HBO Max’s subscriber growth beats Netflix

無敵に思えたネットフリックスも旬は過ぎたか。

<ネットフリックスの株価チャート>
タイトルなし

足下でネットフリックスの獲得サブスクライブ数が市場予想に届かなったということもあり、株価が一時10%近く下落する形になった。
それに加えて直近でHBOがサブスクライブ数成長率でネットフリックスを超え始めたというニュースも出てきている。

こうしたことから当初のネットフリックスがコンテンツに大量資金投入をして魅力的なコンテンツを顧客に提供し、サブスクライブ数をどんどんかき集めていくという手法について他社が同様な手法を取り始めたことにより従来のようなサブスクライブ数を稼げなくなったことを意味しつつあるように思える。

個人的にはこれは単にネットフリックスが他社に劣後し始めたというよりは、業界がいよいよ成熟し始めたと見ている。
インターネット回線のスピードが動画を配信できるようになってストリーミングで見たい時に好きなものが見れるというものの普及が相当程度進んできて新しく掘り起こせる部分も徐々に少なくなりつつある。
そこに他社がネットフリックスと同様に大枚をはたいてコンテンツを購入し、魅力あるコンテンツを配信する努力を加速させていっている。

こう考えるとこれまで無敵に思えたネットフリックスも意外と絶対的な他社との差別化ができるセクターかと言われるとやや難しくなりつつある。
市場予想に届かなくなってきた新規サブスクライブ数と他社のサブスクライブ数成長率がネットフリックスを上回ったというニュースはなんとなくそういう事態を想起させる。
コロナ禍で巣篭り特需があり、これが追い風にはなってくれて業界の旬がやや延長されたものの、今後は後発から追いついてきた他社とのより激しい競争は既に見える範囲の未来で予想され始めている。
このサブスクライブ数競争が過激化していくと、サブスクライブ料金の引き上げができない状態が発生すると同時にコンテンツ費用だけが上昇していき、売上は市場が期待する程伸びず、費用ばかりがかかってしまい、利益は上がらないといった株価にとっては難しい局面に入る懸念はあってしかるべきではないかと思う。
こういうことを考えると個人的にはネットフリックス株を新規で購入したいかと言われるとNOという答えになると思う。

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