村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

個人的取引

シルバーショートは一旦熱が冷めたので撤収

「トリプルブルー」なら金一段高? MMTで実質金利低下も

想定していたシナリオ以外の話が出てきたのでここは一旦撤収。

ここにきて民主党が選挙で大勝して政権運営がスムーズにいくというトリプルブルー期待が出てきて、巨額の経済対策をスムーズに打ってくれるという期待感から当初少し引き締まっていたドル需給を和らげてくれている。

<ドルインデックスのチャート>
タイトルなし


これにより本当にこれで底値反発となるかどうかはわからないが、少なくとも皆が押し目買いしたいと思っていたリスク資産を中心に買われる展開となった。

シルバーショート戦略についてはここまで
・マネーロンダリング規制の強化
・経済対策の遅れによるドル需給の引き締まり
・米国債大量発行によるクラウディングアウト
を中心に予想して戦略を組んでいたのだが、現在の相場で米債はそういう動きにはなっていないものの、貴金属は巨額経済対策が再び出てくることとFRBがそれに合わせてQEを追加するでしょうという期待に動かされ始めていると感じた。
そこまでをすぐに織り込みにいくのは個人的に節操がすぎると感じるのだが、市場の皆が思うのだからここはしょうがない。
これによりシルバーショートは当初の旨味がなくなり、逆に担がれるリスクの方が高まってきたと感じた。
担がれないとしてもフロアは当初よりも底堅くなり、石油セクターショートと比べると非常に分が悪いと感じた。
中長期ロングポジションのナスダック・中国株・JREITとも相関関係が薄いということもあり ヘッジポジションとしても心もとないことも今回一旦撤収しようと思ったきっかけでもある。

ということで昨日一度は大きく値幅を取れたシルバーショートを再度お試しで少額から再投入していたものを一旦撤収し、当面は貴金属については様子見という形で観察するにとどめる方向でいこうと思う。
ただ7-9月にかけてシルバーについてはロングもショートも十分に値幅が取れてそれなりの利益を出すことに成功したので、今回のチャレンジや投資手法の考え方としては実りある収穫があったかなと感じる。
ゴールドについてはもしかするとロングを狙うかもしれないが、まだFRBのQE拡大示唆がない中では米債金利上昇リスクが高いということもあり、まだリスクがそこそこありそうということでまだ様子見である。

<米債30年金利のチャート>
タイトルなし


ショートポジションについては米国石油セクターショートは既存ロングポジションをヘッジするという意味で相性が良いことと、いくら金融緩和・財政を打とうがコロナウイルスのワクチンができるまでは人の移動は制限され、バイデン氏が当選すればクリーンエネルギー投資に比重が傾いていくこと、石油需要は米国だけで全てが決まるわけではないことを考えれば引き続き引っ張れると考えているため、こちらはまだ引っ張っていこうと思う。

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シルバーは20ドル割れを狙ってショート継続

Silver Price Forecast – Silver Get Hammered Due to Dollar Strength

そんなにシルバーって持っていたいものなんでしたっけと自問自答。

昨日らへんから貴金属類がひどい値動きをしていて、特にシルバーの下げ方はかなりきつい。
まあ普通に考えるとゴールドみたいな各国中銀の外貨準備高に入る需要があるゴールドはともかく、ゴールドと比べて単価安くてかさばるシルバーってそんなにお前ほしいのって言われるとうーんとなるわけで、単なる貴金属が一年間で70%も上昇することの方が不合理だったと言えよう。
そこにFRBのQEおかわりなし観測があれば、ぱつぱつに上昇したシルバーが下落することはまあいつかはそうなりますよねという話である。
それと欧米の銀行がなんかマネロンで刺されそうになっていて、一般的に貴金属類はマネロンの温床になりやすいということも今回の下げの一因にもなっていると思う。
個人的にはシルバーショートETFであるZSLを持っているのでこの動きは大歓迎である。

問題はどこまで値下がりを狙えるかである。
最近は自分は投資においては何かしらの根拠を持って目標株価を見定めるのが好きだ。
上げ局面では未来は無限なのでこのやり方はあまりうまくいかないが、下げ局面の時は誰がどれだけ投げるのかを考えるのと等しいので有効性が高いように思う。

今回貴金属類は主に欧米投資家のETF買い一本足打法で上がってきたように思う。
そうなるとETFのポジションがどこまで整理されるのかが値下がり目処のポイントになるだろう。
特にここ数週間気になっていたのが、シルバーETFが米国株価を代表する指数に連動する巨大ETFであるQQQと出来高でタメはれるレベルでコールオプションが買われていることである。

