村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

セクター別動向

シェールガスオイル投資からPEが撤退したため開発は再開されず

US oil drillers ‘dying on the vine’ as PE flight prompts funding drought

そういうことだったのねと。

原油価格はWTIベースで既に60USDに達しているということもあり、すでにシェールガスは損益分岐点より上の価格で原油価格を販売できるはずなのに、ベーカーヒューズのリグカウントを見ていると戻りが鈍いのが見えていた。

<ベーカーヒューズ水平リグ稼働数>
タイトルなし

<出所元>
https://muragoeinvest.com/oil

これはなんでだろうと思っていたが、上記FTの記事でようやく理由がわかった次第だ。

シェールガス開発勢は新興勢力が多く、手元資金がない中でプライベートエクイティファンドからの出資と銀行からの借り入れによって開発資金を迅速に確保し、拡大を進めていた。
しかし2016年大暴落以降はまず銀行が融資でそこそこダメージを受けたことから、手を引き始めた。
しかし上記FT記事を見るとプライベートエクイティファンドは手を引かず、粘り強く資金の拠出を継続していた。
しかし、プライベートエクイティファンドもコロナウィルスによる原油価格暴落でついにバンザイをし、一気にシェールガスから手を引くことになったとのことだ。
上場すればワンチャンイグジットということでだいぶ粘っていたのだが、ESGでシェールガスも叩かれる例が増えてきたということもあり上場イグジットも難しくなり、大手原油開発業者も何度も繰り返し発生する暴落で買収どころの話でなくなってしまったため、ここで2020年で夢破れるという形になった次第だ。
2021年になって予想外に原油価格は劇的な回復を遂げたが、それでも完全に資金の出し手がいなくなったことから、開発したくても誰も資金を融通してくれず、開発資金を集めることができないという状態だということだ。

これを考慮すると米国で再度プライベートエクイティファンドや銀行が資金の融通を行わない限りは損益分岐点以上の原油価格になったとしても、開発の資金を得ることができずすぐには生産の開始をすることはないだろう。
足元でサウジアラビアがここまで比較的原油価格が回復してきたのに減産維持と意固地になっていたところからやや減産緩和に転じてきたのは、この情報をいち早く掴んでいたからではないかと思う。

ということでプライベートエクイティファンドと銀行が再びシェールガス勢に資金を融通するまでは想像よりも堅調な原油価格が続きそうな雰囲気がする。
急速に価格を切り上げながら上昇するわけではないと思うが、不思議と底値が固いみたいな動きになるのではなかろうか。
あとは米国の財政拡張策がいつまで続くか次第だろう。
 

年がら年中潰れる航空会社

Flag carrier Alitalia to go on sale in two weeks


イタリアのアリタリア航空がデフォルト。
航空会社ほど、デフォルト数が多い業種はない。
なぜかといえば、構造的にデフォルトに陥りやすい産業構造だからだ。
参入障壁が低く、多大な航空機投資が必要なのに、運賃は景気や災害などあらゆる要素で変動しやすい。
このような業種は一度調子が良くなると、大体はその後まっさかさまに落ちていく。
航空会社なんて長期投資するもんじゃないね。

ちなみに航空会社潰れたところで世界景気とは大して関係ない。 
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プロフィール

村越誠

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