村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

個人的取引

サイバーセキュリティETFを購入してみました。

報告忘れていたので、いまさらながら。

以前にナスダックについては一部売りを行っていたが、その後について売って得られた資金の一部を使いサイバーセキュリティETFを購入した。


元々投資テーマの一つとして考えていたのだが、2019年後半はナスダック指数ばかり見ていたということもあり、ずっと見送っていたが相場自体が徐々に煮詰まってきていて次の投資テーマを考えなきゃいけないなあと思ったところで、そういえば考えていたなということで改めて再検討し、今回決めた次第だ。

元々投資テーマとして考えていた理由としてはクラウドビジネスが伸長していく中で、よりITセキュリティーの重要性は高まるだろうという至極単純な思考をしている。
中国のIT成長による脅威増加も理由の一つに加えてもいいかもしれない。
ただし、IT大手自体(マイクロソフトやグーグル)が一部はセキュリティを提供するということもあり、だったらマイクロソフトやグーグル買えばええやんという流れだったが、すでにこれら銘柄が相当程度高くなってきてそろそろ違う銘柄にも資金が配分されていくのではないかというすけべ的観点を持っている。

ただ正直にいうと個別銘柄での良し悪しは正直そこまで知見があるわけでもなく、しかもこういったサブスク系銘柄はPERでも割安割高を見分けることが不可能であるため、もうここはバクっとETFでポジションを作ってしまおうという方向で決めた。
この考え方については以前記事で書いた通りである。

特に個人的な買いの決め手となったのは12月終り頃から断続的に大きい買いが入ってきており、ようやくポジションを真剣に構築し始めてくる人が出始めたなと感じ、ここで試し買いをしてみようと思った。
まだ買われ始めてから日が浅く、上昇幅もまだナスダックに出遅れているということもとりあえず打診買いしてみようと思った理由の一つだ。
なお、サイバーセキュリティETFにはHACK USとCIBR USと二つETFがあるが、CIBRの方はシスコシステムが6%も入っており、銘柄分散が足りないと判断しHACK USの方を購入することにした。
銘柄保有状況については各ETFの運用報告書などを見れば開示があり、分散度合いがわかるのでそちらで確認してほしい。

<HACK US(サイバーセキュリティETF)のチャート>
タイトルなし


<足元のポートフォリオ>
タイトルなし

 

マルチプルの高さを理由にナスダックをちょっとスケベ売却

まあ全部を売る気はないけどね。

ナスダックがいいレベル感にまで上昇してきたということもあり、少しポジションを落としたいなという気持ちがわいてきた。
自分の過去記事を見ると、ポジションを追加していた時期が8月から9月にかけてのところだ。

<過去参考記事>

中国株の信用取引買い残高の増加を見て、ポジションを修正


そこから大体11-12%ちょっとぐらいのレベルで上昇してきた。
まあこれが4ヵ月程度で達成できたのでまあまあ上出来ではなかろうか。

さてここで問題なのは現在の米国株の位置が高いのか高くないのかだ。
はっきり言うと高いの一言に尽きる。
現在のS&P500のPERは24.1倍とこの水準は2018年1月の時のレベルにまで高まっている。
2018年1月の時はそこから米国長期金利がじりじり上昇していったところから、金利上昇ショックでいきなり1割安となった水準だ。
ただあの時は利上げしている真っ最中だったということもあり、現在の利上げまで実質2年猶予持たせているという時の環境よりはマルチプルが高いレベルで維持できることは正当化できる。

<過去参考記事>

米国は利下げは止まったが2021年後半までは利上げもなしの方向性へ

しかし、2018年1月のレベルというとやはり高いと言及せざるを得ない。
ここからより米国株が上昇していくには持続的なEPSの上昇が見えてこないと持続不能だと思える。
だから少しでも市場参加者がEPS動向に対して自信が持てなくなると株価が揺らぎやすくなる。
そのことを考えれば現在の含み益を少しポケットに入れることに特段躊躇はしなくてもよいように思える。
VIXの水準が14前後ということは、年間14%も上昇すれば相当その年は上出来という話なのだから、10%以上取れればまあ良いのではないかというスタンスだ。

またこちらも過去記事にあるように今まで鳴かず飛ばずであったCLO・ディストレス債関連も投資が動いてきているので、急速に悲観論者が減ってきたことも少し利益を実現しておきたいと思った一因になっている。

<過去参考記事>

ババ抜き化を狙って動き始めたどべジャンク社債投資


利下げが実質様子見になっていることから、米国金利動向も油断するわけにはいかない雰囲気になりつつあることも気になっている。

ただ個人的には米国株には引き続き強気スタンスを取っており、押し目が来れば躊躇なく米国株を追加していく所存である。
もちろん追加は他のセクターより出遅れるであろうエネルギーと金融を除いて投資のできるナスダックだろう。