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そこでCBOEからオプション取引データを取得してPythonコードでデータを整形してみたところ、露骨にコールオプション買いがやらかした後が出来高と価格チャートのマッチングによって判明した。

<参考記事>
【コピペでOK】CBOEサイトから個別銘柄のオプション日次出来高情報をPythonで可視化する方法

<CBOE集計のSLV(シルバーETF)のオプション出来高>
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<シルバーの価格チャート>
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上記オプション出来高と価格チャートを合わせて見ると、7/20以降の上昇はほぼ全てコールオプション買いが引き起こした現象だとわかる。
価格でいうと20ドル以上は全部やらかしである。
今回は過剰流動性に調子乗ってコールオプション買いまくって皆やらかしているわけなので、この人達がペインの最先端にいることはほぼ間違いない。
そこにFRBのおかわりなし宣言である。
そう考えればシルバーが20ドル割れを瞬間風速で見れる可能性がワンチャンありそうだ。
ということでワンチャン20ドル割れまで引っ張ってみようと思う。
少なくとも25ドル近辺なんていうのは私をショートしてってアピールしているようにしか見えない値段位置であると個人的には思っている。

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来週のFOMCが天王山

【日本株週間展望】不安定、米FOMCを見極め-自民党総裁選も

おかわり過剰流動性なんてあるわけない。

次回FOMCが16日深夜にあるわけだが、ここは個人的には相場的に最も危ない地点だと考えている。
全ては過剰流動性がキーワードになる。
ここまで相場が上がってきた原因を今一度思い出してほしい。
もちろんワクチン期待や将来の景気回復というのも一定程度あるだろうが、もっとも重要なのは各国中央銀行によるQEによる新規資金供給なのである。
これが成長期待もあいまってナスダックにバカスカ資金が入って相場をありえないレベルにまで押し上げていった。

特にこのブログでは何回も言及している通り、ありえないレベルでコールオプションを積むというリスク管理なんてはなから考えていないような取引が横行している。

<過去参考記事>

オプション市場を見るとみんな人間やめてるって感想しか出ない相場

先週から今週にかけてはこのコールオプションを調子こいて買っていた人達が全員ぶっこいて上の値段で大量に取り残されている。
これらの人達が救われるにはそれなりにでかい資金供給が必要になるだろう。
しかし、それが次回FOMCではたしてでてくるのだろうか?

個人的には十中八九ECBの時と同様な逆噴射が発生するものと考えている。

<過去参考記事>

ECBの金融政策決定会合は普通に逆噴射


新規失業者保険申請数も一応はそこそこの水準で低下し始め、住宅はモーゲージ金利の低下でバンバン売れていて、リスク資産価格は最高値にある。
このような中で貴重な追加金融緩和玉をFRBが出してくれる、あるいは出すことを匂わせることさえしてくれないものと考える。
これが発覚した時点で超長期金利上昇に加えて相場は不安定化が増して行くものと考えている。
市場では中長期的な金融緩和フレームとかなんとか言っているけど、重要なのは目の前の新規大量国債発行をカバーするための資金手当てである。
これがない限り相場の不安定化を避けるのは難しいと思われる。

一応自分は45%程度キャッシュを保持した上に、中長期ロング玉の1/3程度をカバーできるようにERY(石油セクターインバース)・ZSL(シルバーインバース)・日経ダブルインバースを持って防御力を固めている。
日経ダブルインバースが不本意なレベルで踏まれているが、本命ERYが育ってきており、今のところはそこそこ順調といったところだろうか。

<過去参考記事>

米国石油セクターショートを追加


ERYはまだ積める余地があると考えているので、引き続きリスクオフ目線中心での立ち回りを継続したいと思う。

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米国石油セクターショートを追加

さすがに株ショートがワークすると思うんですが。

ジャクソンホール講演以降、想定した通りの超長期中心の金利上昇が起き、いよいよ相場としては一旦の転換点的な雰囲気を感じ始めている。
これは相場の崩壊というよりは、単純に超長期債による資金吸収ブラックホールによる下げであるため暴落というよりは通常の調整というべきレベルの範囲に留まるだろう。

