日米ともにショート焼きが発生するのか。

昨日の米国30年債入札も好調に終わり、結局さらなる急速な金利上昇は運用難からの絶対値バイヤーの買い向かいから1-2ヵ月ぐらいは考えなくてもよさそうだなという感じになってきた。
それに伴い、ここまでやや金利上昇で懸念されていたグロース株下落懸念も払しょくされるだろうという期待感が出始めるとともに、ここまでショートを積んできた投資家もかなり出てきたことから、相場としてはいよいよショートが焼かれる展開が出てくるかと期待目前の状態になってきている。

特に米株市場は先んじてショートに走って、足元でもぶ厚めにショートを構築している投資家がいるのだが、やや逆をつかれている状態になっている。

<米国株日次空売り出来高>
タイトルなし

https://muragoeinvest.com/shorttotal

米国でも日本でもインバースETFへの資金流入が確認されており、この相場はおかしいとインバースETFを買い始める動きも見えてきた。

<日経ダブルインバース信用買い残>
タイトルなし

https://muragoeinvest.com/nikkeietf

ただインバースETFへの資金流入はようやく始まったばかりということもあり、まだインバースETFの積み上げが足りないように思える。
なので増加初期にインバースETFを積んでる人達は現状は手痛い損失を受けている状況にある。
このまま相場がじりじり上昇すればショートが焼かれることによる買戻しエネルギーの爆発が期待できるシナリオが見えてくると思われる。
相場がおかしいことは確かなのだが、だからといって勘だけで買いの絨毯爆撃の前に先頭切って突っ走るのは自殺行為のように思える。
ショートを構築するにはそれなりにショートすべきという根拠となるデータを揃えて確認してから突撃すべきだろうと思う。

ただしこのショート勢が焼かれたことによって発生する上昇は、一旦この馬鹿げた上昇相場の終わりを意味する。
相場の急上昇とともに空売りポジションの新規構築が減少し始めた場合にはショート勢のギブアップ・キャピチュレーションが発生しているため、ショート勢の買戻し・追証が終わると同時に買いエネルギーが全部出尽くすことを意味する。
そうなると短期間とはいえ、9月に発生したような株価指数でさえ上から下まで10%以上動くようなきつめな動きをすると思われるので、もう一上げというところでは個人的にはいくらかポジションを落として待ち構えたいと思う。
少なくとも投機的に取ったポジションは一旦大半を利益確定させたいと思う次第だ。
今の相場はじりっと下がる局面よりも全体がバーッと急騰する方が後から見れば将来の株価下落リスクという点では危険性が大きいと思っている。 

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