一週間の相場を振り返っての感想をつらつらと。

一週間を通じて相場は動くところはばかすか動いたが、大した動きではなかったところはさほどというセクターローテーションや金融商品間資金シフトの激しい一週間となった。

<木曜日のQQQの動き>
タイトルなし

 木曜日のQQQを見ると出来高推移は通常時と比べてかなり異常な動きとなった。
この動きは通常は特定の大手機関投資家が証券会社にかなり大きめの玉を捌くのを委託発注している状況にある。
あまりにも大きいのでワンショットでいきなり捌くと価格インパクトがでかすぎるため、一日かけて証券会社はなるべく価格インパクトを抑えながらこの玉を順繰りに捌くというやり方を取っていく。
もし大急ぎで売らなければいけないという顧客発注の場合は一気に出来高が急増して急速な下げ方(火曜日みたいな動き)をするのだが、木曜日はスパイク的な出来高急増というよりは一日中出来高が比較的多い状態が続くというここ久しく見たことのないフローとなった。
せっぱつまった売りというよりは金利が高くなったので株売り債券買いを行うためにかなり大口フロー(年金とかその類)の資産配分変更のように見える。
株がかなり下がった位置からかけてきたのはほぼルールベース取引みたいな大きな動きしかできない投資家であったことから、火曜日と違い木曜日は米株のどの指数や銘柄においても満遍なくインパクトが出たように思える。

そして金曜日は売却された資金が次々と米債につぎ込まれていったことにより、一旦金利は天井をつける形になった。
ここらへんはTLTの馬鹿でかい出来高を見ても相当程度米債は買われたなと思う。
20-30年は一応実質金利マイナスの領域は脱したということもあるが、イールドカーブがこれだけ立っていれば超長期資金を扱う投資家は株から一定程度資金を抜いて債券を買って予定利率の確保をめざしたいというのはさもありなんと思うところである。
金利がこれで上げ止まるかどうかは月曜日にならないとわからないが、かなり大規模に資金移動されたことは間違いなく、当面の上げどまりはやや意識しやすくなったように思える。
また金曜日は金融・エネルギーといったドベセクターへの資金流入も反転し始めている気配もあり、そういった意味で月曜日からの一週間はリスクオフというよりは今までハイパーグロース相場だったものから債券・オールドバリュー銘柄への資金シフトという大ローテーション相場となった。
ナスダックが相当程度売られた中で、ダウは瞬間風速最高値更新するなど珍現象も起きていた。

ローテーションの順番は結局以下の通りだったと思う。

ハイパーグロース・小型を売却→オールドバリュー銘柄買い→途中から米債金利がかなり上昇したことと月末が重なって株売り債券買いシフト(木~金)

2月の後半をまるまる使ったリバランスが終了しぐるっと相場が一周しているのであれば3月は未だ実質金利が20年以下はマイナスにいる中で再び相場はグロース相場に戻ってくるものと思われるが、とりあえず荒唐無稽銘柄ばっかり持っているとかでなければてきとーに押し目買っておくなり寝てるなりしていればいいのではないかと思う。

 はじめての仮想通貨投資なら コインチェック