なので下げる限界というのはコロナウイルスの初期暴落と比べると読みやすいだろう。
FRBの金融市場に対するサポートは以下のラインらへんで出てくることを想定している。
・投資適格社債の対国債上乗せ金利が2%に近づく
・30年債の実質金利が0%付近にまで上昇
このいずれかに来た時にFRBが資産買い入れを増やすアクションについて実行あるいは言及してくることが想定されるため、そこまでいけば自然と相場の下落は止まるものと思われる。

それまではリスク資産価格が上昇するとそれに対応して超長期金利が上昇して相場を妨害してくるというクラウディングアウト状態であるので、さすがに株ショートをもっと色々試しても許されるだろうとは思う。

ただ、ショートするものはやはり慎重に選びたい。
高すぎるからという理由だけでここまでバブった銘柄やセクターをショートしに向かうと変に余韻で担がれて死ぬパターンとしては往々にある。
(個人的にも残念ながらお試しでやった日経ダブルインバースが若干かつがれていてつらい)
そこでこの過剰流動性相場で弱っているセクターをショートするという考え方でいきたいと思う。


ここまでで不調だったセクターはエネルギーセクターと金融セクターがワンツーを占めている。
なのでこのどちらかをショートしたいと思うのは普通の感覚だろう。
債券金利が上昇している時は貸出金利の上昇や余資を債券投資に回して稼ぐことができるバッファーが厚くなるので、一般的に金融セクターにとっては恩恵がある。
エネルギーセクターの場合は借入金の重たさやコモディティという特性を考えれば、金利上昇はあきらかにマイナスに効く。
そういうことを考えればやはりエネルギーセクターショートが一番安全策だと思われる。
既にお試しでやっていたのだが、さらに追加して中長期ロングポジションのカバーを強化しておきたいと思う。


他にもショートをさらに追加する可能性はあるが、いつFRBが態度ひるがえしてくるかは常に警戒すべきだと思うので、売りは買いよりも慎重に行っていきたいと思う。

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Defiコインの後追いをする貴金属価格

いや、まだ半信半疑なんだけど。

昨日シルバー買うかどうか悩んでいたのはツイッター見ていた方はご存じだと思う。


なぜこの時点でシルバー買いに悩んでいたのか。
自分もこれはツイッターのどこかで見た情報だし、何の確証もないし、詳細知らないし、与太話にしか見えない。
それは仮想通貨市場にヒントがある。
現在仮想通貨市場ではDefiコインなるものが価格先導をしているようである。
なぜかはわからないが、ビットコインなど老舗仮想通貨が後追いする傾向にあるようだ。

しかしここで現在の仮想通貨の原動力はなんだろうかと考えると、最終的には市場にどれだけドルが余っているかということに帰結する。
しかし、これは貴金属市場でもほぼ同様のことが言える。
特に投資需要が全体の割合に大きく占めているゴールド・シルバーはその傾向が強い。
つまり現在の市場環境では貴金属価格もDefiコインレートの後追いをするのではないかということである。
特に投機的な取引が行われやすいシルバーは反応しやすいと思われる。

なので、ここ数日はLINKコインなるDefiコインの代表銘柄の価格をずっと追っていた。
7/26までは底割れそうな雰囲気だったので、一旦ドル余りも終わりかなと思っていたが、その後するすると価格が戻り、前回高値を抜いてきたことから、仮想通貨の先端市場ではドルが余っていると認識されているように感じた。

<LINKコインのチャート>
タイトルなし


ちょうどそれが昨日8/4の昼頃の状況で、そこから米国時間でシルバーに投資するかどうかをうんうん悩んでいた。
シルバー自体の価格は正直いうと短期的に高く、本当は22-23ドルあたりを待ちたいと思っていた。
あとはドル高懸念というのもあり、これも米国時間寄りぐらいまではシルバー価格も前日比マイナスぐらいをうろうろしていて、自信が持てなかった。
しかし寄りからしばらくたったところぐらいで、LINKコインと同時にシルバー価格も反応を始めたので、もう一回ミスってもいいから試してみようとえいや買いをしたら数分後から貴金属市場が反応しはじめて、あれよあれよと上がっていく結果に。


<SLVエントリーポイント>
タイトルなし


ということで本当にこの傾向がどれだけの期間続くのかわからないが、貴金属価格はDefiコインの価格動向を見ていれば後追いで投資行動を起こせるボーナスステージになっているように思われる。

ちなみにDefiコインってなんですか?って思う人がいるかもしれない。
知らないよ(棒)
あとこの戦略が一体どれだけの期間有効なのかも正直よくわからない。

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村越誠

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