<足元のポートフォリオ>
タイトルなし


米国株が最高値更新してきたので、足元のポートフォリオを再確認

米国株・国債・商品】S&P500が最高値更新、米中協議合意を楽観

とりあえず適切にリスク資産にベットしてきた人は報われている。

米国株が最高値を更新してきたということで、現在自分の手元ポートフォリオを確認したいと思う。
ここまで6月頃に一旦ポジションを落としていたが、8月に入り中国での株の信用買いポジションが反転したのを見て余りにもポートフォリオが保守的すぎると思い、通常レベルにまでリスク資産のポートフォリオウェイトの積み上げを行った。
以下は過去記事でもわかるが、改めてここまでのポジション取りを確認したい。

①ナスダック
これはもう至極単純で、一番EPSが回復するのが一番早いであろうと思われる米国グロース・ITエクスポージャーを取りにいくという馬鹿でも考えつくような戦略だ。
でもこれが一番安心して取れるリスクポジションではなかろうかと思う。

②JREIT
これはしばらくやってこなかったが、2019年に入り自分の投資判断が間違っていたということで慌ててポジションを取りに行ったものだ。
2019年上旬以降急速に米国利上げ機運は失われ、逆に利下げに転じていった。
そうした中で日本の機関投資家勢は日本国債の金利が上昇してポジションを取り直すチャンスというのが当面こないことを痛感したうえ、円資産で利回りが取れる資産がJREITしかないということから、あとから見れば結果的に買わざるをえない資産と化してしまった。
途中で気づいてやばいと思い慌ててポジションは取りにいったが、それでも十分に間に合ったものと思われる。
一応個人的な利益確定ターゲットは2400pt(配当利回り3%割れあたり)周辺を考えており、足元の2200pt台はすごく高いように見えるものの、下に下がれば買いそびれた人達が買いたくて買いたくてしょうがない状態で待っていることを考えれば、よっぽど日本国債か米国債の金利がスパイクしたり、株が〇〇クラッシュみたいなものが出てこないと下がりそうもない雰囲気になっている。
もちろん日経新聞で全員が買いに回ってて危険という報道が出ているものの、どちらかというと今の高値に懐疑的な記事が多く、またその記事を見た金法お偉いさんが買いは待てとか言っていることは想像にたやすく、少しこの水準でぐだぐだしてくれていた方がまだ積み増しチャンスはあるのではないかと思う。

③先進国株
ナスダックだけだとあれかなということで念のためバリュー的な取り方ということで、先進国株も追加。
ただしナスダックやJREITと比べると積み増し分は少なめといったところだろうか。

というわけで全体としてポジションを増やして、投資比率50%ちょっと程度と通常運行レベルで現在相場に取り組んでいる。
(毎月投資可能資金の投入をしているため放置しているとこの比率は下がっていくようになっている)

<足元のポートフォリオ>
タイトルなし


今後のリスク資産動向の先行きだが、世界的に貿易動向が不安定な状態を鑑みると、新興国株が先進国株アウトパフォームするというターンはまだ来ないと思っており、新興国株には引きつづきネガティブなので積み増しを見送っている。
特に独自要素で景況感が悪いインド株および国民を怒りが爆発しがちな南米はより一段ネガティブな見方をしている。
また、5年以下の年限の米国国債金利が一瞬1.35%まで下がったことから、米国政策金利がここからあと3回どこかのタイミングで下がりそうというところまで織り込んだ。
しかし、じゃあ3回目以降どうなのというところに市場参加者の迷いが生じ始めており、3回目以降の利下げが見えないならスティープニングだろという意見もあり、ここがJREITにとってネガティブにならないかどうかだけは注意が必要だ。
利上げとかはまだ考えられる段階にないので、さすがにいきなり金利高・JREIT安にはならないだろうとは思うが。

あとは最高値を更新した米国株がどのような上昇の仕方と下落の仕方をするのかを見ていく必要があるのと、株価が最高値更新していく中できちんと経済指標類の回復が見えるかどうかも重要な要素になる。
足元米国株はPER的には2016年半ばごろ程度しかなく、そう言われるとあのころの景況感って結構悪かったよねという感想が出てきて、EPSが減少しないなら株価もまあ耐えてても不思議じゃないですよねという話になる。
ただEP来年3月頃ぐらいまでにはEPSの上昇も見えてこないと、この株価本当にこのPERでいいんだっけという議論が徐々に出始めることは頭の中に入れておきたいと思う。
市場は何が起きるかわからないので、現在はいつでも下落すれば出動できるように4~5割の現金ポジションを維持しながら相場に臨んでいこうと思う。

<S&P500のチャート>
タイトルなし


 

足元の相場の材料おさらいと足元のポートフォリオ

足元の相場は上にも下にもどっちに転んでもおかしくない非常に難しい相場だ。とりあえずここまで考慮すべき材料を手元に並べてもう一度おさらいしたい。

上昇要素
・中国で株の信用買いが徐々に回復してきている。
・日経平均の裁定売り残が過去例を見ないほど増加している一方で、株価自体は比較的耐えている。
・米国小売りは引き続き年率4-5%と好調な推移
・米国ハイイールド社債市場のスプレッドは再度縮小する兆しを見せている。
・米国の好調な労働市場統計
・トランプの対中貿易政策について段々と口だけという要素が増えつつある。
・ドイツの財政支出拡大期待
・中国の利下げ・財政拡張期待
・米国の利下げ期待
・バルチック海運指数の上昇
・世界的に銀行のレバレッジがリーマンショックの時と比べてはるかに低く、金融システムには高いレバレッジがかかっていない
・2018年頭にPER23倍だったS&P500のPERは足元19倍程度。
・米国住宅の販売件数は全体として耐えている

