥当な水準だと思う。

ミセスワタナベのトルコリラロスカットに巻き込まれる南アフリカランド

さて、週明けからいきなりボカ下げでテンションマックスなトルコリラ相場。
その脇でなぜか南アフリカランドも巻き添えを食って、大幅下落した。

<南アフリカランド円の動き>
無題

トルコ危機、個人に波及 FXでロスカット相次ぐ
時間帯が日本時間の午前10時頃なことを考えれば、日本の個人投資家の強制ロスカットが原因だろうと、すぐに思いつく。
なぜ本来関係ない南アフリカランドがトルコリラの下落で、一緒に下がるのか。

個人ができるFXで、人気高金利通貨と言えば、トルコリラと南アフリカランドの二大巨頭だ。
トルコリラだけ持つと、リスク分散できていないので、じゃあ南アフリカランドも保有してリスク分散させているつもりになっている個人投資家はきっと多いだろう。
そしてトルコリラの大幅下落で証拠金が足りなくなったら、保有している南アフリカランドも一緒にまとめてロスカットされる。
それが起きたと想定される。

ただし、このロスカット巻き込み後は市場に「さすがに南アフリカランド関係ないでしょ」という認識が浸透してきたのか、一旦は戻り基調で推移している。
もう個人向けFXが登場してからずっとトルコリラと南アフリカランドで大損ぶっこく個人投資家が後を絶たないのに、未だに人気があることに日本の個人投資家リテラシーの低さに頭が痛くなる。
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プロフィール

村越誠

投資に関して気づいたことのメモをしていく。 ご連絡の取りたい方は、makoto.muragoe★gmail.comまで(★を@に変換してください)
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