個人的に調べて判明した分をまとめました。

米国株取引したいと思ったときに、例えば米国居住している人はそのまま手数料無料な現地のシュワブやロビンフッドなど口座開設すれば一発で終わる話である。
シンガポール居住なら、そもそも外国株取引することが前提になっている証券会社が大半なので、FSMone・Poemsなど手数料の安いネット証券会社などが選択肢に入るだろう。
一方、日本だとようやく色々米国株取引の選択肢が取れるようになったということもあるので、あらためて自分が調べられた範囲で日本居住者の場合米国株取引する手法は一体いくつあるのか紹介したいと思う。


単純にSBI証券楽天証券マネックス証券で外国株口座開設する手法だ。
これは最も初心者にとっては易しく、単にこれら3社の総合口座開設して、その後についでに外国株口座開設をちょちょいとやればいいだけであるし、サポート体制なども国内大手なのでばっちりである。
(まあマネックスはインターフェイスクソなのがあれだけど)
ただ金融庁との関係で取り扱っていない銘柄やETFがあるので、あれ取引したいのにというのが取引できなかったりする。
代表的な例はナスダック3倍連動ETFのTQQQが取引できなかったりする。
あと取引手数料は片道0.45%(税込みだと0.495%)なのでまあはっきりいうと高い。
ただ、この3社は特定口座対応しているため、年間損益計算書を作成してくれるので確定申告の手間はそんなにかからない。
なので少額取引する人には普通に国内大手ネット証券会社でやるのがスタンダードだろう。


ちょっと①の手法での取引手数料が高いなと感じて、もっと大ロットで資金を回そうと思っている型はインタラクティブブローカーズを利用する手が思いつくだろう。
インタラクティブブローカーズは手数料コースにもよるが、大体米国株1株取引する時に0.0035-0.005ドルの手数料で、最低手数料が0.35-1ドルからの取引スタートである。
大体メジャー米国株になると一株100ドルぐらいの銘柄がざらなので、1株買って手数料が0.005ドルでも0.1%以下になるので、よっぽどペニー株を買わなければ①よりもずっと手数料は安いだろう。
ただインタラクティブブローカーズは頻繁に取引する人を優遇するシステムを取っているため、口座内保有資産が10万ドルを下回る場合は、2000ドル以上入金している人は月間10ドル、それ未満だと20ドルの月間口座維持手数料を徴収される。
月間手数料分は口座維持手数料と相殺してくれるものの、10万ドル入金できない人は最低でも年間120-240ドルを取引しなくても徴収されるので、少額しか入金できない人・取引頻度が低い人にはやや不利なので、そんなに米株頻繁に取引しないよという方は①で十分事足りるだろう。
また特定口座対応はしていないので、確定申告の時は自分で電卓を叩く必要がある。
日本法人があるので日本語対応はしてくれるだろうが、さすがに国内大手ネット証券と比べると対応レベルは下がるであろうことも少し頭には入れておいた方が良いだろう。
(まあまだ日本語通じるだけましだが)
あとは入金が円で一応できるものの、振込手数料とかやや複雑な手数が必要なようだ。


最も取引手数料が安いものの、マックスでめんどくさい作業が多いのが米国ファーストレード証券を利用する手法だ。
米国ファーストレード証券は日本居住でも口座開設できる米国現地ゼロコミッションブローカーであり、ドルさえ入金できれば手数料無料で取引ができる。
ただ問題はこのドルを入金する手法であり、単純な電信送金だと死ぬほど手数料が取られるため、三菱UFJ銀行の口座を持っている人は日本国内から三菱UFJ銀行のサービスである海外口座開設サービスで米国ユニオンバンクの口座を開設し、トランスファーワイズでドルをこのユニオンバンク口座に送金し、そのドルをファーストレードに入金しなければいけない。
またファーストレード自体が米国現地証券会社なので日本語対応はしているわけないので、全部英語でのやり取りをこなさないといけない。
なのでこの手法では

1、三菱UFJ銀行の口座開設
2、そこからユニオンバンクの口座開設
3、さらにユニオンバンクにトランスファーワイズでドル資金送金
4、ファーストレードの証券口座開設
5、ユニオンバンクからファーストレードに送金

という複雑な手続きを要する。
ただ一度送金できればコストはすごく安く済むので、試す価値はあるだろう。
詳しい開設方法は、「ファーストレード 口座開設」とかのキーワードでググるといくらでも出てくるので、それを参考にすればよいと思う。

大体日本居住者で米国株取引をしたいと思った人が取れる選択肢は現状この3つである。
本気で大ロット回す人は③がお薦めだが、普通に初心者でポチポチやればいいとか、一度買ったらしばらくドホールドかますような人は①でいいかと思う。

なお、米国株取引において地雷だと思われる会社は以下の業者達であるので、自分は下記業者はパスしている。

・サクソバンク
米株取引自体は手数料が安いものの、なぜか取引の度に円貨決済されて、サクソバンクの決める為替手数料を抜かれまくる。
サクソバンクはインターナショナルでもその他通貨からドル転手数料が比較的高い業者としても有名で、とにかく隠れコストが高いと不評な業者である。

・DMM証券
これもサクソバンクと同様に米株取引自体は無料だが取引の度に円貨決済されて為替手数料が抜かれまくるので論外。

まあ米国株個別触るというならこの3つの選択肢という話なだけなので、別に米国株のインデックス投資やテーマ投資なら投資信託でいくらでも方法はあるので、そちらで十分と思う方は国内投資信託で行うのでも十分だと思う。