下落要素
・CLO価格の低下がまだ止まっていない。
・レバレッジドローンの価格もまだ低迷中。
・人民元安による新興国通貨全体に対する信頼性の低下
・人民元安に伴うハイイールド領域のアジアクレジットが戻っていない
香港で長引くデモ→一旦鎮静化モード
・米国ケースシラー住宅価格指数の伸びが鈍化してきている
・欧州のPMIなどの経済センチメントが軒並み50以下
・世界各国製造業系指標が軒並み悪化
・米中貿易戦争による追加関税発動
・アルゼンチンデフォルトなどドベ新興国のクレジット崩壊懸念
・米国債の逆イールド
・インドのNBFCリクイディティクライシス
・中国人の世界の不動産に対する投資意欲の減退
・日本の消費税増税
・世界の貿易状況は引き続き前年割れ状況が継続
・大赤字で黒字目途が立たないスタートアップ企業の雑なファンディング
・ブレグジット

材料の中には大したことないものもあれば、クリティカルなんじゃないのそれと思われるものもある。しかも人によってそれぞれのトピックに対する重要度の感じ方も違う。
それに今取り上げた項目の中には遅行指標だったりするものもあるため、遅行指標見たって相場考える上では遅いという反論も確かにあるだろう。

だから実際にポジティブ材料とネガティブ材料を見比べてみると、売りで自信を持っている人もいれば買いで自信を持っている人もいるというなんとも度し難い別れ方をしているのはなるほどと思われる。
個人的にもどっちに転ぶか正直わからないとしか言いようがない。
わからない時はより安全だと思われる銘柄や、いざという時の現金を残しつつ投資し、下がったらしつこくナンピンしていくというのが普通の人ができる投資の王道ではなかろうか?
(ただし個別銘柄でナンピンする場合は銘柄を間違えると死ぬので気を付けましょう)

というわけで個人的なポートフォリオは現金比率70%だったのを50%にまで戻し終わり、あとはだらだらとJREITの玉をもう少し足すといってオペレーションをしようと考えている。

<足元のポートフォリオ>
タイトルなし

中国株の信用取引買い残高の増加を見て、ポジションを修正

中国、新指標金利4.25%に 優良企業向け実質利下げ

この動きは非常に注目している。

足元の景況感は米中貿易摩擦による中国の景況感悪化からスタートしている。
なので中国の株投資家も腰が引けて4月以降ずーっと株の信用取引残高は減少傾向で推移していた。
もちろん中国政府は2015年の中国株プチバブル崩壊で痛い目を見ているため無節操な株の信用取引増加を抑えたいとも考えているので、残高ベースで1兆元を超えると途端に厳しい措置を取り始めそうという観測も加わって4月以降は中国株をはじめ、グローバルに株はぐだぐだな状態が続いていた。

ただ、足元ではそれが0.89兆元まで減少したことから中国政府はとりあえずはここには現在は懸念を抱いていないものと思われ、足元でも特にニュースにはなっていない。
そしてそこに今週頭に中国政府が貸出金利の基準改定を行い、実質的な利下げが行われた。
中国政府側は利下げではないと主張しているが、マーケットは苦肉の策での利下げだともっぱらとらえている。

市場は利下げがそんな容易に聞かないというのが今の通説で個人的にも当初はそう思っていた。
中長期的に経済に効くかどうかは未だよくわからないが、ここで気になるのはこの発表以降中国株の信用買い残高が上昇に転じていることにある。
中国のリスク資産の価格において、もっとも短期的に影響があるのはこの信用買いボリュームの動向だと思っている。

中国株日次信用取引量
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この上昇が続くかどうかわからないが、少なくとも実質利下げに対して中国人投資家がポジティブに反応していることは確かだ。
この回復が続くとそれに合わせて経済も盛り上がりを見せる可能性もあり、実際に2019年頭のリスク資産回復はこの中国人の信用買い残高の増加と比例して動いていった。
これを見て、リスク資産比率を30%にしておくのは少し保守的すぎるなと思い、リスク資産比率を通常レベルの50%弱程度に引き上げようと思う。

主に買うのはナスダック、先進国株、JREITの3つに絞っている。
ナスダック・先進国株は普通に米国株の再度の上昇を狙ったもの、JREITは地銀勢の買いによる価格上昇を狙っている。
日本株は消費増税が控えていることから今回は見送りとした。
中国株については既にポジションは十分に保有した状態であることから、こちらも積み増しは見送り。
新興国株全体はそもそも貿易金額が盛り上がってからでないとおそらく米国株にビハインドすることが想定されるので、こちらも今回は見送りに至った。
また、まだ足元の不安材料としては中国不動産マーケットの低迷という問題もあることから、いざという時の買い余力は十分に残しながら手元資金を活用していきたいと思う。 

<足元のポートフォリオ>
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村越誠

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